備忘録 22-12-02
水清ければ大魚なし
――水清無大魚
『後漢書』
「水清ければ魚すまず」という。むかしから中国では、たとえば「水至って清ければ則ち魚なし」とか「水清ければ大魚なし」など同じようなことばが諺のように使われていたらしい。
後漢の時代に、西域の経略に活躍した班超(はんちょう)という人物がいる。この人が任を終えて帰国したとき、後任者から西域経営の心構えを問われて、こう語ったという。
「なにぶんにも西域は異民族の地、これを帰服させるのは容易なことではない。見たところ、君の性格はきびしすぎる。水清ければ大魚なし、というではないか。あまりにもきびしい態度で臨めば、地元の人々の支持を失ってしまう。それゆえ、できるだけ寛容な態度で臨み、小過は許して大綱だけを押さえるようにつとめるがよい」
細かいことにまで目くじらを立てるようでは、人々の支持は得られない。これは人間関係、組織管理に共通する鉄則である。
以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より
今日も一日顔晴りましょう。
日本勝っちゃった(正直な気持ち)
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