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「結婚しない」という選択を毎日し続けている感覚

28歳。噂に聞いていた「周りが結婚したり出産したりしてソワソワする年代」に無事突入していて。

友人や同僚の結婚を祝ったりプレゼントを渡したりしていると、頭の中で何者かの声が聞こえる。

「お前はどうなんだ」って。

私は幼少期から結婚願望がない。恋人がいた時に「この人と暮らしたい!」と思ったことはあるけど、デフォルトではいつも漠然と「自分はこのまま独りで生きて死んでいくんだろう」と考えている。自分が人と暮らせるイメージが全くわかないんだよな。性格的にも能力的にも。

というわけで長らくおひとり様を続けているのだけど、今のところ別に何も困ってはいない。仕事は本業・副業ともに好きだし、遊んでくれる友達もいるし、観たいアニメや映画は常に渋滞している。

ただ、そうやって独身生活を謳歌していても常に頭の片隅にあるのが。

手遅れな年齢になった時に、急に結婚願望が発生したらどうしよう

そんな、実体のない不安。

いや、別に「手遅れな年齢」なんてないのはわかっている。40代でも50代でも結婚して幸せになる人はいる。とはいえ、現実的に婚活市場では若ければ若いほど強いわけで、「今」動かなければどんどん可能性が狭まっていくのは間違いない。

そんなわけで最近、頭の中で声がする。

「婚活を始めなくていいのか?」と。

朝、玄関のドアを閉める時。昼、同僚から家族の話を聞く時。夜、自宅で食事をとっている時。

ふとした瞬間に聞こえる警告めいた声に、私はこう答える。

「今のところ、結婚興味ないし」

まるで、「結婚しない」という意思決定を毎日繰り返しているような感覚だ。

と、ここまで書いて思ったのだけど、ほんとうに結婚願望が皆無な人なら、こういう内なる声を聞くこともないのではないか。

そう考えると、私の場合は心のどこかで「家庭を持つ」ことへの憧れを持っているのかもしれない。

まあ、今は仕事が楽しいからとりあえず、ね……(ここで振り出しに戻る)


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