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初稿

絡まりの先に

黄昏は青く

 私の言葉に触れた人。もっと深いところに連れて行って、陸地に返したくない。このまま、深いところで暮らさない?きっとお日様よりも暖かいよ。

涙とアルコールが頭を締め付ける。視野は狭まり、たった一つの事しか考えられなくなる。ある日は"寂しい"、またある日は"消えてしまいたい"、日によってたった一つの対象は異なるのだ。今日のたった一つは"蔑ろにされた自分という人間について"。太陽が顔を出す頃に眠れたらいい、そう思う。

生きていたかったのだろうか。 けたたましくなる警報機、迫り来る車輪の音。危ないから離れてくださいと言わんばかりに輝く赤の電灯、黄色の黒の棒きれひとつで何が守れるのだろう。現に私は迫り来る車輪を見つめている。赤が、散らばる。わたしは、死にたかったのだろうか。

  • 名前のない孤毒

    5 本