忙しい、能力が足りない、と考える前に ~ 30歳年下の女の子からの学び
中学生の女の子に個人的に英語を教えています。
「うちの娘が、大谷翔平に会いにアメリカにいきたいって言ってるから、英語を教えてもらえる?」と、ある日友人から連絡があったのがはじまりでした。果たして、彼女の夢の実現を手助けできるのか!?
深く考えるに一歩踏み出してしまえ!
一年間、友人の娘Kちゃんを教えてきて気づいたことがあります。
それは、「深く考えず、目の前にあることを身軽にどんどんチャレンジしていく人は最強」ということです。
部活の練習を週末も夏休みも毎日こなし、塾にも通って、アメリカに行くために英会話もはじめた現在中学2年生のKちゃん。自由になる時間がまったくないんじゃないか、睡眠とれてるのかな?と私が心配になるほど忙しい。それなのに自ら、英検を次々と申し込むし(教える方が追いつかない!)、松山市の海外派遣プログラムにも応募する。
「こんなに忙しいのにチャレンジャーだよね!」と友人(Kちゃん父)に言うと、「ほんと、感心するわ!」と返ってくるから、親が仕向けているわけでもなさそうだ。
楽じゃないことをやらないための言い訳をする人は多いけれど
Kちゃんは、他人と比べて不安になったり、失敗を恐れたり、しんどそうだったりということはなくて、はたから見ているとケロっとしている(ように見える)。誰が勧めたわけでもないのに、「とにかくやってみよ」という軽い感じで自ら一歩を踏み出す。
「時間がない」とか「まだ全然レベルが足りない(実際に足りない)からまだ早い」とか、そういうことを彼女が口にするのを聞いたことがないんです。
「楽じゃないこと」をやらないための言い訳をする人は多いけれど、余計なことは一切言わず、かといってガツガツ力が入っているわけでもない、力の抜いた軽い感じの挑戦のはじめ方がなんとも爽快。
私も見習いたい!
チャレンジすることに若いときから慣れることは最強の武器となる
彼女は14歳にしてすでに、チャレンジすることに慣れているんだなあ、と気づきました。成績がいいとか、能力があるとか、そういうことよりも、「チャレンジすることに若い時から慣れていること」こそが、彼女がこれからの人生を切り開き楽しむための最強の武器となってくれるに違いない。
松山市の海外派遣プログラムに応募し、カリキュラムや面接を受けて見事アメリカ行きを勝ち取ったKちゃん。この夏、アメリカへ行って帰ってきました。
行く前は「周りの人は優秀な人ばっかり」と言っていましたが、現地での体験を「めちゃくちゃ楽しかった!」と目をキラキラさせながら話してくれました。話を詳しく聞くと、食が合わなかったり、アレルギーになって病院に行くことになったり、大変な思いもしている。そんな大変なことも含めて彼女にとっては「めちゃくちゃ楽しかった!」なんだ。
うん、いいね!
トライし続け、失敗の耐性をつけること
周りの優秀な人と比べてひるむわけでもなく、今現在の能力が足りなくても、そんなことはお構いなしにチャレンジし続ける。そしてそれを経験した後には、ひとまわり成長し、以前とは違う景色が見えるようになる。
以前はできなかったことができるようになっている。優秀だと思っていた人達にできなかったことが、現地に行ったら彼女にできちゃったりする(という経験を味わう)。
彼女を見ていると明るい未来が見える。
たくさん挑戦をする中で、時にはうまくいかなかったり、失敗したり、挫折することも味わうことになる。でもそういうのもたくさんくぐり抜け、体験してこそ、幸せな未来が待っているんだよなあ、と私は自分の体験を振り返って深くうなずいてしまう。
トライし続け失敗に耐性をつけることが大事なんだよね。
これまでたくさん失敗をしてきました
私もKちゃんほど爽快ではないけれど、あまり深く考えずにやりたいと思ったらすぐ行動し、いろいろな経験をしてきました。そして多くの失敗もしてきました(かっこ悪い自分をよく分かっているのは自分自身です)。失敗の筋肉を鍛えてきたことで、確実に生きやすくなり、充実度が増しています。そして何より貴重なのは、失敗から得た学びです。
チャレンジし続ける人と、失敗を恐れてチャレンジをしないことを選び続ける人では、長い時間をかけるとこんなにも大きな差になるんだ!と、何十年も経って周りを見渡してみて気づいたりして。これは彼女くらいの年の頃には分からなかったこと。
遠くの夢が現実に近づいた今年の夏
この夏のKちゃんの初海外アメリカ行きは、市の海外派遣プログラムだったため、大谷翔平に会う(試合を見に行く)ことはできませんでした。でも14歳で海外へ飛び出す経験をできたことは、彼女の世界を大きく広げることとなりました。遠い夢だったことが「実現できそうだ」に意識が変わったんですから。
30歳以上も年下の女の子から学ばせてもらえるって、とってもいいです^^
しかも、彼女の挑戦と成長を近くで見て、ワクワクさせてもらえるって最高です。
失敗については、最近すすめられて読んだ「失敗の科学」という本が面白かったので、また書いてみたいと思います。