![ハナコ20180901](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7665859/rectangle_large_type_2_d9a427aba600264da5bab97215b66ea8.jpg?width=1200)
そうはいかない
つらいというのに、どうにかしようと考えようとしていなかったハナコです。
衝撃の事実です。
なぜ、ハナコは考えなかったのでしょうか。
「日向で暑くてつらい」を例にとってみましょう。
①「日向」は環境。
②「暑い」は感覚。
③「つらい」は気持ちです。
さあ、どうする、ハナコ。
考えてごらん。
ハナコは③「つらい」(気持ち)。
③「つらい」(気持ち)のは②「暑い」(感覚)から。
②「暑い」のは①「日向にいる(陽が当たっている)」から。
だったら、①「日向」から、①じゃないところに移動しないと。
すんなり解決。
さあ、ハナコ、考えて結論も出たことだし、動きましょう。
でもハナコは動けませんでした。
だって、実際にはそんな簡単な話じゃないですから。
暑くたって、つらくたって、日向に立ちつくさないといけない事情もあるのです。
それに、日向じゃないとこって、どこ?
どっちいけばいいの?どういけばいいの?
そこって、ここよりいいとこなの?
①は「職場」「人間関係」だったりします。
②は「疲労」「我慢」だったり。
②で③だから①をどうにかしようと思った時。
命が危険に晒されているような場合なら、反射するのみです。
ですが、それなりに日常生活していると、
考えることがありすぎるのです。
あちらを立てればこちらが立たず。
立てたと思ったら、次が来る。
決めろといわれても、動けといわれても、ハナコはどうしたらいいか、わかりませんでした。
ハナコだって考えてはみたんです。
だけど、考え抜いて、結論を出すことができなかった。
そういうことだったのです。
膨大な処理案件が手つかずに放置され、さらに増えていく。
これは何かに似てます。
そうです、ゴミ屋敷です。
ハナコの頭の中も、人生も、ゴミ屋敷だったのでした。
それはつらいよね、ハナコ。
そして月日は流れ、ついに②も③も決壊寸前に。
ハナコのお尻には火がついて、留まりたくても留まれません。
考えて行動するには、程遠いにしろ、
ようやくハナコは動き始めたのでした。