小さくても温かい結婚式
コロナ大急増中に不謹慎な、と言われそうですが、結婚式を挙げました。
自分たちと両親、私の妹家族、旦那のおばあさんと叔母さん、合計11名の本当に本当に小さな式です。
私たちの結婚はコロナ禍、自粛が終わった夏に決まったので、ハナから盛大な式をするつもりはなく、私はドレスだけ着て家族写真+食事会くらいにしようと言っていました。
しかし、旦那は一人っ子で、義両親にとってはこれが最初で最後の子供の結婚であること、それを写真一枚でいいのか?と疑問に思ったと、
また、私も昔から結婚願望こそ薄かったものの、もし自分が結婚するなら父とヴァージンロードを歩き、手紙を読むことだけはしたかったので、少人数の結婚式をすることにしました。
単なる日記的備忘録ですが、お付き合いいただければ。
会場入りは朝8時。
2人とも緊張で早く目が覚めたのできっちり家中を掃除までして出発。
私がファーストミーティングを希望していたので、旦那とは別のメイク室で準備。
旦那は私がどんなドレスでどんな髪型を選んだのか全く知らず(衣装選びに来てもらった両母にも内緒にしてもらいました)。式の前に、チャペルで入り口に背を向ける形で待つ旦那のところに私が入っていき、名前を呼ぶ形でご対面。
初めて旦那から「キレイ」と言われました。笑 そして「あ、こんな感じのドレスにしたんや。」と。冷静だな、オイ。
その後2人だけでチャペルで写真を撮り、私の両親と合流。式のリハーサル。
父も母も「今回は2度目だから〜(先に妹としたから)」と余裕でしたが、説明を聞くと緊張した模様。笑
私と旦那はもちろん初めてなのでもう何が何だか。笑
そんな緊張(?)の中、開式。
ほんの一瞬、父と2人になる時間があったので、「この日が来るの、待たせたね。今までありがとう」とだけ伝え、ドアが開くのを待ちました。
音楽に合わせてドアが開くと、みんなが待っているあの風景。
母にベールを下ろしてもらい、父とヴァージンロード。
私は0センチヒールなので、ドレスのわりにスタスタ歩けるんですが、ここはゆっくりと。
そして旦那の元へ行き、一緒に神父さんがいるあの場所へ。
指輪交換のとき、私の乾燥し、さらに人より不器用な手が仇となり、指輪を落としそうになったり、
神父さんの「チカイマァスカ?(あのイントネーションね)」に、自分も、「ハイ、チカイマァス」と言いたくなったりしましたが、
祭壇に登るときにドレスの裾を踏んで「うっ)となってしまったこと以外は無事終了。
そのあとは全員で記念写真。みんなで色々なショットで撮りました。
その後は式場内の披露宴会場で食事会。家族だけなので私たちも同じテーブルで、一緒にご飯を食べる。
私たちは小さな結婚式。プランもシンプルなので、ドレスの衣装替えもヘアチェンジもありませんが、少し変化をつけるためにここからはドレスの小物チェンジと、ベールとティアラを外して頭には生花を添えて、シックな結婚式から華やかなパーティーの雰囲気に。
会場は高層ビルの中。見晴しは最高で、しかもシェフが目の前で料理をしてくれるオープンキッチン。
内容がシンプルなのならその中でも最高のおもてなしをと言うことで、お料理と景色だけはこだわりました。また、ちびっこがいるので、走り回れるようにおうちのリビングにいるような雰囲気の部屋。みんなが気軽に座れるソファがあり、おもちゃもたくさん置きました。
挙式ではクラシックの音楽をおまかせでしたが、ここでの入場には私が大好きなアーティストB'zの『イチブトゼンブ』。この曲はB'z大好き芸人ブラマヨ小杉さんも結婚を決めた曲と言っていますし、CD発売日が私の誕生日。勝手に私のテーマソングとしています。それを使う場面があって良かった。
大きな披露宴ではたくさんの人が挨拶に来たりして新郎新婦は食事をする暇もないと聞きますが、私たちは総勢11人。私たちも料理を充分に堪能しながらみんなで笑って(でも静かに)ご飯。
これはこれで楽しい。
プチイベントでは、
定番のケーキ入刀
そこから両母親からそれぞれに「子育ての終了」を意味する「ラストバイト(親から子へケーキを食べさせる)」。
そして、ある意味とても盛り上がる(!?)ファーストバイト。
旦那→私は、普通よりやや多めのケーキを、私→旦那は特注の特大スプーン(義弟命名で『スコップ』)で顔中でケーキを食べさせました。
また、それぞれの両親から「ぜひ」と言われ、自分たちも考えていたプロフィールムービー。第一子コンビなので写真選びには事欠きませんでした。笑 寧ろありすぎて選ぶの迷いました。
ここでの曲は最初B'zの『Everlasting 』にするつもりでしたが、旦那が好きなコブクロの『Million Films』の方が詩の内容が合っていたのでこちらに(Everlasting も良かったんですけどね)。
プロフィールムービーが終わるとパーティーもそろそろ終盤。そして両親が一番心待ちにしていること。感謝の手紙。
普通は新婦(私)のみが読むことが多いですが、私たちは余興もない小さな結婚式。せっかくなので新郎も手紙を読むことにしました。義両親は予想していなかったようで、満面の笑み。
そして、私の番。
絶対泣くまい!と思っていたのに、開始3秒でもう言葉が詰まる。私のバカモノー!
手紙は便箋2枚半で収めましたが、本当はその10倍くらい書きたいことがありました。でも、内容を絞り、ここまで。
それでも少しは伝わったかなと思いながら読み終え、顔を上げたら、父の目が真っ赤でした(一方母カラカラ。笑)。なぜか横でムービーを撮ってた妹も泣いてましたが、妹はもらい泣きしやすいだけなのでほっときました。
そして手紙と、花束を持ってそれぞれの両親の元に。この時父に「お前…泣かすなよ」と言われましたが「これはずっとずっと言いたかったことだから」。そして父は涙もろいだけだから(事実です)。
花束は母に渡し、父にはそれぞれが生まれた時の体重と同じ重さの新潟県魚沼産コシヒカリの米俵を(名前と生年月日入り)。
私が3360g、旦那が3740gと2人とも大きく生まれているので両父親が「重い…」笑
最後には義父から親族代表の挨拶。この時、35年前に義両親の結婚の際に友人が作ってくれたと言う花向けの歌を披露してくださいました(お二人は趣味でやっていたコーラスサークルで出会ったそう♪)。それが私たちにも受け継がれていく、嬉しい。
それぞれの両親と私たちの6人が立つと残りは5人。1人は幼児で寝ているので聞いているのはたったの4人。でも温かな空気に包まれて幸せでした。
今できる精一杯の中での結婚式。規模は小さかったけど、その分一人一人と話せる時間がたくさんあったから、充分に気持ちを伝えられた。
これも私たち夫婦の形なのかもしれません。
最後に、わたしは白無垢を着なかったので、せめて雰囲気だけでも、ということで白無垢のワインボトルカバー。本物の着物の生地で、一針一針手縫いされています。
妹の結婚の時に私が見つけ、これをとても気に入った母が、私にも買ってくれました。
義母が作ってくれたウェルカムボードと共に今日からは我が家の玄関でお客さんをお迎えすることになりました。
まだまだ未熟な私たち、これから末永く、頑張っていきます。
入場曲『イチブトゼンブ』
プロフィールムービーに使用した曲『Million Films』