日光街道をゆく、の巻(草加松原〜草加宿芭蕉庵)
今回のぶらり旅は日光街道。草加松原(そうかまつばら)という地名は子供の頃から知っていましたが、なぜ"松原"というのかわかっていませんでした。なので今回はまず草加松原がどんな場所なのか行ってみることに。結果、今回はその草加松原から綾瀬川沿いに旧日光街道を草加宿へ向かって歩く、というシンプルな旅になったわけですが、面白い出会いもありました!
まずは東武スカイツリーライン獨協大学前〈草加松原〉駅から歩いて10分くらいのところにある草加市文化会館へ。館内にある、草加の名産品を取り扱う"ぱりっせ"というお店に行きたかったのです。やはり草加せんべいがたくさん置いてありましたが、どうやら皮革製品も名産品のようで、何気に篠原ともえさんがデザインした革の着物なども展示されていました。すごい!
そしてさらに草加市文化会館の施設として「漸草庵 百代の過客」という数寄屋造の建物も近くにあるらしい。そこへ行ってみると…
ドナルド・キーン?ドナルド・キーンさんが草加に縁があると知らなかった!昨年だったか東京の旧古河庭園に行った時にドナルド・キーンさんがそこの庭をえらく気に入って近くに越してきて住んだ、というのを知って、そういう感じの人だったのかあ〜となんとなく親しみを覚えたのです。まさかここでそのお名前と再会するとは。漸草庵ではお抹茶とお菓子がいただけるそうですが、今回はお昼を食べる前だったのでやめました。次の機会には中に入ってみたいです。
そこから下の写真の石碑まで移動し、いよいよ草加宿に向けて出発!なんだか私が旅に出るときはどんより曇り空が多い気がする(笑)今回もずっと曇りでした。
来てみてここが草加松原という地名なのがよーくわかりました。そして延々と草加宿に向かって歩いていると、右側を並行して走っている道路の向こう側になんだかやたらと目立つお店を発見。
(?なんだろう、あの派手派手なアメリカンな感じのお店…しかも2体もエルヴィス・プレスリーがいる…?!)
さらにでかでかと掲げられているELVISの文字。もうこれは行ってどんなお店なのか確認してみなくては!と街道からはずれて行ってみました。そして着いたのがこちらのお店(光が反射してエルヴィス人形がうまく撮れてないけど(泣)。撮った時は気づきませんでしたが、窓に街道の松並木が映りこんでいたり。
どうやら"Elvis 50’s Japan"という名前のビンテージショップらしい。私はあんまりアンティークとか詳しくないけどユニークな商品がたくさんありました!このお店にはWEB SHOPもある模様です↓
店員さんとちょっとお話しましたが、ここで売ってるのはアメリカまで行って買い付けてるものなんだそう。まさに一昨日ロサンゼルスから帰ってきたばかりでまだ時差ボケが抜けないんです、とおっしゃっていました。こんなところでアメリカ帰りホヤホヤの人に出会うとは…!商品ではマイケル・ジャクソンの額入りポスター(?)が気になった私、面白いお店だったのでまた行きたいです。
ということで寄り道を終えて松並木が続く道へと戻ってきました。
続いては"日本の道百選 日光街道"なる石碑を見つけました。どうやらこの道は日本の道百選に入る道だったらしい、知らなかった…!ところでこの文章では最初からこの道が日光街道だと知って旅してる体になってますが、この石碑を見て初めて「あっ、この道って日光街道だったのね!」(←地理音痴)とちゃんと認識したのでした。見返してみれば出発地点の石碑にも日光街道って書いてあるのに、見てるようで全然見ていない私でした。
そしてさらにずんずんずんずん歩いていって草加宿芭蕉庵に到着!やったー!
草加宿芭蕉庵ではお土産もちょっと売ってるし、外にあるベンチでひと休みも出来ます。芭蕉庵の建物の写真は撮り損ねてしまいましたが特に歴史があるわけでなく普通の古民家を改築したもののようなので、まあいっか…。それに今回のルートは建物よりも松尾芭蕉をはじめたくさんの旅人が往来したであろう昔の街道に思いを馳せながら歩ける、ということが最大の魅力だったように思います。埼玉も探せばいろんな観光地があるんだなあ〜と思いました。
そしてここからは芭蕉庵のお店の人に草加駅への道順を尋ねて草加駅へ向かうことに(草加駅近くのラーメン屋さんに行きたかったのです(笑)。草加駅に着くまでには何軒か草加せんべい屋さんがありました。いままで草加せんべいが名物って当たり前過ぎてその理由を考えたこともなかったけど、宿場町だから日持ちのする食料としてせんべいが生まれたのかもなあ〜と思ったりしました。ということで今回のプチ旅も楽しかったです!
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