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『LONDON CALLING』THE CLASH

思い返せば2年前にローリング・ストーンズにハマり、昨年はキュアーにハマり、今年はクラッシュにハマりました。どれも思ってもみない出会い方をしました。

もちろんローリング・ストーンズの存在は昔から知ってました。ベスト盤も持ってたし(どこかへ行っちゃったけど)。だけど知ってるだけでハマってはいなかった。しかし2年前、ドキュメンタリー映画の中で歌ってた「悪魔を憐れむ歌」がめちゃくちゃカッコ良くて初めてローリング・ストーンズてこんなにカッコ良かったんだ!と気付きました。

キュアーは昨年フジロックに来たときの配信を観てハマり、クラッシュは田島貴男さんが80年代によく聴いてた曲のプレイリストに「ロンドン・コーリング」を入れてくれたことでハマりました。私は十代の頃にラジオっ子だったのですが、「ロンドン・コーリング」はラジオでよくかかってた(と思う)ので覚えています。

しかしこの歌をどんな名前の人たちが歌ってるかまでは覚えておらず、この年になるまでこの曲のことをすっかり忘れてしまっていました(^^;なので久々に「ロンドン・コーリング」が聴けて懐かしかった!てことはもしかして他にクラッシュの曲で知ってる曲があるかも?とYouTubeで調べてみると、何曲か聴いたことのある曲がありました。

そこですっかり興味を持った私はクラッシュのメンバー、ジョー・ストラマーのドキュメンタリー映画『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』を観てみました。ジョー・ストラマーさんがどんな人なのか全然知らなかったけど、インタビューとかで答えている彼の言葉がとにかく深い!途中から手帳を引っ張り出してきて彼の言葉をメモした私でした(笑)

たとえば「思考こそが人の生きる意味だ」とか、「人はなんでもできる」とか「友がいてこそ人生」だ・・・等々。そういう言葉の数々にも感動したのですが、なにより印象的だったのはジョー・ストラマーさんの眼差し・・・!物事をまっすぐに見つめるその眼差しには感動すら覚えました。性別や年齢を超え、あらゆる人たちを虜にしたことだろうな、と思います。

そんなジョー・ストラマーさんはなんと日本のフジロックに観客としても観に来たことがあるそうでビックリ!Σ( ゚Д゚)ドキュメンタリー映画を観ながらなんかものすごく遠いところにいる人のように感じてたけど、ちょっと身近に感じられたのでした(こないだのフジロックの配信でその様子がちらっと映ってました!)。

てことで表題のアルバム、『LONDON CALLING』について。タワレコに行ってクラッシュの棚を見てみると、このアルバムは何度もリマスターが出てるようで、また輸入盤と日本盤等、同じアルバムなのにいくつもあって迷いに迷いました(笑)でもまあどうせなら最新のリマスター盤にしようと決め、解説付の日本盤の方に。

ドキュメンタリー映画を観た後だったので、クラッシュのライブが凄まじいのはわかってました。なのでパンクのアルバムってどうなのか・・・(ドキドキ)とちょっと不安もありましたが、アルバムはめちゃ聴きやすくてビックリ!プレスリーみたいな曲があったり、レゲエみたいなのがあったり、いろんな曲調があって楽しい!わかりやすい音楽だし聴きやすかった!

イギリスでは当時、2枚組なのにアルバム1枚の値段で売られたそうですが、そういうことからもクラッシュは若いファンたちの兄貴分としての立ち位置っていうのを大事にしたのが伝わってくる感じがします。楽屋にも勝手にファンが窓から入ってきたりしたそうで、でも彼らは追い返すこともなく、一人一人と対話をしたんだそう(日本や現代ではまず考えられない話だけど)。

古き良き時代、といったところでしょうね・・・あっ、パンクといえば昨年のフジロックで亜無亜危異のボーカルさんが水を口に含んで観客にブチまける、というのをやっていましたが、コロナ禍以降ああいうのはどうなってしまうんだろう、とちょっと心配になった私でありました。私は思いきりその水から避けてたけど(笑)、今後なくなってしまうのかな、と思うとなんとなく寂しい気がするのでした。

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