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共感は行動力を奪う

誤解を招きそうなので補足しておくと、共感自体はいいこと。

が!他人の気持ちを理解できるってのは二面性がある。誰かの不幸な話に共感したときは、そのとき自分に起こる影響についても知っておいて欲しい。

不幸に共感だけ、そういう人は、考え方を誤ると行動力を失ってしまう危険性をはらんでいるということを知っていて欲しい。




不幸話をたくさん聞いたら、そのうちなんとなく共感できる事例が出てくる。「不幸に共感」ってもう、響きが悪い。嫌な予感しかしない。
嫌な予感がする原因、ちょっと掘り下げて考えてみる。



共感している状態

「あぁ~!わかる~!」

この手の発言を高めのトーンで言ってるときは、絶対に共感している。つまり、相手の行動や発言について同意、肯定している状態。

このとき、あなたは話の内容を頭の中でイメージしている。イメージもしないで

「あぁ~!わかる~!」

なんて言ってる場合は、合わせてるだけなのでやめた方がいい。相手にも自分にも毒だ。
…話を戻す。

共感するときはイメージが不可欠で、そのイメージは、話し手を自分に置き換えて話を聞いている。つまり、追体験している。
マズいのはこの「追体験」。追体験すると、あたかも自分が体験したことのように脳が勘違いを起こしてしまう。

勘違いした脳は、同じような状況に遭遇すると、同じような思考経路をたどり、不幸だ!と勘違いしてしまう。自分はまだ実際に不幸にみまわれていないのに、そう思ってしまう。

人間って基本的には怠けたい生き物だから、同じような体験が頭にあると、同じような行動や考え方を選びがちになる。トラウマみたいなもの。

誰かの話に共感だけしたら、追体験によって話し手と同じような感想を持ってしまう。自分の感想ではないのに。

もし共感した話が不幸話なら、あなたはいつか消極的な対応を実際とることになる。


例えば、初めて付き合った恋人に浮気された!という親友の話を聞いたとする。その親友は、また誰かと付き合いたいって思っているけど

「また浮気されたらいやだなー」
とか
「みんな浮気するんだ!」
ってなって
「浮気されるくらいなら恋人なんていらない!」

って話をしたらどうだろう?
そのタイミングであなたが恋人募集中だったら?恋人探しに後ろ向きになりそうじゃないか?

そうなると、次の恋愛に対する行動力は小さくなってしまうだろう。日本人の浮気率なんてせいぜい2割くらいなのにだ。

あなたの親友が最初付き合った相手は、たまたま2割の浮気する方で、次出会えたかもしれない残り8割をいなかったことにしてしまうなんて、なんか違う。

あなたが親友と似たような経験をした上でこの話を聞いたら、もっと悲惨だ。悪い話がお互いの体験談で強化され、次の恋愛に対する行動力はほとんどなくなってしまうだろう。

でも落ち着いてみてみると、これ、不安で悪いイメージを作ってしまっているだけ。だって、日本人の8割は浮気しないから。素敵な恋人が作れる可能性の方が大きい。


人間は共感すると、追体験によって自分が直接体験したかのように勘違いしてしまうのはお解かりいただけただろうか。
共感して追体験すると、感情や考え方がその話し手に引き寄せられる。

このことは意識するようにした方がいい。



不幸話を聞いても自分で考えて行動したら大丈夫

「初恋人に浮気された」っていう例で、その後に新しく恋人を作ろうとするかどうかは、結局のところ本人の考え方次第。自分でちゃんと考えるのが大事。

もし浮気されたとしても、ちゃんと考えれば

「たまたま浮気する2割の方に出会ったけど、次は8割の方と付き合うぞ!」
とか
「浮気率、日本人2割かー。浮気割合1割切ってるスウェーデン行くか」
とか、自分なりの行動を選択できる。


不幸話に共感だけすると、聞いたことをそのまま同じようにイメージして、「自分なりの考えを持つ」のを無意識に怠けてしまうのだ。

すると、大体同じような感情になったり、同じような行動をしてしまう。
それが前向きなことなら全然オッケーなんだけど、話題は不幸についてだ。これはよろしくない。



行動は出来るだけ自分で意識して選択しよう

宿題やろうとしていても、親から早く宿題やりなさい!って言われたらなんかやりたくなくなる。人は強制されると自尊心を傷つけられた!と感じて反発するもの。

不幸に共感って、共感は自発的じゃないとできないじゃないですか!って考えもあると思うんだけど
不幸って共感が起こると、自分に当てはめて考えるから「不安」が生まれて、不安が現実にならないように無意識のうちに「消極的な行動を強制」されちゃうんです。

だからぼくたちは日頃から、強制されて行動していないか、誰かの考えを鵜呑みにして行動していないか、注意しないといけない。
強制されることが当たり前になってしまったら、だんだんと「あなたらしさ」は消える。そんな状態では、生活に物足りなさを感じるはず。


自分で意識して選択した行動にこそ、楽しさや喜びが伴う

そう思います。行動は自分で選択しよう。


あとひとつ補足があった。幸せな話も共感するだけでは、まだ自分に幸せ起こってはいない。その話を参考にして実際に行動を起こすことが大事だ。

共感したら自分で考えて行動!これ大事!

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ぶぶか
意義のある取材に活用することをお約束いたす。それは飲み代(取材費)に変わるやもしれないが…