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本と本屋の観察日記。

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本と本屋に関するつれづれ日記。 出版不況が叫ばれて20年近く経ちますが、果たしてホントはどうなのか? ヴィレ豊田による本にまつわる日々を綴っていきます。
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#本

団塊世代と出版取次会社 Playback若手取次社員時代

現在、独立して7年以上経ちますが、会社員時代も少しづつ過去のものになりつつあります。 ここらで人生の一区切りをつけて、会社員時代の棚卸しの意味を兼ねて投稿したい。入社して10年以内の若手時代に焦点を当てて書いてみた次第です。 1991年春、株式会社大阪屋(現・楽天ブックスネットワーク)という出版取次会社に入社しました。 元々新聞記者志望で、第二志望が出版社の編集者職だった。大学をマスコミ浪人という名目で留年、その間新聞社の入社試験を受けるもすべて不合格でした。 腰掛け就職

第七回文学フリマ大阪出店  新作【本でつながる台湾】販売。

先日9月8日(日)、大阪市天満橋OMMビル2Fイベントホールにて開かれた文芸同人誌即売会・第七回文学フリマ大阪に出店しました! ちなみにここでは本業の自費出版制作業の出版サービスヴィレを『インディーズ出版ヴィレ』という名義に変えて出店しています。  『文学フリマ』とはいわゆる活字系同人誌・自費出版物の即売会で、2002年に東京でスタートしました。以来年々規模を拡大し、全国で展開しています。今回の大阪でも約500ブース、来場者は2000人を超えたそうです。 文学フリマ ←(リ

【アマゾンと出版流通】について。

先日6月15日(土)、JR京都駅近くにある学芸出版社3Fにて開かれた「出版労連60周年記念講演フォローアップの会」に参加してきました。 内容は、3月2日(土)にコープイン京都で行われた出版労連60周年記念の永江朗氏講演の要約報告、そして出版社側の報告(せせらぎ出版)、取次側の報告(元大阪屋管理職A氏)、書店からの報告(隆祥館書店〜代読者による)といった出版−取次−書店と三者を交えてのセミナーでした。 この記事では概要のみをお伝えします。 しかしどれだけ日本の出版流通が旧態

本の取次苦境 ほころぶ流通網

朝日新聞6月12日(水)朝刊の記事より抜粋  うーん、なんか出版流通に関するまともな記事が出た、という感じ。 内容は、 零細出版社の幻戯書房が自らマージンを下げたこと。取次への卸値を68%から60%に引き下げた、という画期的なこと。 あとは出版業界のみならず巷で語られている配送危機について。 取次会社が書籍の値上げを求めている、ということ。 あとトーハン・日販の大手2社も新たなビジネスモデルを模索中で、結びは出版業界に詳しいライター・永江朗さんの「(略)書店という販売拠点を

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南部台湾第二の都市・高雄市へ足を伸ばしました!