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Counter-Strike2 令和版Dust2のいろは

令和版Dust2のいろは

話題に上がるのはスキンの値段と日本シーンが過疎ってると揶揄される時だけのゲーム
Counter-Strike2 通称CS2を毎日狂ったようにプレイする男 Bucciです。

とはいえ村だなんだと言われても、決して0ではない日本のCSプレイヤーのために今回は少し前に久々にマッププールに帰ってきたDust2について解説しようと筆をとりました。

Dust2といえばCounter-Strikeを代表するアイコン的なマップですが、大会で使われるマッププールから外されたのが2022年の11月で、それ以降にCSを始めた若人にとっては馴染みのないマップですし今回は割と基礎的なところから解説しようと思っています。

なおこの記事で紹介した投げ物やエリアの取り方について、投げ物だけまとめた動画もありますので、文字読むのに疲れたらそっち見ちゃっても、ある程度の経験者ならすぐ分かると思うんでよかったら動画の方もチェックしてください。
動画はこちら



1.Dust2の基本情報


※名称はうちのチームで使っているものであってこれが正解という訳ではないのであしからず

サイトに入るまでの道が広く長いAサイトと、敵が見えてから入ってくるまでが短いBサイトという対照的なふたつの爆破エリアが特徴的なマップです。
CSシリーズをプレイしたことなくてもFPSをある程度プレイしている方なら見たことあるかもしれません。


2022年のStats
2024年のStats 
※参照元 https://www.hltv.org/

2022年にマッププールから外される直前までは圧倒的にCT側有利のstatsが出ています。
これは真っ暗に壁が追加されて、Tスポーンからミッドのドアをチェックしづらくなったことが理由の一つです。

今年はTR側に若干の有利のstatsとなっていますが、これはXBOXではなくドアにスモークを出すメタに変わったことでCTが広場を守るのが難しくなったからと思われます。
実際今Dust2でミッド守ってるのしんどいです。

こんなStatsの話をするとそれだけで記事が終わるくらい長くなりそうなんでとりあえずの基本情報としてこれくらいにしときます。

2.Dust2のいろは TR編

Dust2はBトンネルからショートにかけてのエリアを取ると、ローテーションでとても有利になります。
そのくせ割とそのエリアが取りやすいので取れる時は取っていきましょう。

ただ、AロングはCTがロングを取り切った状態からTRが取り返すのは他のエリアに比べて少しだけリスクが高いので、Tのラウンドスタート時のリスポーンがA側に寄っている時は一度ロングにトライしましょう。

Aロングの取り方


最速ロング取り

ロングの取り方の上面図

ロングに行く時はリスポーンがAに近い方から順番に入っていきます。
その時の一人目から三人目までの役割が

・一人目 ドアにフラッシュを当てて、フラッシュと一緒にピーク
・二人目 モロトフを消す
・三人目以降 Aトン外の角からフラッシュを2~3回入れる
・角モクを炊けるリスポーンに沸いた人が角モク入れ

となっています。
これをきっちり守るだけで割とロングが取れます。

大事なポイントは
・ロングに入れるフラッシュ
・角モク
の二つです

ロングに入れるフラッシュは、適当に入れると逆に利敵行為になりかねないので、きっちり相手がブラインドするように動画で紹介した定点通りに入れましょう。

・ワンポイント
先頭がドアにフラッシュを当ててピークするのもオススメです。
このフラッシュによって相手がギリギリまでフラッシュをかわしてピークしてきても、確実に撃ち合いの瞬間にブラインドさせることができるので、もし倒されても後続のトレードが有利になります。

・ワンポイントその2
角にモクを炊くことで、敵と撃ち合うポイントがズレ、Aトンで詰まってしまうこともなくなり、ロングを取り切る時に角モクを使ってピットに入ることも簡単になります。

ただ角モクを炊くとCTが逃げやすくなるというデメリットもあるので、ロングを取ってそのままAに行きたいと思っている時は投げない方がいいこともあります。
そこはお好みでどうぞ。

AロングからAサイトに行く時

ロングを取る過程でキルがとれて、人数有利になったらそのままAに行くのもアリです。
こんな感じでセットアップするのがオススメです。
エレベーターとサイトの裏を燃やすと設置しやすいです。

フラッシュは味方が食らわなければなんでもいいです

ロングを取ってそのままAに行く時、PUGなんかだとT字にスモークを投げてガーっと行ってるんですが、それだとCTスポーン、エレベーターからのスパムに苦しんで中々進めない、ということも起きてしまいます。

