【6】1018年11月~12月
1018年11月 大江山
先月の戦果から。
3人のステータスをさらりと確認しましょうか。
この心のステータスで一意専心、わかる~~~。慶さんに関しては心風が表すものは迷いの色が強かったのではないかと思います。大江山の諸々に対してであるとか、家族に関してであるとか、いろいろ。だから今の状態は覚悟を決めたということなのだろうな。
あとは……持久走、苦手なままだね。走っていると娘と息子に置いて行かれる慶さん……かわいいね。
ゆらはは……多分今この家の中で一番ぐらぐらしているんですよ……。神様の子だと、だから頼ってと、言葉にはしていないけれども朱点童子を倒すと、それを信じていたのは自分だけなのではないかと。
でも素直で真っ直ぐで後ろを見られない子なので。そのまま進む道しか知らない子。心火が一等高いのはそういうことなのだと思います。
君はね~~~絶対何か見えてるよね!? いや、どうなのかな。それは不思議パワーなどではなくて、ただ単純に広い視野と柔軟な思考とが合わさったものなのかも知れないけれども。
でも技風と技土は壊滅的なの、弱点が無いわけではない感じがして好きだよ。
復興もちょっとだけ。
そして今月は見出しにもありましたように、
大江山に行きます。
慶さんの覚悟って、きっと、朱点童子に真っ向から向き合う覚悟、なのだと思いました。ので。自分は朱点童子を倒すための礎になるのだと思っていたけれど、それって逃げじゃない? 一度も真っ向から向き合ったことが無いままの姿勢でその言は、言い訳めいていない? というか。
ゆらはの姿に影響されたりとかね、してしまったと思うのですよ。慶さん、表情にこそ(ほぼ)出しませんが感情の揺れは普通にありますので。
スクショが残っていなかったのですが、3合目くらいまで登りました。
紅こべは硬いけれども3人で力を合わせれば倒せないことはありませんでした。だから。
油断をしていました。
紅こべさえ、大将さえ倒せれば何とかなる、と。
夜叉の攻撃が慶さんを襲って。それで。
慶さんは倒れました。
生きていました。
生きて、いました。
大江山に、戦うことすら無かった朱点童子に、負けたという事実を嚙み締めながら、慶さんは何を思っただろう。
1018年12月 交神
葉継家のイツ花、邪気無くこれ言ってそうで怖いんだよな。
はい。
慶さんは自分のしたことを後悔しないでしょう。でも、ゆらはは? 由峰は? 目の前で動かなくなる慶さんを見てしまった彼女や彼に何の影響もないとは思えません。
だから、討伐こそが自分のなすべきことだと思っていたゆらはが、この先は長い戦いになると気付くのも。自分の血を繋いでいかなくてはと考えるようになるのも、不思議はないと思います。
……というわけで交神です。
ゆらは、何を思って愛染院様を選んだのだろうな……。