「第1回先生が幸せに働ける学校づくり」研修を終えて
今年度も「先生が幸せに働ける学校づくり研修」がスタートしました。
年間で全5回の研修セット。これで3年連続ということになります。
「先生こそ幸せに働いてほしい」
これは3年前からブレない僕の自分軸です。
それは、人生の自分軸が見つかってから、日常の過ごし方が変わり、実際に夢が叶ったことと、その背景にある自分自身が幸せに働けていない時や苦しかった時があったからです。
辛かった時、何がそうさせていたかを振り返ると、1つは学年間のコミュニケーションがうまくいかずに自分らしく働けていなかったとき、そしてもう一つが、自分が大好きだった担任の仕事が嫌いになった理由がわからなくて自分軸を失った時でした。
逆に、生き生きと過ごせている時は、学年間のコミュニケーションが良好で、本音で話せて、ありのままいられて、このチームに貢献したいと自然と思えている時や、こんな職員室チームを作りたいという夢や自分軸を持ってチャレンジしながら過ごしている時は、学校に行くのが楽しみで、休みの日でも早く学校へ行きたくて仕方ない気持ちでした。夏休みとかほんとに早く終わらないかなあって、早く職場の人や子どもたちに会いたいという気持ちが休みたいより随分大きかったことを覚えています。
それって、仕事が「やるべきこと」という捉え方から「自らがやりたいこと」に変わっているので「仕事の時間=楽しい時間&幸せな時間」だと捉えながら日々を過ごしていたんだと思います。
でもこれは、自然と変わったんじゃなくて、ちゃんと「自分で意識して変えた」の方が近いんです。当時は感覚ベースでしたが、コーチングとアドラー心理学を学んだ時にちゃんと理論立てて説明できるようになっていったんです。
その1つの捉え方で、今も大事にしているのが、「何を与えられたか」ではなく「与えられた状況をどう活かすか」です。
そのヒントや日常を変えるエッセンスがコーチング✖️アドラー心理学にたくさんあるのを学んで、実践して気づいたことを、学校現場用に作り替えて伝わりやすい形にしていったもの、それが「先生が幸せに働ける学校づくり研修」でした。
職場にいてくれる先生方一人一人が、本当はこう働きたいと言うビジョンと、どうしてその働き方が自分にとって大切かと言う価値観から自分軸を引き出し、コミュニケーションを通して仲間と共有、応援し合うことで、自己実現できる職場、夢が叶う職場を創っていきたいという大目的のもと、今回も第1回研修【自分軸・共有ゾーン編】がスタートしました。
今回は、ゲストに相棒のタケこと大窪武志先生を高槻から招聘して、今研修をグラレコしてもらいました!今年度は全日程参加してもらおうかなと思っています✨
さて、今回は75分というタイトな時間設定の中だったので、なるべく必要なことに絞って進めていきました。
僕の研修では、毎回時間をかけて伝えるグランドルールについてですが、実はこれ、かなり効果的なんです。
①守秘義務・初心実験
②「アウトプット」とありがとうの拍手
③間違っている人はいない
④心理的安全性⇔心理的障害
と設けていますが、これがあるだけで、研修時間内は、安心・安全のもと、笑い声で溢れる良好なコミュニケーションの空間がデザインできます。
以前「夢見る小学校上映会」を枚方で携わらせてもらった時も、150名くらいの人数の中、赤ちゃんから小中高校生までたくさんの子どもたちが見にきてくれていました。きっと声や音も出てしまうだろうから、こんなグランドルールを設けました。
「子どもたちは未来の社会の担い手だからこそ、温かく寛容的に見守って、困った時は、お互い助け合いましょう」と言うグランドルールをはじめに一言入れたら、映画の上映会にも関わらず、子どもが遊んでいても誰も干渉することなく映画を楽しんでいて、子どもたちも自由で、互いに無理がなく、今やりたいことに自然と集中できているような空間が出来上がったんです。
僕はその場面があまりに衝撃的で、まるで去年視察に行った「きのくに子どもの村学園」と同じような感覚が40万人都市の枚方市でできていることに感動してしましました。
けど、来ている人はそんなことは知らない様々な価値観の人たちが150名ほど集まっていて、そんな状況の中でも、グランドルール一つで空間での共通認識ができ、普通の映画館や学校の体育館でやったらまず注意されるようなことでも「寛容的に見守る」ができていたので、これってやはりグランドルールの効果の大きさじゃないかなと改めて感じました。
自分がこれまで校内研修のたびにグランドルールを言ってきたことが、うちの小学校のコミュニケーションの潜在意識の中に、共通認識として頭に残り、チームの同僚生や心理的安全性を高めていたんじゃないかなと思います。
なので、研修でも言いましたが、グランドルールは研修だけでなく、人生のどの場面においても自分としては大切にしているとお伝えしました。
それだけで15分😅
そこから急いでスタートです笑
まずはペアでアイスブレイクを入れたら、まあそこから笑顔で喋る喋る!
