2018/05/08 子どもたちへおすそわけ
五代友厚の妻、豊子さんの実家は田原本町八尾村常磐町。儒学者、萱野恒次の三女。その萱野家の先祖代々のお墓がお寺(八尾村安養寺)にある。「あさが来た」放送以来、舞台の裏側を地元の新聞記者さんが色々と調べてくれ、嬉しい発見があった。
豊子の兄、萱野茂は国事に奔走。萱野家は赤穂藩浅野氏の家臣、萱野三平(重実)の血を引く家系、茂は天誅組の変で幕吏に追われる身となった。兄が逃亡中、豊子は弟らと安養寺の床下に匿われていた。「床下で寒さに震える」彼女らにお寺のものが「おにぎり」を分け与えていたらしい。
時は流れて平成・・・そんな流れで「おてらおやつクラブ」を紹介してくださる記者さんに感謝。
お寺は昔は「駆け込み寺」だった、だから現代社会においても云々・・・というのがあるが、実際のところ、ホンマかいな?お寺みたいなしんどいところに誰がくんねん…と思うこともあった。でも、まあこのエピソードを聞いてからは、ましてや自分が住職を務めるお寺であった話なもんだから、もう覚悟を決めるしか無い。江戸時代から続くお寺の住職のプレッシャーを感じる今日このごろです。