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セルビアと日本の縁
こないだベオグラードの街を歩いていたら日本とセルビアの両国旗がプリントされたバスを見かけまして。“Donation”とか“Japan”とか記載があるので、日本政府のODAプログラムか何かで寄付されたものなんかなーと。
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これはどっかで読んだ話なので私の思い違いである可能性もままあるのですが、日本の他国物資支援は日本感を前面に出さないがために現地の方々にとっては存在感がなく、「顔の見えない支援」なんて言われるとか言われないとか。
まあでもこんな感じのプリントがあれば嫌味も無くて丁度良いかな。あまり押し付けがましくてもやだしね。
またある日は、日本支援の物と思しき救急車。
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そういえば、東南アジアなどの国では日本から輸入された中古の電車が塗装を変えて(あるいはそのまま)走っているらしいと聞いたことがあるけど、こういうODAでは流石に新品を提供してるのかね?(そりゃそうだよね)
この辺りの事情に詳しい方いらっしゃいましたらご教示くださいませ…
最後に余談ですが、先日バスに乗ってたら工事現場がありまして、そのトタン板に“JAPAN”の文字が!
なんだか無性に嬉しくて急いで写真を撮っちゃいました。このインフラ建設にも日本が関わってるのか~なんて思いながら…
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が・・・後で見返してみると、ローマ字の“JAPAN”ではなく、キリル文字(セルビアやロシアなど東欧を中心に使用される文字)の“ЈАДРАН”でした・・・
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これはヤドラーン(ローマ字では“JADRAN”)というセルビアの建築会社だったというオチでした。いや~自意識過剰は良くないっすね。
今日のセルビア語:
セルビアの建築会社ヤドラーン(Јадран / Jadran)の単語そのものの意味は、アドリア海のことだそうです。
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イタリアとバルカン地域(主にクロアチア、モンテネグロ、アルバニア)に挟まれたアドリア海、セルビアは内陸国なので現在では海岸線に接していませんが、かつてユーゴスラビア連邦だった1990年代や、セルビア・モンテネグロ連邦だった2000年代は自国の海としてアドリア海を臨めたんだなあなんてしみじみしちゃいますね。
そして、地図をよく見ると辛うじて海岸線に接しているスロヴェニアはイタリアに、ボスニア・ヘルツェゴヴィナはクロアチアに、それぞれ海へのアクセスを蓋されちゃってる感じになってて可哀そう。いや、これは逆にお情けの措置なのか??