安心して、笑顔で話すが素地としてもうあるよなあと圧倒される会話量!
僕の研修はさておき、この先生方同士のコミュニケーションを取っている姿を他校の先生に見てほしいなあと1番思う場面です。
おそらく転任されてきた先生方も、4月からよく話す学校やなあと思っていたとは思いますが、この研修の場でのコミュニケーションはさらにその上をいくので、若干圧倒されていたかもしれませんが、新しく来られた先生方も楽しんでコミュニケーション取られていました。
そこからもペアワークをどんどん入れていきます。研修の主人公は参加者なので、登壇者と同じくらい実はアウトプットしています笑
「この仕事で、最高に幸せを感じた時は?」
「最高の職員室チームの状態と最悪な職員室チームの状態は?」
ペアワークでシェアするたびに「あー、わかる〜」とか「めっちゃいいですね」とかが出てきます。
シェアのあと、とある先生2人に最高の職員チームの状態を発表もしてもらいました。
A先生は5つ
「クラスと学年の話が毎日飛び交う」
「笑顔が多い」「ありがとうが多い」
「ヘルプが出せて受け入れてもらえる安心感」「仕事以外の話ができる」
めっちゃこんなチームで働きたいですね〜♪
研修参加者からも笑顔なコミュニケーションが広がっていきます。
B先生は学年でペアになっていたんですが、相手の後輩の先生が話したことが良かったので共有させてくださいとのことで発表してくださいました。
それは「喜びや達成感を共有できる」って言うのがとっても良いなと思ったので、シェアさせてもらいました。っておっしゃったんです。
僕はこれが、ものすごく良いことだなと思いました。
B先生は経験十分で実力もある学年主任なんです。自分の経験だけで十分学年運営ができる先生なのですが、ペアの後輩の先生は講師3年目の若手の先生なんです。
その関係性の中でも、若手の先生の価値観が素敵だからといって発表してくれたことって、きっとその先生も嬉しかっただろうなと思うんです。そして、それを良いと言ってくれたことで、明日から、この学年できっと「喜びや達成感を共有できる」会話が始まっていくです。
僕がこんな研修をしている理由の一つとして、実は確信していることであり、具体的な目標があるんです。
それは「管理職、教務主任はもちろん、学年主任にコーチングスキルが身につけば、今いるメンバーで学校のパフォーマンスは爆発的に上がる」と思っているんです。
年齢差がバラバラな学年でも「ヨコの関係」を大切にして自他尊敬のチームを作るし、悩んでいたりしても「本当はどうなりたい?」「そのために自分ができそうなことってどんなこと?」という目的論と、自分が教えてあげないとという関わり方じゃなく、相手の可能性を信じて主体的に生きていく勇気を引き出す関わりができるし、気になるコミュニケーションがあっても、「何があったからそうしてしまったん?」と寄り添えて1番の味方になってくれるし、学年チームの柱となる学年主任がコーチだったら、心理的安全性高く、このチームでしか出せないパフォーマンスの最大化をデザインしていけるんじゃないかという仮説を持って、これまで3年間やってきて色んな学年でそれが起こっているんです。
その仮説を改めてそうだなって思わせてくれる学年主任のB先生のシェアは、聞いている参加者の方も自然と拍手が起こって、僕にとっても参加者にとってもチームとしての在り方の良さを体験学習させてもらえた時間になりました。
その後、初めてこんなワークを入れてみました。
「幸せに働けるチームのグランドルールを3つ作ってください」
先ほど、前半の文章でも書いた通り、やっぱりグランドルールはチームの共通言語になるので、それをこの現場にいる皆さんにも作ってもらおうと言うワークです。
これをロイロノートに提出してもらって、回答共有して、業務改善チームで今年度の職員チームのグランドルールを創ってみるのを新しいチャレンジでやってみようと思います。「初心・実験」の日常での実践です。
そんなこんなで、やっぱり先生方のコミュニケーション見てると本当に楽しくて、幸せで、安心安全の空間なので、前半だけで3回くらい爆笑してまして、終始笑顔で登壇してました。
今回は、自分軸を描く前に、コミュニケーションで深めると共有ゾーンが生まれて、チームとして信頼関係や安心感が増える部分を重点的に体験学習伝えました。
