備忘録 22-12-22
君子に三戒あり
―― 君子有三戒
『論語』
君子は三つのことを戒めなければならないのだという。まず孔子の言葉を聞いてみよう。「少(わか)き時は、血気いまだ定まらず、これを戒めること色に在り。その壮なるに及んでは、血気まさに剛なり、これを戒めること闘に在り。その老いるに及んでは、 血気すでに衰う、これを戒めること得に在り」
わかりやすく箇条書きにすると、 次のようになる。
一、血気の定まらぬ青年時代には、色欲を自重する。
一、血気盛りの壮年時代には、闘争力を自重する。
一、血気の衰える老年期には、物欲を自重する。
色、闘、得、この三つはいずれも、ほどほどに発揮すると、人生を生きる活力になる。しかし、これが過剰に出てくると、自分を破壊させる元になる。問題はそのコントロールだ。「色」におぼれて前途を誤った青年、「闘」に走って自滅した壮年、「得」をむさぼって老醜をさらした老年など、いずれもコントロールに失敗した例である。
以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より
今日も一日顔晴りましょう。