ロングを取る撃ち合いで敵の人数を2人とか3人とか減らせて、早くAに行きたい時や、ドサクサまぎれにショートも取れてたりって時なら全然炊いてもいいかもです。

Aショートの取り方

ショートの取り方ですが、タイミングが二つあります。
一つがラウンドが始まってすぐ取りに行くタイミング。
もう一つがLTを取ってから、ラウンドの途中で取りに行くタイミングの二つです。

ラウンドスタートから取りに行く時

ラウンドが始まってすぐショートを取りに行く時は、XBOXにモクを炊くと、CTのミッドプレイヤーに悪さされてしまうので今はドアにスモークを炊くことがメタになりつつあります。
このドアモクも動画にのってます。

基本的にはモクが炊けたらショートにバーッと走っていって、コーナーごとにフラッシュを入れるだけなのですが、一つだけ注意が。

ショートに進行する時に、相手がAロングにモロトフやフラッシュをどれくらい使っているかをしっかり聞いておきましょう。
もしロングに使っている投げ物の数が少ない時はCTがブーストしてショートに早く展開している可能性があるのでケアしましょう。
(早めに手前が食らうようにフラッシュを入れるとか、ショート取りを中止してロングに行くとか)

慣れれば一人で全部できます

LTを取ってから、ラウンドの途中でショートを取る場合です。
大体ロング取れた後の"後取り”って呼ばれてます。

1.LTからショートの手前をチェック
2.モロトフとドアモクを入れて味方を進ませる
3.階段の射線に入る時にフラッシュ

この手順を守ればまず確実に取れます。
注意点はLTのプレイヤーは死なないように、一つ一つのコーナーや敵のいる可能性のあるポジションに最大限注意することです。
LTプレイヤーが死んだら全部止まるので、絶対死なないようにしましょう。

AショートからAサイトに行く時

AショートからAサイトに行くことは俗にAセット(A execute)と言われます。
色んな投げ物のセットアップがありますが、今回は要点を抑えたベーシックなものを紹介します。
実際に使うときは状況に合わせて投げ物を足したり減らして使うといいかと。

めちゃんこ分かりづらくてすんません

この画像で投げている投げ物の中で、一番重要なのは手前のスモーク(通称渡りモク)とフラッシュです。
渡りモクが何故重要かという話ですが、簡単にいうとショートが長いからです。
何か矛盾してない?って感じなんですが、実際に現場を見ると分かることとして、ショートって長いんですよね。
ロングの方が長そうに見えるんですけど、どっちが長いか?みたいな目の錯覚を示した<-> >-< みたいな図を思い出すんですけど、ショートからAサイトに行くまでの距離って結構長いんです。

意外と長いねショート

なので渡りモクを炊くことで、疑似的な壁を作ってショートからAサイトまでの時間を短縮する、ってイメージしてください。
もう一つのブーストに落とすスモークはロングにいるAWPの射線を切るためのものです。
ただし、しっかり後ろの壁沿いに射線を切りながら移動しないと頭一個出て抜かれるので注意してください。

次にフラッシュについてですが、フラッシュは入れるタイミングが重要で、画像で 1 2 と番号を振った白い線があるんですが、その線を味方が超えるタイミングでそれぞれフラッシュが炸裂するように入れるのが理想です。
このタイミングを守ることができれば、Aサイトを取り切るところまでは出来ると思います。

Bサイトの攻め方

Bサイトはトンネルからサイトの敵と接敵するまでがとても短いのでフラッシュとスモークを丁寧に入れることが勝負の分け目になります。

Bセット

フラッシュ、スモーク、もしあればモロトフをしっかり入れましょう。
B守りは時間を稼ぎづらく、プロシーンにおいても最もRatingの低いポジションというデータもあるので、丁寧なセットを心がけることが何より重要になりますね。
投げ物に余裕があれば、アラスカからBの窓にスモークを入れられるので、プラスアルファで入れることでさらに有利になります。

ただ、Bトンネルから出る時、スモークやモロトフを一つ返されるだけで止められてしまったり、B守りが二人いると、クロスを組まれて苦しいので、出モクと言われるモクを炊いて、投げ物を使わせたり、射線を切って入りやすくしましょう。

