スワイプされて
以前、うちに来たOB男子(風俗店で童貞を捨てた)に、iPadの風景画像を見せたところ、勝手に他の画像もスワイプしてしまった。
そこには、左右に開かれたアナルや、しゃぶりたいと言ってきた若者とのチャットのスクリーンショットなど、多数の変態画像があって、「見なければよかったですよ!」と言ったことは、私の周りのゲイにはよく知られている。
日光の見ざる聞かざるというのは真実だ。その直後、なぜか、彼はソファーに横になって爆睡してしまう。10分ぐらい寝てから、もう大丈夫です、と言ってにこやかに起きた。寝て、すべては忘れたとでも言うのだろうか。私に襲われるかもという心配はまったくしていなかったのがくやしいような、複雑な気持ちだった。無防備すぎる。
その後、どうも、彼は、私がゲイであることは無視している、ないし、なかったことにしているように見える。ふれないようにしているというか、信じなくない的な感じもある。年に2回は顔をあわせるが、微妙な感じだ。
いま、ニュースで、勝手に画像ファイルをスワイプすると、その人のバカ面を撮影してしまうアプリが紹介されていた。しかし、撮影しても、知られた秘密がもどるわけではない。
色白・メガネ・長身・巨根男子(巨根じゃなく普通だと言い張る)の彼が、女好きで、ゲイでないのは塗炭の苦しみでもある。