勝手に定義!私的アップサイクル論
こんにちは。Buddy's編集部の井上です。
先日、ざっくりとBuddy's結成1周年を振り返りました。今度は、個人的な気付きや学びにもっとフォーカスして振り返ってみたいと思います。
アップサイクルとの出会い
去年の8月頃私はBuddy'sプロジェクトに参画しました。まずは学ばなければ、と思い様々な「エコ的」なワードに当たっていました。
「SDGs」、「サステナブル」、「エシカル」、「サーキュラーエコノミー」、「プラントベース」などなど次から次へと現れるワードにあたまを悩ませていました。
理解はできるけど、いまいちピンとこない・・・!
と、そんな時に出会ったのが「アップサイクル」という言葉でした。当初は他のワードと同じく「なるほどね。リサイクルとは違うんだ」くらいの認識でいました。(アップサイクルの詳細はこちら)
ところが、アップサイクルには他のワードと異なる大きな特徴がありました。それは「手に取ることでより実感できる」という特徴です。どういうことでしょう。
例えば、私の大好きなアップサイクル商品「KAFFEFORM」で考えてみましょう。
アップサイクルの価値
私がアップサイクルの面白さに魅了されたのは、こちらのコーヒーカップがきっかけでした。
なめらかで丸みを帯びた、まるで陶器のようなカップ。実はこれ、「コーヒーのかす」で出来ています。
「まさか、コーヒーのかすでカップなんて」、と手に取るまでは実感が沸きませんでした。ですが、商品がBuddy'sのオフィスに到着し我先に、と手に取ってみるとあら不思議、とっても素敵なカップなのでした。コーヒー由来のカップだから、ほんのりコーヒーの香りもしていました。
じろじろ眺めまわしたり、ひっくりかえしたり、実際にコーヒーを淹れて飲んでみたりしているうちにすっかり、このカップが好きになっていました。この経験こそがアップサイクルの醍醐味ではないかと考えています。
アップサイクルとは端的言うと「廃棄されるもの、いらなくなったものにより高い価値を与え生まれ変わらせる」ことでした。
ここで指すより高い価値とは、一般的には「デザイン」や「機能性」を指しますが、私はさらにその先にある実際の経験も指していると考えます。
では、アップサイクル商品が提供する経験とはなんなのでしょうか。
アップサイクルと経験
そもそも、「デザイン」や「機能性」は私たちの生活と切っても切り離せません。そういう意味では、私たちの経験と深い関係があります。
たしかに「KAFFEEFORM」は素敵なデザインですし、食洗器でも洗うことができ、耐熱性・耐久性にも富んでおり機能的です。しかし、私はこれらの要素が「好きになる」という経験の決め手になったとは考えていません。では、何が決め手になったのでしょうか。
そのうちの一つが「驚き」です。
コーヒーカップに限らず、アップサイクル商品が出来上がる背景にはバラエティ豊かな物語があります。そして、その物語には驚きがあります。
まさか「コーヒーかすが!?」とびっくりして、実際に手に取って、香ってみて「やはりコーヒーかすだ!」とまたびっくりする。この経験があってこそのアップサイクル商品だと思います。
もちろん、人によっては「楽しみ」や「感動」、「ワクワク」など様々な感情が沸くと思います。これも正解です。私たちの経験は、感情とセットで成立しています。
つまり、興味をそそられて手に取るなどして実際に体験し、より深く理解する。この一連の流れを内包していることがアップサイクルの大きな特徴であり、価値だと考えます。
今度はさまざまなアップサイクルの事例にふれてみましょう。
いろいろなアップサイクル
まずはこちら。
廃材の杉材をアップサイクルしたこちらの商品。パッと見た感じ、ポテトチップスのようですよね。「なんか面白そう!」そんな気持ちになります。
お次はこちら。
なんと大気汚染の原因となっている「PM2.5」をアップサイクルしたインクです。「まさかPM2.5が文具に・・・?」とびっくりします。まさに、アップサイクルの好事例といえます。
今度はブルーシートをアップサイクルしたお守りです。熊本地震で大量に使用されたブルーシートでできており、地震があっても落ちなかった熊本城の瓦の一部がその中に入っています。「落ちない」を象徴する縁起物となっており、受験生に購入されているようです。
こちらも、意外な感じがして興味をそそられます。ブルーシートで出来たお守りって聞いたことがありませんよね。
なんだか私たちの興味をそそる要素が沢山ちりばめられていますよね。今度は実際に「香って」、「書いて」、「携帯して」みたりすることでより一層、アップサイクルの面白味を実感できるのは間違いありません。
井上流アップサイクルの定義!
そろそろまとめに入ろうと思います。このままだと取っ散らかりそうなので・・・。
私の考えるアップサイクルの定義とは次の通りです。
アップサイクルとは、単なる素材の再利用とは異なり、素材により高い価値を付加して生まれ変わらせること。高いデザイン性や機能性はもちろん、私たちの感情に訴えかける成立背景や物語が付与されることが価値となっている。消費者に対して、実際に手に取り、味わうなどの体験の面白さを提供することが特徴。
ポイントは、私たちの感情や体験と関わりがあるという点です。
あるいは見た目や色だけでなく、感情や体験もデザインされるのが、アップサイクルと言い換えることが出来るかもしれません。
ここまで読んでみていかがでしたか?「うーん、そうかな?」「たしかにそうかも」「まちがいないね!」など色々意見はあるかもしれません。全部正解です!用語の定義や概念は日々変化していくものなので、ぜひ皆さんの定義を教えて頂きたいと思います。
今度はみんなで考える「アップサイクルの定義!」などのゆるーいトークセッションをしてもいいかもしれません。ぜひやりたいですね。
最後に、多様なアップサイクル商品に出会うための検索方法をお知らせします。すごく簡単で、身近なモノ+アップサイクルのワードで検索してみてください。
例えば、「テーブル アップサイクル」「コップ アップサイクル」など。色々頭に浮かんだ言葉とアップサイクルを結び付けてみましょう。検索しても出てこなかったら、新たなアップサイクル商品開発のきっかけになるかもしれませんよ!
因みに、「墓石 アップサイクル」で検索するとすでにあります。恐るべしアップサイクル・・・。
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今回ご紹介した商品はこちら!
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