第一回「煩悩即菩提」 はじめに
初心者のための仏教講座
第一回目のテーマは「煩悩即菩提」
なんで煩悩がそのまま菩提になるんだ?!っていうお話です。
仏教っていうと煩悩を断ち切って聖人君主みたいになるんだっていうふうに思ってるかもしれませんけども、そういう道ではないです。
煩悩をなくせとかなんとか言ったて、なくしようがないんだから。
基本的に仏教というのは理想論を言う教えではないんです。
ありのまま苦しい見苦しい、醜い…いろんな人間があって、そのままそれを認めて、じゃあどうしたらいいのかというのが仏教の教えです。
煩悩とは
煩悩とは苦しみ。心がぐちゃぐちゃってなってる状態。
妄念っていうのは、妄り(←”みだり”)にガチャガチャガチャって動く心です。
何かがあると、心の中がガチャガチャガチャって動く、これが妄念ですね。
それと欲望、それがぐちゃぐちゃに入り乱れている状況を煩悩っています。
菩提とは
菩提というのは天国。心が完全に落ち着いた状態。
菩提っていうのは、煩悩がスパーンと消えて、すかーっとした状況を
菩提っていいます。
即
即っていうのは、そのままっていう意味
悟り
煩悩は煩悩でいいんだ。
そのままが菩提なんだというところにたどり着くのを悟りって言うんです。
煩悩をなくなった状態を悟りって言うんじゃなくて、
煩悩に振り回されない自分になることを悟りっていいます。
煩悩即菩提
2・五欲 三毒
3・「即」=「転ずる」
の3回にわたってお話させていただこうと思っております。