鳥飼否宇「幽霊トンネルの怪」(密室と奇蹟 J.D.カー生誕百周年記念アンソロジー収録)読了。

綾鹿市シリーズ。カーのマーチ大佐物(『不可能犯罪捜査課』)のオマージュである。謎解きには(ある程度の)特殊知識が必要だが、消えた幽霊自動車の謎は早々と分かる。 問題はその先の人間関係のいざこざ。怖いです。
















【ネタバレ注意】

 トンネル内の非常駐車帯というのは、早い時点で読者の目に触れているので分かるだろう。問題は、その先。犯人は何故そのトリックを使ったのか? という部分と人間関係のいざこざが難しい。

 しかし共犯者がいたからこそこの不可能犯罪が成立したというのは、やはり苦手である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?