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本と本屋の観察日記。

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本と本屋に関するつれづれ日記。 出版不況が叫ばれて20年近く経ちますが、果たしてホントはどうなのか? ヴィレ豊田による本にまつわる日々を綴っていきます。
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2018年11月の記事一覧

独立書店ラッシュとクロスする出版流通崩壊〜その1.独立書店。

本と街の本屋が滅びゆく日々が続いておよそ20年。 古書・新刊など個人が思うがままに扱う独立書店が、全国のあちこちで開業ラッシュに湧いている。今の独立書店の出店ラッシュは失われた大地というか、更地になった紙の本の再生地域である。 東京人12月号では「本屋は挑戦する」と銘打って独立書店特集を組んでいるし、SAVVY12月号でも同様だ。 日本だけではなく、台湾・香港、韓国でもこの現象が起きている。 ITの時代が当たり前になって久しい。にもかかわらず紙の本の居場所は数多く存在する。