黒人男性が白人警官の拘束で死亡した事件について
アメリカのミネソタ州ミネアポリスで26日に白人警官が手錠をかけられた黒人男性の首を膝で長い間押さえつけて死亡させる事件が起き、その動画が拡散され激しい非難の声が上がり、抗議デモが激化して暴徒化し警察署が放火され略奪も起きてしまう大変な事態となっています。
死亡した男性はジョージ・フロイドさんは銃を所持はしていなかった。この白人警官は懲戒免職になったものの逮捕はされていなかった(29日に逮捕されたようです)これまでも度々警官の黒人に対する虐待、不当な逮捕や射殺が問題になっていたのは日本人の私でも知っていました。これらが黒人に対する人種差別と問題になり非難を浴びているのですが、なぜ長年に渡りこのような問題が解決されないのかと考えていました。
リンカーンにより奴隷解放宣言がなされたのが1863年、公民権運動が高まり公民権法が制定されて黒人をはじめとする有色人種が、アメリカ合衆国市民として法律上平等な地位を獲得したのが1964年。
あまり月日が経っていない最近のことのなので驚きを禁じえません。これを見ると以前より差別がなくなってきたとしても、未だに人種差別が問題として残っているのはなんとなくわかる気がしました(差別を正当化する意味ではないですよ)
長年に不当な扱いや差別を受ける人達は積もり積もった鬱積した思いがあります。だからデモが激化して暴徒化するのもわかる気がするのです(これも暴力や略奪を正当化するものではありません)
このような警察による黒人が人種差別を受け虐待などの問題を解決する方法は、私は市民の銃の所持をなくすことだと考えます。
まず自分はなにかの専門家でもないですしアメリカに住んでいたこともなく詳しくはないですが、それを前提として話をさせていただきます。
一般市民が簡単に銃を所持できる社会では、一度犯罪が起きると警官は生死をかけた任務になることは必定だと思います。危険があれば射殺もやむなしとされ失敗すれば自らの死が待っています。そこで人種による貧富の差があったりすれば、犯罪を起こしやすい人種という偏見がうまれ自らの死と直結すると憎悪や差別がより増長するのではないかと思うのです。
不当な警察官を公正に逮捕することはもちろん大事ではありますが、根本にある原因を変えない限り同じような出来事続くのではと思います。
最近でも銃による大量殺人が問題にされ銃規制を求める声が強くあがりましたが、いまだに大きく制度が変わることには至っていないようです。
それはなぜなのでしょうか?
政治家が企業や団体から多額の献金や支持を受ける構造になっているからではないかと思います。
銃を持つ権利という事が言われたりしますが、それはあくまで建前で本音は献金や支持を受ける企業のためというのが本当のところだと思います。
それは、人の命よりも金を優先する社会になっていませんか?ってことです。
このように一つの問題は、根源的な問題のもとに存在しているので長年変えることが難しかったりするのではないでしょうか。
そこは違うとかあるかもしれませんが、その場合は鼻で笑っていてください。
ただ、長年解決されない難しい問題に対して的な対策が現実的に打てていないのは事実。どんな方策であろうとそれをよりよく解決に導くよりより変化が起きることを願います。
また、最近の日本を見ても感じることですが、権利や自由や良い変化を勝ち取ることは自然と手に入れることができたり簡単に得られることではなく、多くの人が声を上げて辛抱強く戦って得るしかないのだということ。歴史もそれを証明しているのだと思います。
おかしいことはおかしいと、正しいことは正しいと声を上げ続けることは大事ですよね。