広場について

TRにおける広場の重要性についても触れたいと思います。
広場をただミッドtoBの時にCTスポーン側にスモークを炊いて走るだけの場所だと思っていると、貴重なキルチャンスを逃すことになるので気を付けましょう。
まず広場はその名の通り、Dust2において最も広いエリアです。
広いのでCTプレイヤーはポジショニングを一つ間違えると、たとえキルをとれてもアサルトライフルでは逃げられずにトレードを取られてしまいます。
なのでAWPを持ったプレイヤーが広場を守っていることが多いです。
そんなわけで広場に対してはスモークを使ってかわすのが主な動きになってしまい、キルトライのチャンスを逃していることもあります。

広場のプレイヤーに好きに動かれると、こちらのローテーションやセットのタイミングまで音で情報を取られてしまうので、圧をかけていきます。
画像の〇で囲った、ドアの先のこの空間を一つのエリアとしてとる意識をしましょう。
このエリアを取ることで、CTの配置を広場側にずらすことができ、AセットやAフェイクBなどの作戦が決まりやすくなります。
取るのも、ドアの裏をモロトフで燃やして、フラッシュを広場に入れるだけなので簡単に圧力をかけることができるので、ラウンドの中盤などでセットをする前準備として積極的にこのエリアを取りましょう。
注意点としては、B窓やCTスポーン、T字のプレイヤーに見られるところまでは出すぎないようにすることです。
あくまで圧力をかけつつ、広場の真ん中など甘えたポジションにいる敵を倒すのが目的なので出過ぎて倒されては意味が無いので注意しましょう。

3.Dust2のいろは CT編

続きましてはCTについてのいろはです。
Dust2は現在のメタではCTにもTRにも大きく有利がついているMAPではありませんが、個人的には "最初の30秒はCT有利" "残り時間1分を切ったらTR有利”だと思っています。
今回はその有利になりうる最初の30秒について、どう動くべきか解説していきます。

Aロングの守り方/Aの守り方

AロングはCT側がコントロールしやすいエリアで、このエリアを軸としてAサイトを守ることが多いです。

A側に3人いる時のロングの守り方は

・先頭がAトンにモロトフ(角にモクが来たらpit前にモク)
・二番手は相手のフラッシュをかわしつつ、青コンテナ裏にモロトフを入れたりフラッシュを返す
・最後尾の人間がT字から 1:49にフラッシュを入れる

この順番の動きをしっかり覚えましょう。

青コンテナ裏にモロトフを入れるかは、相手の人数次第


二人でAを守る時のAロングへのアプローチ。

相手がロングいっぱい来たら逃げるが勝ち

二人で守る際はまともにぶつかると負けるので、イメージとしては相手が積極的に取りに来なかったら取りに行く、くらいの守り方でいきましょう。

先頭で走っていきながら、ロングの角でフラッシュをよけておきます。
ロングに敵のフラッシュやらスモークやらいっぱい来たら逃げる。
少なかったら取る、といったようにシンプルに動きましょう。

後ろでもう一人のCTプレイヤーがドアモクと、フラッシュを入れておきましょう。

ロングを取った後は ランプ T字 ロング と縦に3人が並ぶような配置で守るのが基本的な陣形です。

AWPがいる時はまた動きも変わります

それぞれの役割ですが
・ランプのプレイヤー
 ショートをチェックしつつ、敵が見えたら持っている投げ物を返していく
 敵を倒すためにはニンジャの前くらいまで敵を引き付けるとキルをとりやすいので距離感覚が大事です。

・ロング側のプレイヤー
 ロングを死なないように見とく。
 ポジションは角かピットで、敵を見た後一度隠れられるポジションがおすすめです。

・T字のプレイヤー
 必ずフラッシュを持っておきましょう。
 広場割り、ロングやショートからの敵の進行、それぞれにフラッシュを返したりトレードに入ったりするポジションです。
 味方が飛び出すタイミングにうまく合わせてフラッシュを入れなければならないので一番難しいポジションです。

AWPがA側で守っている場合は、一つポジショニングを前につめて、キルを狙うのもありです。

配置例
 

ショートにAWP
グースからロングチェック兼ショートにカウンター係
T字は広場とショートチェックしながらロングに敵来たらフラッシュ入れてピーク


T字にAWP
ロング側に配置を寄せて、ロングを確実にホールドする
ショートから敵が来たら、無理に戦わずにロングを持ったままリテイクに備える

Aショートの守り方/ミッドの守り方

AショートはAロングと違い、TR側が投げものでコントロールしやすく、特にCTがCATを保持することはかなり難しいです。

とはいえフリーで取られるとAセットやミッドtoBの起点にされてしまうので、捨ててはいけません。

Aショートを守る時の考え方ですが、相手がショートを取りに来たのをいち早くチェックするのを目的にするか、もしくはミッドを取り切って相手がショートにそもそも入れないようにするか、のどちらかでいきましょう。

