19歳~現在まで:摂食障害との付き合い
以前書いたnote、【年齢的タイムリミットに常に悩まされてきた話】でも少し触れたのですが19歳の時に摂食障害になりました。今もやはり食との付き合いは難しいのですが、ここまで紆余曲折あった話を書いてみたいと思います。少しでも同じ病気で悩んでいる人に届けば幸いです。
病気のきっかけ
16歳からショーモデルに憧れ、何社もモデル事務所を受けるものの撃沈。1社潜り込むことに成功したけれど仕事は0。最後に受けた事務所で【あなた太ってるから痩せないとだめよ】の一言でダイエットを開始。2か月で10kg痩せました。一番痩せていた時は身長174.6㎝・体重50kg・BMI16.4 でした。残念ながら痩せてもその事務所に入ることはできなかったのですが(涙)ここから私と食の戦いが始まります。
痩せてうれしかったこと
嬉しかったことは、なんといっても好きな洋服がベストのコンディションで着れること!バイト先では「こんなにダイエットで見た目が変わった人初めてみた!」って言われたり、当時の彼氏はすっごく嬉しそうで彼の友達に自慢してました「俺の彼女、ダイエットしてめちゃ綺麗になったんだよ」って。毎日が楽しかった。でも同時に怖かった。絶対太っちゃだめだって。
そこからが本当の戦いだった
毎日食べるもののカロリー計算をしていました。頭の中は常にカロリー計算でいっぱい。何とか1日1500kcal以内に収めようとしていました。でも食べ物を食べている事実が怖くて。。。
どうしても嘔吐できない体質だった私は何度も指を突っ込んでもどうしても吐けませんでした。だから最初は空いている時間は常にエクササイズをしていました。アメリカ、ノースキャロライナ州の田舎の大学に通っていたのですが、田舎がゆえに!スポーツの施設は充実していたんですね。朝早起きしてプールで1時間水泳。その後授業に出て、空いている時間はジムでランニング。授業が終わったらまたキャンパス内を走り回ったりしていました。食堂で食べるものはサラダか油抜きの野菜炒めにギリギリ鶏肉をプラス。食堂で働いているお姉さんにめっちゃ変な目で見られたのは強烈に覚えています。だって、野菜炒めをオーダーするのに毎日「絶対油は使わないで!野菜とチキン、味付けは塩コショウのみで!」なんてオーダーしてたのですから。
でも身体は正直
こんな食生活が長く続くわけもありません。一番痩せていた時は肉が無さ過ぎて50分の講義もおしりが痛くて座っていられなかったのを覚えています。そうとうやばいですね。だから身体もSOSを発したのだと思います。ここから私の過食が始まります。
キャンパス内にお菓子の自販機があるんです。そこでスニッカーズとかブラウニーとかヤバそうなおいしいおやつが売っているんですよ(汗)これにまず手を出しました。でも隠れて食べることのできる食料が十分に手に入らない。食堂には豊富にご飯があります。でも皆の前では食べることが出来なかった。そして車が無いとどこにもにも行けないような田舎なんです。校内のリソースでは足りません。
だから身体を張りました
国道を越えるとスーパーマーケットがありました。でもなんせ高速道路的な存在で広ーい道路なんです。車がビュンビュン通っているので車じゃないと普通はたどり着けない場所です。でも私は車を持っていなかった。友人には恥ずかしくて車を出してほしいなんて頼めなかった。だから走ってスーパーまで行きました。車のが途切れるのを待って・・・・マジで危ないです。絶対マネしちゃいけません。そうやって隠れて食べる食料をゲットしていました。でも過食した分のカロリーを消費するのはエクササイズだけでは間に合いません。そこで私はとうとう下剤に手を出します。
常に体の調子が悪い
沢山食べて、沢山下剤を飲む。絶対腸内フローラ最悪だったと思います・・・でも沢山食べるものだから体重は増えて今まで着ていた洋服が着れなくなります。でもさらにめっちゃ食べるので今度は食料も足りなくなります。摂食障害になると、身近に食べ物が無いと不安なんですよね。日本、特に東京は近くにコンビニがあるので便利ですが、当時私が住んでいたのはアメリカのスーパー田舎。その頃私は3人のルームメイトと学内のアパートに住んでいました。読者の方が引くことを覚悟して言いますが、最終的に飢えた私はルームメイトがごみ箱に捨てたご飯を食べたこともあります。そこまで追い詰められていたんですね。本当にやヴぁかった。
ニューヨークの大学に転校した後
ノースキャロライナの大学では生物学を専攻していたのですが、同じくらい興味のあったファッションビジネスを学びたいと思って、その後ニューヨークの大学に転校しました。ニューヨークでの生活は刺激的で、学業に専念しつつもバイトをしたりインターンをしたりと忙しくしていることで、自身の体型に関して以前ほど悩むことは無くなったように感じます。(それでもまぁまぁ問題点はたくさんありましたが)色々忙しすぎて考えが及ばなかった・・・という感じでしょうか?
そして現在。
35歳になる今もやっぱり自身の体型と体重の呪縛から逃れられてはいません。2017年10月からダイエットをして2018年の夏には11kgの減量に成功しましたが、今はそこからプラス6kgです。ただ、以前ほど病的には思い詰めていないです。もちろん自分のベスト体重に戻って、好きな洋服をベストな体型で着たいとは常に思っています。でも、ストイックに自分を追い詰めすぎると苦しくなって毎日が楽しくなくなるのも同時に想像できるので、今ではゆるーく筋トレをしながらある程度の体型を維持することを目指しています。 細くて華奢で、でも胸は大きくて色白の女の子が素敵。そんな風に思っている日本人の女性はまだまだ沢山いるのではないかと思います。自分もそう思っていた時期があります。でも同時にそんな風潮が女性を苦しめているのもまた事実。皆それぞれ素敵な所がある。すべての女性が自信をもって生きていける、そんな世界になることを願っています。
長文になりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!