チームとしては、形成期→混乱期→規範期→機能期があるタックマンモデルについても伝えたり、1年前と内容もマイナーチェンジしながら、より現場に即した研修に仕上げたつもりが、やっぱり詰め込みすぎで、時間がやばくなっていきます。
けど、僕の研修や勉強会で絶対に欠かせないのが、休憩タイムこと「おやつで談笑タイム」です。
ジュースとお菓子をいつも用意していて、食べたくなったらいつでも立ち歩いて食べていいし、動きたくなったらヨガやストレッチしてもいいし、帰りたくなったら途中退出してもいいし、とにかく無理なくリラックスして、ありのままで、楽しんで学んでほしいと言うのが、僕の研修スタイルなんで、それを見たタケは終わった後「あのお菓子タイムめっちゃいいな!」って興奮してました笑
お菓子で休憩タイムは、とにかくみなさん談笑しているんです。
自分の内面や価値観の話でゲラゲラ大声で盛り上がっているので、この時間もめっちゃ大事なんです。ほんまかいな?と思う方はタケに聞いてください笑
後半は、自分軸シートで現職の自分軸を引き出していきます。
ステップは簡単です。
①この仕事を目指したきっかけ
②採用当初の印象的な出来事
③業務面で特に良かったこと、嫌だったこと
④人間関係で特に良かったこと、嫌だったこと
⑤振り返って、これまでの人生で大切にしてきたこと
⑥この人生歩んできた自分だからこそ、本当はどんな風に働けたら最高?
⑦理想の働き方が実現している未来なら、チームでどんなことが起こってる?
のような質問を、臨場感も入れながら、体験学習とコミュニケーションで価値観を発見していきます。
あとは、ワークから得たエッセンスや重要なキーワードをもとに、自分軸シートを完成させていきます。と、本当はここまでやって、最後にシェアして、この研修で学べたことを振り返りをして終わりたかったんですが、、、、75分では無理でしたー😭
去年は90分、一昨年は120分使ってできたので、75分はどんなに頑張っても無謀でした😅なので、次の夕礼で少し時間とりますとだけ伝えて、この勢いのまま書きたいという方は残って書いたり、お家でやってきますという方がいたりでした。
最後までは行かなかったのですが、この研修をグラレコしてくれたタケに今日の研修のグラレコをスライドに移してもらいました✨
スライドを映してみると「おおー!」と拍手が出て、タケ坊はニヤけていました笑
が、控えめに言ってもすごい!とつい言ってしまうほどのグラレコだったので、本当にありがたい限りでした。
そして、タケからは、
「グラレコしていて、自分もグラレコやめて参加したいって思うくらいに先生方が楽しそうにコミュニケーションしている姿が印象的だったこと。蹉跎小の職員の同僚性がハンパじゃなくて、びっくりしたこと。自分の学校と比較したときに、自分の学校も中良いところはあるなと思っていたけど、こういう時間があることが、この同僚性を創っているんじゃないかなって思ったこと。自分の学校でもやっていきたいと思ったこと。」
こう言ったことを、最後に言ってくださって、これが今回のクロージングとして、本当に染みたなと思いました。
内部にいる人ではなく、初めて見に来てくれたたけが客観的にさだ小のことを言ってくれたことが、先生方にじんわり温かいものとして伝わっている感じで、本当によかったです。
タケとは、今「グラレコ✖️コーチング」という新しい形にチャレンジしていて、ありがたいことに毎週のようにクライアント希望をいただいて、絶賛武者修行中なのですが、毎回すごいグラレコが出来上がるので、今回の研修をタケというフィルターを通して体感してもらったら、どんな化学反応が起こり、グラフィックが出来上がるのかが楽しみだったし、タケも僕が職員チーム作りにずっと取り組んできているのを知っていたので、見てみたいというお互いのニーズで今回来て表現してもらったグラレコでしたが、改めてええやつ以上にすごいやつでした笑
