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【セルビアぐらし】中国トップがベオグラードにやって来た!

ちょっと前の話。
日本のニュースでも当時は報じられていたと思いますが、2024年の5月初旬に、中国の国家主席・習近平氏がセルビアを訪問しました。

別に人口規模が国の優劣を決めるわけじゃないけど、流石に14億の人口を抱える巨大国家の中国と比べられると人口700万弱のセルビアは超小規模国家。そんなセルビアに中国のトップが来たということで、ベオグラード市内は歓迎ムード一色。地方からもバスで沢山の人が動員されてました。

街中の電光掲示板にはでかでかと歓迎の言葉が…“Добро дошли поштовани кинески пријатељи!”(親愛なる中国の友人を歓迎します!)

中国とは、セルビアとはユーゴスラビア連邦だった時代からの同じ社会主義国としての縁があるし、1990年代のユーゴスラビア紛争では共にNATOに反対する立場だった仲だしで、ずっと良い関係を保ててるのかも知れないですね。
セルビアはご存知NATOに空爆された張本人だし、中国は中国で、その際に”誤爆”という形で(ホントか!?)ベオグラードの中国大使館をNATOに爆撃されてたりするし…

セルビアは地理的にもヨーロッパからアジアに向かう玄関口のような位置にあるので、現在の中国としても一帯一路政策の重要なパートナーなのかもしれません。

そういえば、ベオグラードからは北部の都市ノヴィ・サードへアクセスする真新しい高速鉄道が走っていますが、これも中国との共同出資事業で開通したものなんだそう。

実は私も乗ったことがありまして、とても快適でした。(この辺りはまた別途書く予定)
今もハンガリーへ向けて更に北へと絶賛延伸中らしい。

兎にも角にもセルビアの外交政策は、他のヨーロッパ諸国に比べると独自路線を突き進んでいるように見えるんですよね。まあ、何でもかんでも西ヨーロッパと足並みそろえる必要もないと思うし、セルビアのような、どこかの陣営に属さない不思議な立ち位置にいる国も面白いかな、というのが個人的な感想。国際政治のことはよく分からんけど…今後のセルビアからも目が離せないですね!

今日のセルビア語:

セルビア語で中国のことはキーナ(Кина / Kina)。中国の、とか中国語、と言うときはキネースキー(Кинески / Kineski)
海外、とくにアジアから離れて生活すると、国際的なネットワークに乏しい日本人は中華系のお店はお世話になるんだろうなあーなんて思ってたりします。ベオグラードにも中華料理店はいくつかあるからね。。。
あと、街中でニーハオ!とか言われたりするので、反応できるとなお良し。別にこれには他意はなくて、我々が欧米人に国籍問わずハローとかいう感じの、好意的な挨拶でしたよ、念のため。

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