人生の先を読む

あなたは将棋をさしたことありますか?

私の知っている人に将棋の名人がいますが、
その棋士に聞きますと、他の人が読めないような先まで読める人、
何十手先まで読める人が
将棋の名人になれるという。

素人なら一手先も読めない。
その人がどのくらい智慧があるかということは
その人がどれだけ先が読めるか
ということになる。

もし将棋なら、相手の王将を取ったときに勝負が決まる。

たとえば、私とあなたが将棋をする。
「私は飛車も取った、桂馬もとった、金もとった。
お前なんか私の王将とっただけじゃないか!」

こういう人は間抜け。
核や飛車をとるのに一生懸命で、
要の王将を取られている、

こういう人は先を読んでいなかった。

東大生はみんな東大を卒業して
「東大は通過点」だったといっている。
「私の目的は地球環境にやさしいガスをつくることです」
とか、いう人があるが、
それではそのガスを作ったあとにどうするか?

「私の目的は海外青年協力隊になって
 カンボジアで地雷をはずすことです」
それでは、外したあとにどうするのか?

それは目標ではあるけど目的にはならない。

いい高校、いい大学でて、ぼくは大蔵省、
すると、きっといいお嫁さんがくるにちがいない。
これは別に結構なこと。

しかし、それからどうするの?

結局何がしたいのか先がよめていない。


目的を達成するために小目標が必要であるけれでも、
小目標に一生懸命になっている。

おれは角をとったぞ、飛車をとったぞ、
と小目標で一喜一憂している。
しかし、最終的には王将取ったときに勝負がきまる。

先を読むことが大事。

そして人生の最終的な目的は何なのか。
本当の生きる目的を明確にすることが重要。


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