ショートをただチェック/あわよくば1キル

AWPある時

ブーストで早くショートに入りAWPでLTを抑えましょう。
TRがショートを取りに来るタイミングはミッドにどうスモークが来たかでチェックしましょう。
LTよりショートレールから先に来そうな時は一旦下がって、階段の上でAWPと壁にフラッシュ避けで張り付いておけば、ショートに入ってきた敵が2人なら何とかなります 3人来たら頑張ろう。

緊急時のクロス
弱くはない

ミッドを取り切ることで、そもそも相手をショートに入らせないという形もあります。

この動きのポイントをまとめると

・一番B側のリスポーンのプレイヤーがミッドを上がってキルを狙う。
上がる時に相手がスーサイドにいるかチェック

・広場に一人残る。スーサイドに敵が下りてたら撃つ。
この時は死なないように左右にちょこまか動いて死なないように撃てばOK
倒せなくてもいいので死なないことが大事。
スーサイドに降りていなければ、ハイミッドにフラッシュを入れて、XBOXの裏などでLTを見る。

・ショートに一人ブーストで上がる。
役割はミッドに上がった味方のトレードキルやカバーフラッシュ等

この作戦の良い所は、最悪AWPが無くても出来るのと、モロトフを使わないので、3ラウンド目のバイラウンド等、フルバイできないときでも出来る所です。
撃ち合いに自信があるなら積極的にやってみてもいいと思います。

Bの守り方

Dust2のBはCS2の現在のマッププールの中でも最もRatingの低いポジションというデータがあります。
つまりは一人で守り切れるようなサイトではないということなので、味方が近くにいない時は取らせてリテイクか、中で耐えて時間を稼ぐか、どちらかに割り切ったプレイをしましょう。

リテイク狙いの配置

配置例
カウンターフラッシュを入れるポジションは割とどこでも

窓でB入りのチェックをしつつ、相手がBに来たら味方にフラッシュをもらって、一人削りましょう。
人数有利の状況を作れば、Bサイトはリテイクしやすいので設置されても十分勝てます。

中で耐えるのはAWPを持っているか、味方が広場側にいる時に有効です。
逆にいうとそうでないなら中で一人で守るのはよくないってことですね。
ただ、残り人数がお互いに少ない時などは一人で止められることもあるのでその限りじゃなくなりますのでトライしてみましょう。

中で止めたい時

配置例 基本サイトかステージが釣って右で倒す
配置例2 ステージ側で釣る時 プレファイアに注意
配置例3 ニンジャでも左張り付きでもどっちでも

Bに入るための道は狭く少し長いのもあって、横に広がってピークできないのでトレードがとりづらく、Bサイトを二人でクロスを組んで守ることで簡単に止まることもあります。

基本的にはサイトかステージ側で釣って、カー側のプレイヤーが倒す。
一度釣ったサイト側のプレイヤーがその隙にフラッシュを入れるなどして有利なトレードを重ねることができればB攻めを止めることができます。

配置例を参考にしてクロスを組んでみましょう。
ミッドを空けてしまう形になるので、A側のプレイヤーにCTスポーンあたりまで寄ってもらう必要があるので、配置や残り人数と相談するといいでしょう。

最後に

思ったより長くなってしまった令和Dust2のいろは いかがでしたか。
長くCSをプレイしている人なら知っているようなことから、最近始めた人、復帰勢の方には多少勉強になるかなと若干の自負があります。

Dust2は競技マップの中でも、カバーフラッシュや射線管理が分かりやすく、ミスが表に出やすいマップです。
覚えれば覚えた分だけ投げ物やポジショニングで有利も取れるので撃ち合いに自信のない人でも明確な役割を持ってプレイすることでチームに貢献できるのもあって、個人的には初心者にもオススメのマップです。

AIMマップと言われ食わず嫌いな人もいますが、一度先入観を取っ払って丁寧にプレイしてみてはいかがでしょうか。

また違った楽しみ方ができると思います。

こういった記事を書くのは久しぶりでしたが、これからも暇を見つけては書いてみようかなと思っています。

少しでも日本でCS2をプレイする方の一助になれば幸いです。

ではまた


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