私たちのおわり、はじまり
夏の顔がまだ少し残る秋ごろ。
私史上、最もぶっ飛んだ冒険に足を踏み入れた話をしようと思う。
私もまだこの物語の途中なので正直どうなるか分からないですが、ひとまず少しずつ思い出しながら、一生のうちそうそうない私たちの冒険をキロクしていくことにする。
*飛行時間およそ12時間、ドバイ経由で関空に降り立つ。夜の冷え方はこっちの方が寒いかも。そんなことを思いながらスタッフの指示に従って日本入国の手続きを進める。
シンプルに言うと、1回もリアルで会ったことのない外国人に会いに海外旅行を決断したのだ。わざわざコロナが流行っているこのタイミングで。バカなのかと思ったし、コロナ禍での渡航は仕事関係者に迷惑をかけてしまう可能性もあった。
ただ、いつ終わるか分からないコロナの状況を待ち続けるより、
会えるタイミングなら、そのチャンスを逃したくないと思ってしまった。今後私の人生にきっとそうそう起こらない奇跡の一つだとしたら…
「行くしかない」
どっかの物語でみたような妙な直観も少ながらずあった。リスクをとって彼に会いに行こう。腹をくくり決めてからは本当に早かった。
ただ、今振り返るとあの時に勇気出して飛び出して良かったと思うし、このバカみたいな決断がなければ今こうやってnoteを書くこともなかっただろうからそれはそれでよしとしようと自分を納得させている。
*関空に到着したのは午後17時前。
機体から見える夕焼けが悔しいほどに綺麗で、
その時ふと感じたのだ、
「あ、ここからが私たちのはじまりかも」って。
機内の荷物とお土産類を両手に抱え、そこから検疫関係の手続きへ。スペインで取得した陰性証明書と検疫検査も無事クリアし、解放されたのは19時前。お腹をすかせながら考えていたのは
今後の彼とのこと。
「そういえば、なんの約束もしないまま帰ってきちゃった」
私もこんな関係自体初めてで、なにをどう進めればいいか正解が分からず、「国際恋愛」というキーワードから答えを求め、ブログやnote、YouTubeを見漁ったが模範解答はあっても自分たちの答えなんてなく。
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