類型論と多様性

MBTI協会のホームページには、「一人ひとりがどれだけ異なるかその多様性を理解するための指針のためのメソッドです。」と記載されています。私はこの多様性の理解というコンセプトか素晴らしいと思っています。
私は大学で特別支援教育を履修しており、教育的ニーズや特性の多様性については学習していました。しかし頭では分かっていても自身と異なる人々との共生についてそこまで身近に感じていなかったのもあります。
ですがMBTIというフレームワークに出会い、公式セッションを受けたことで、「そもそも人はみんな違う存在なんだ」というふうに認識できたような気がします。例えば、物事を判断する過程においても、T(思考機能)を指向する人とF(感情機能)を指向する人※では心の動きがまったく異なる傾向にあることも理解しました。人によっては誤解の生じやすいところだと思いますが、偏見を持たず付き合っていくきっかけにはなるかと思います。
おそらくこのような差異を受け入れていくことが、異質な他者を排除せず共生していくことにつながっていくのでは?と思います。
※思考機能と感情機能というのは、知性的で頭が良いというのと感情的というのとは違います。それぞれ、第三者の視点から客観的に物事を捉え、判断する心の働きと、当事者の立場に立って共感することや、自身の価値観から判断する機能のことを指します。

参考資料

ナオミクエンク著、園田由紀訳『エッセンシャルMBTI』