自己採点をするなら自分だけのパートは、10点中7点くらいだと思いますが、今回は初めて校務員さんも参加したいと言って、16:00までの勤務にも関わらず17:00まで参加しに来てくださったり、ペアは校長先生とでしたが校長先生が会場でも「岩渕さんはほんまによう喋るし言ってることは厳しい時もあるけど、大好きやねん笑」と言ってくださったり、終わった後の校長室でもずっと「うちの職員はいろいろやってくれて助かってるねん!俺何もせんでいいわ!ワハハ!」と冗談も言いながら参加してくださったり、3年連続の参加になった先生方にも感想を聞いたら、「岩渕さん、今回はまた去年と変えてきてるとろこも面白かったしよかったよ!合格!でもまだのびしろあるな笑」とも辛口先生たちの合格ももらえたので、ほっとしました笑
そんなこんなで、参加してくださった先生方のコミュニケーションの様子やタケのグラレコや勇気づけも全てコミコミで10点満点の時間に変えてもらった校内研修でした😊
やっぱり先生方のことは大好きだし、誰一人として間違っていないし、いてもらわないといけない素晴らしい仲間だし、学校という場所で働く一人一人に改めて感謝をベースにチームづくりをしていこうと思えた1日でした。
とはいえ、この1回限りではなく、今日が自分軸を描いて進んでいく一歩めなので、今年の先生方のビジョンや夢、やりたいことが1つでも実現して、応援し合えるチームになっていくように、今年もスクールコーチとして、楽しんで頑張っていこうと思います。
最後にタケが校長室で言ってくれた一言。
「Facebookで今までブッチのやつ読んで知ってたけど、現場は全然違うなあ!こういうことかっていうのがわかったし、これは絶対にどの学校でもやったらいいことしか起こらんわ!」
と言ってくれたので、そうなんやで!そう確信があるからやってまんねんで!と井の中の蛙のように自分の中では思ってやってきましたが、自分のことをよく知ってくれている親友のフィードバックが何よりの勇気づけになりました😌
今年は、初めて同じ市内の小学校から2校と、枚方市教育委員会から実践発表の機会もいただけることになり、夏休みに研修の依頼をいただくことができました。それも口コミですが、自分がしたいことで先生方に絶対良いことが起こると信じてやってきたことが、必要とされるのは本当にありがたいことです。
この他校に広めていくことは、これを始める3年以上前から夢に見たことでしたが、やっと叶う準備ができました。何を叶えるにもまずは最高の夢を描くこと、そしてただ自分らしく小さな1歩を進めていくことでしが、描いたところまではいけないのは富士山で痛いほど体験したので、3年続けてきて本当に良かったなと感じます。
「先生が幸せに働ける学校」とは、「先生も子どもも夢が叶う学校づくり」です。
自分が叶えたい夢にコミットし続けることが、何よりの足跡とこれから伝えたいことへの体験学習となり、また自分が磨かれていくので、他校での研修という夢に向けても焦らず1歩ずつ進めていって、それを自分の学校やこれから関わる先生方にも返していけたらと思います。
今年も色々あると思いますが、皆さんにはちゃんと現実を幸せに変えていける力があります。これまでも、あんなことやこんなことがあっても諦めなかったし、あんな素敵な仲間や子どもたちとの時間も作り出してきたんですから、誰がなんと言おうと、あなたには現実を幸せに変えていける勇気と力があります。
他者が動くのを待つのではなく、他者が変わるのを期待するのでもなく、今与えられた環境で、あなたが一歩踏み出すことから、生きていきたい人生と最高のチームはデザインされていきます。
とはいえ、そうも行かない時もたくさんあります。一人では勇気が挫かれることだってあります。
だからこそ、仲間を集めながら、それぞれの仲間も自分も、人生を主人公として生きてける場所こそ、学校や職場というフィールドだったら、そこが楽しい場所に、自らの捉え方とチャレンジで変えていけるんじゃないでしょうか。
今年も、焦らずじっくり、楽しい1年を、仲間と共にデザインしていきましょう✨
嬉しいできごとが起きたことや、悩んでいることも気軽に共有しながら、一緒に現場を変えていきましょう😊
それでは、次の投稿まで、お互い健康で、人生楽しんで♪
長文読んでいただいて、ありがとうございました😌
#先生が幸せに働ける学校づくり
#子どもも先生も夢が叶う学校
#夢を叶えながら生きる
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