あなたの長所はきっと誰かがちゃんと見ている
その誰かとは、部署の違う同僚かもしれないし、席の離れたクラスメートかもしれないし、はたまたSNSのフォロワーかもしれない。
近くにいるけど普段あまり話さない誰かが、きっとあなたのことを「すげえなあ」と思いながら見ている。
今日、通っているライター向けスクール「Marble」にて、とあるオンラインイベントに参加した。
フリーランス採用広報・さおりんさん主催、自分の強みを見つける「ストレングス・ファインダー会」だ。
「ストレングス・ファインダー」(現「クリフトンストレングス」)の詳しい説明はリンク先を見てほしいが、ものすごく簡単に言うと「自分の向き・不向きを知るための性格診断」のようなものである。
今回のイベントは、ストレングス・ファインダーを用いて参加者一人ひとりの強みを見つけることを趣旨に開催された。
流れとしては、参加者がそれぞれ診断結果をもとに自己分析を発表し、ほかの参加者による他己分析と合わせて、その人のキャッチコピーを考えるというもの。
板書係を担当した私は、参加者の発言を共有画面に書き込む途中、一つのことに気がついた。
「みんな、お互いのことをよく見ているな」と。
今回のメンバーが受講しているMarbleはオンラインスクールで、受講生同士で毎日のようにやり取りがあるわけではない。ペアワーク等で一緒に活動することはあれど、全員が全員と密にコミュニケーションをとるわけではなく、「顔は知っているが話したことがない」という組み合わせも少なくない。
それにもかかわらず、今回のイベントでは、一人ひとりの強みについてほかの参加者から具体的なエピソードが数多く上がっていた。
「●●さんは講座の感想シェアがいつも早いですよね!」
「この前の投稿を読んで、▲▲さんは普段から物事を深く考えているんだなと感じました」
そう、私たちは意外とお互いのことを見ていたのである。
実際私もみんなから「まりしゅんさんは、こんなところがすごい!」と言われまくり、うれしくなるのはもちろん、「普段からここまで自分の発信を見てもらえていたのか」と驚きでいっぱいになった。
同じように感じたのは私だけではなかったようで、他の参加者からも「こんなふうに思ってもらえてたんだー!」と喜び&驚きの声が上がっていた。
主催のさおりんさんのスムーズな進行のもと会は順調に進行し、ポジティブな空気に満ちた1時間半はあっという間に過ぎた。
……今日の経験から私が感じたのは、「自分のいいところは意外と誰かが見てくれている」ということだ。
大人になればなるほど、誰かから褒めてもらえる場面は少なくなる。そのせいで、自分の価値を見失ってしまう人もいるだろう。他人の目を気にしても仕方ないとは言ったって、やっぱり周りから認められなければ不安になるのが人間だ。
けれど、誰からも評価してもらえないからと言って、過度に落ち込むことはないかもしれない。
あなたの周りにいる人は、たぶん想像よりもあなたに好印象を持っている。
すごいなあ。素敵だなあ。みんな、そう思ってもわざわざ本人に伝えないだけなのである。
だって、いちいち全部伝えてたらキリがないから。