新ハナコ誕生
迷いに迷い、積もりに積もった、ハナコの心のゴミ屋敷。
日々の様々なことが、雪崩のように崩れ落ちてきます。
雪崩に巻き込まれたら、ジタバタ身体動かしなさい、だって。
そうしているうちに、身体が浮かび上がるんだって。
「いる」「いらない」「やる」「やらない」を「今決める」「すぐにやる」。
保留は禁止。
いつもは、やらなきゃと思いつつ、やれないいいわけばかり、自分にしていたハナコですが、今回に限っては、諦めません。
諦めたらどうなるか、身に沁みすぎてますから。
あんな思いするぐらいなら、やってみて失敗する方がマシ。
ずっとマシ。
失敗することもありました。
困ることもありました。
動けば、必ず何かにぶつかります。
でも、やらなければやらないで、別のものにぶつかるんだから。
どっちにいっても何かあるんだから。
ハナコは、ひたすら仕訳けし続けました。
来たボールを打つ。
つべこべいわず、打ち返す。
それの繰り返しです。
朝が来て、夜が来て、また朝が来ます。
ボールを打ったら、次のが来て、また打つの繰り返し。
「打つ」って決めてなかったら、さぞかしぶー垂れていたことでしょう。
そして、ある月曜日の朝。
ハナコは、ちょっとだけ、つらくなくなりました。
自棄(ヤケ)になるも、場合によってはよいものでした。
自分を棄てる。
今までの自分を棄てて、新しい自分になる。
焼き畑農業のごとく、焼け野原から、新しいハナコが芽吹き始めました。
つらつら思い返すに、ただただ不安で、保険ばかりかけまくっていたような半生でした。
とりあえずレールに乗っておこう。
乗ったら外れないようにしよう。
ひたすら守りの人生。
逃げ回る人生です。
そりゃ、つらいよね。
ハナコを変えたのは「決める」ことと「動く」こと。
どうも、この辺に、生きることの肝が、あるような気がします。
心とか精神とかの、大事なヒントがあるような気がするのです。
いくら本を読んでも、いわれても、ピンと来ませんでした。
でも、今回は自分でやってみたわけです。
ああやったら、こうなった。
こうなったのを、そうしたら、そうきたか。
言葉ではうまくいえないけど、確かな感触があります。
確かに、何かがある。
ハナコにとってものすごく大事なものが。
深堀してみようよ、ハナコ。