甘柿と渋柿
学生たちの読解教材を読んでいると、たまにとても勉強になります。
名刺の渡し方の説明や、
日本の祝日の由来、
とある動物の生態、
レベルが上がるほどこちらも「へぇー!」と言ってしまうものが多いです。
先日も、
人間の脳は右脳は感覚的、創造的なことを、左脳は論理的なことを司る。右脳は適度に運動をすることで活性化する。つまり、歩きながら考えるというのは左右の脳をバランスよく使え、座ってただ考える時よりいいアイディアが浮かぶことが少なくない
と言うものがあって、うんうん、と頷いてしまいました。たしかに通勤などで歩いている時の方がいいアイディアが浮かぶ。(しかしすぐ忘れる😭)
今回、へぇと思ったのは「甘柿と渋柿の違い」
甘柿は収穫後すぐ食べられるが、渋柿は苦くて食べられない。
柿の苦さの原因は水溶性タンニンで、
甘柿は水溶性タンニンが少なかったり、熟す途中でタンニンが不溶性に変わることがあったりで苦味を感じにくい。
一方、
渋柿は水溶性タンニンを多く含む、食べた時にこのタンニンが唾液に溶けて苦く感じるのだ。
知らなかった✨
まだまだ大阪の日中は死ぬレベルで暑いですが季節は秋に向かっているので、柿はタイムリー✨
ちなみに渋柿の皮をむいて実を乾燥させるとタンニンが不溶性に変わり、甘みが出る。それが干し柿。
知らなかった✨
干し柿は渋柿から作ることくらいは知っていましたが、タンニンのことなどは知らなかったです。
以前は「この内容をどう理解させる!?」とそればかり考えていましたが、最近は自分自身が楽しめるようになってきました。
もちろん学生には難しい内容な分、かなり噛み砕いて説明する必要性があるのでそこは永遠の悩みどころですが、そもそも
「試験の読解の内容は、試験に合格してから堪能しなさい。まずは解き方のテクニックが先」
という血も涙も無いことを言っているので、とりあえず内容は私(と一部の読解力が高い学生)だけが楽しんでおります。苦笑
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