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気になる統計 新型コロナウイルスの流行による少子化への影響

たびたび拙稿で紹介させていただいている財務総合政策研究所「人口動態と経済・社会の変化に関する研究会」の第4回が3月23日に開催されていたようです。

資料のみが掲載されて議論の内容は分からないのですが「新型コロナウイルスの流行による少子化への影響」という報告の中の妊娠届出数と出生数を並べたグラフが興味深いので引用します。

少子化が進んでいるので毎年だんだん減っていくのは仕方ないことですが2020年の妊娠届出数の推移をみると5月から例年の傾向を大きく逸脱して減少していることが分かります。妊娠届は実際に妊娠してすぐに出るわけではないので2-3月頃から妊娠を控える動きが出てきていたのだろうと思われます。その結果11月から出生数がトレンドを超えて大きく低下しているのです。

妊娠届出数は5月以降次第に増加していますが10月になってもまだ例年の傾向と同程度まで回復するに至っていないようです。そうなると2021年前半の出生数は例年の傾向よりもはるかに大きく減少することが既に決定付けられているわけです。

1月からの緊急事態宣言が妊娠届出数にどのような影響を与えているのかはまだ分かりませんが2021年の出生数が歴史的な減少を記録するのは間違いないことでしょう。

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