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【企画参加】教科書で出会った物語〜教科書のその先がおもしろい

企画にご招待されました…。

心に残った教科書の物語を紹介すると言うもの…。

困ったー😱😱😱

記憶にない!

スッパリと!

ずっこんと!

私は日本語教師と名乗ってはおりますが、国語は苦手でした。

読書は好きですが、現代文は苦手でした。

作者の心情を述べよと言われても捉え方は人それぞれだろうと思う捻くれ者です。

そんな奴なので国語の時間の記憶がないです(白目)

本をあまり読まない妹の方が国語の成績はよかったです。(まぁ、あちらは文理系なので体系的に読んでたのかもしれません)

うーん…

あ、古文と漢文は割と得意でした。単語と文法を覚える作業が英語と似ていたので。

でも心に残る物語ねぇ…。

その前に、私は授業の記憶が薄いです。

覚えている授業って、大学時代のオリーブオイルのテイスティングやハープの演奏を聞いたことくらい。

小中高、割と真面目に受けていましたが、薄い。

この一言に逃げて良いのかわかりませんが、理由はゆとり教育だから。

私はゆとり教育の一期生で、授業時間数、内容、ことごとく削られた世代。

総合科目というのができ、情報(パソコン)の授業が始まったといえば画期的ですが、無くなったものも多くありました。

土曜日は完全にお休みになりました。

家庭科なんか2週間に一度、1時間しかありませんでした。

少ない時間で授業するわけですから、内容もごく限られたもの。

4月に教科書をもらい、1回目の授業でまずしたことは、

授業で扱わないページにバツをつけることでした❌

「去年まではここ、勉強したけど今年はしませーん」と言われながら全教科バツをつけまくりました。

最初から削った教科書をくれたらいいのに、改編が間に合わなかったんですかね?笑 

3分の1くらいバツをつけました。

国語も、「この話はここまでしか勉強しません」と言って題材の途中で終わることがほとんど。

部活や他の授業の課題や遊ぶことに忙しかった私はその先を読もうともせず。

そんな中で覚えていることといえば、古文でもなんでも有名な一節を暗記する作業くらい。

竹取物語、枕草子、平家物語、方丈記、源氏物語…

覚えたくて覚えたと言うよりは覚えないといけなかったから。

先生の前で誦じて、言えたら休憩時間、言えなかったら言えるまで何度でも挑戦という誰得?な課題があったのです。

まぁ、教養にはなりましたが。

ただ、社会人になって読み直したものは一つあります。

夏目漱石『こころ』

日本文学屈指の名作ですよね。

何か古い作品を読みたいなぁ、と書店に行って目について手に取ったもの。

「そういえば学生の時授業で途中まで読んだなー。半端なところで終わってよくわかんなかったけど」と思って読んでみました。

これの前に『吾輩は猫である』を読んでいて、面白かったのも手に取るきっかけでした。

そして読了。素晴らしかったです。

授業で扱ったのはほんの数ページ、少しのエピソード。

それでは語り尽くせない人間の心の闇や葛藤が原作ではもちろん余すことなく語られていて、すぐに読めました。

このとき、「教科書で見たものは、全体のほんの一部。それで好き嫌いや良し悪しを決めるのは良くないな」と思ったものです。

その後、文学史としてひたすら作品名と作者だけを覚えた作品をいくつか読みました。

どれも素晴らしく、面白かった。古い作品なのに新たな発見があった。

古典として今でも多くの人に読み継がれるのにはちゃんと理由があるということを知りました。

そういう意味ではこの『こころ』は心に残った物語になるかもしれません(企画の主旨とはずれますが)。

他は『ちーちゃんの影送り』『銀河鉄道の夜』を読んだ記憶くらいしかありません(白目再び)

ということで、私の教科書で出会った物語は夏目漱石『こころ』ということでお願いします🤲

あ、思い出した、小1の教科書に載っている『ずーっとずっと、大好きだよ』というお話は大好きでした。実家に絵本もあります。「エルフのことを話します。エルフは世界でいちばん素晴らしい犬です…」という始まりは今でも頭に残っています。

でも授業で好きになったというより、あとで絵本を母が買ってきてから好きになったという方が正しいので、とりあえず(賢く見えそうだし)『こころ』で。




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