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行田ぶらり旅〜田んぼアート・忍城など

体調もだいぶ良くなってきたので、あいにくの雨模様だったけど行ってきました、埼玉県行田市!埼玉に長年住んでるけど行田(ぎょうだ)にちゃんと行ったのは初めてかも。今回のぶらり旅もいつものように急に行くことを決めました。

私の近場日帰り旅のこだわりは、行く場所を前日か当日に決定&2,3ヶ所ここだけは観たいという所をピックアップして、あとはその場に行ってからだいたいのルートを決める、いうこと。今回も行田に行くことにしたのは前日の午後10時で、とりあえず何年も前から気になってた田んぼアートと、忍城(おしじょう)は絶対観よう!と決めました。まずは田んぼアートが見れる古代蓮(こだいはす)の里へ行くための乗換時間を調べてその日は寝ることに。

ちなみに行田は割と埼玉県の市町村の中では全国的に知られているところかと思います。なんといってもあの有名なお菓子「十万石まんじゅう」の本店は行田だし(って埼玉県民以外は知らないかも?笑)。池井戸潤さんの小説『陸王』は行田の足袋メーカーのお話だし(ドラマ化もされましたね)、あと私はまだ観てないけど『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて』では今回訪れた行田タワーが出てくるようです。

とはいえ私が行田といって一番に思い浮かぶのは忍城を舞台にした映画『のぼうの城』!忍城は豊臣方の水攻めにも落ちなかったすごい城なのです。埼玉生まれ埼玉育ちの私はなんとなく自分のルーツみたいなものに誇りを持てないところがあったのですが、『のぼうの城』に出てくる坂東武者たちの強さやカッコ良さにちょっと救われた気がしました。観たことない人がいたら面白い作品なので是非に!

というわけでまずはJR行田駅へ行き、バスに乗って古代蓮の里へ。最近いろんな場所で水田を使ったアートをやってるように思いますが、実際見るのは初めて。こちらの田んぼアートは古代蓮の里にある行田タワーの展望台に登って、そこから田んぼに描かれたアートを見下ろして楽しむ、というもの。ちなみに行田タワーとはこんな感じ。

右側にあるのがそれ

そして展望台から見えた景色がこちら!実際見たら思ったよりすごかった!!

つーかとにかくだだっ広い!さすが関東平野!

今年のテーマは能登を応援、ということでこういう絵柄になったんだそう。案内の人がいていろいろ説明してくれましたが、稲の種類で植える段階から色分けしているらしいです。もうちょっと天気が良ければ&もう少し時期的に早く見に来たならもっとキレイだっただろうなあ〜!そこはちょっと残念でした。ギネスも認定してる世界最大規模が自慢の田んぼアート、一見の価値アリでした。

ちなみになぜ古代蓮の里かというと、ここは名前の通り古代の蓮が咲く公園なのです。ここで咲いている蓮は1400〜3000年前の種子がなんらかの公共工事の際に出土し、それが一斉に自然発芽したものなんだそう。こういうケースは全国的にも珍しいらしいです。蓮の見頃は6月中旬〜8月中旬だから当然のごとく咲いてなかったですが、蓮の花はまたいつか別の機会に観に来たいです。

続いてはまたバスに乗り込み、忍城の近く(忍城バスターミナル)まで行きました。ここからはこの近辺を歩いていくつか観光&ご飯を食べて&お土産買って最終的に秩父鉄道の行田市駅から帰途につく、という予定に。田んぼアートのあとはノープランでしたが、行田駅近くの観光案内所でいろいろ聞いたりパンフもらったりネット見たりしてルートを決めました。

降り立った忍城バスターミナルから忍城はすでに見えていましたが、まずはもう一つ行きたいと思った場所へ先に行くことに。そこは行田八幡神社。なぜかというと神社のご利益に魅かれたのです。

行田八幡神社は、「封じの宮」と称され、子供の夜泣きやかんの虫を封じる虫封じをはじめ、癌の病、難病や悪癖の封じ、お年寄りのぼけ封じなどの封じ祈願が秘法として継承されています。

境内には「目の神社」をはじめ、湿疹・美肌の神「瘡守(かさもり)稲荷社」、忍城七福神「大国主(おおくにぬし)神社」などが祀られています。

近年は「なで桃」がパワースポットとして知られ、病難・災害避けの神としても有名です。

"行田市観光NAVI"ホームページより

お年寄りのぼけ封じ…!母が少々ボケ始めてるのでこれは絶対行かねば!!と(笑)。境内はコンパクトですが花手水なども飾られたりしてとても雰囲気の良い神社でした。行田に行ったら是非訪れてみてください。

行田八幡神社
花手水はいろんな場所に置いてありました

さてそろそろお腹もすいてきたし、どっかでお昼食べてから忍城を観に行こう(ちなみに忍城は当時から残っているものでなく、近年になってその面影を後世に伝えようと建てられたもの)、と歩き出したところ、信号待ちをしていて良さげな建物を発見!なんと昭和9年に建てられたものだそう。すごい!こういう建物好き!!

武蔵野銀行行田支店

写真に写ってるここの通りは結構車も走っていたので、この通り沿いに歩いていけばなんかしら食べるところもあるだろう、と楽観していたのですが、歩けど歩けど飲食店がほとんど無くてビックリ。たまにお店を見かけても女一人ではちょっと入りづらい感じだったりして、結局延々と忍城まで歩き続けてしまいました。

曇り空の忍城

忍城と繋がっている行田市郷土博物館も観たいけど、どうやら博物館の中にも食べれるところはなさそう…やっぱりお昼をすませた後でゆっくり忍城と博物館を観たい。何年も来てみたかった場所だし、どうにかどっかでごはん食べよう!とさらに道路沿いにずんずん歩いていったら何軒か飲食店を発見!ようやくランチにありつけたのでした。

ということでひと休みした後に再び忍城に戻ってきました。映画『のぼうの城』を何回も観た私としては、作り直された城と言えど、もう〜めっちゃ感慨深かったです!石田三成が水攻めをするために造ったという石田堤にも行きたかったけど、そこはここからまたちょっと離れた場所にあるので今回は行けませんでした。博物館があるのはここに来るまで知らなかったけど、展示によって行田の歴史や文化を知ることが出来て良かったです。

そして今回、もうひとつ行田に来て初めて知ったことがありました。行田には前玉(さきたま)神社なる神社があるのですが(乗ったバスの停留所の一つだったのでそこで初めて知った)、どうやらその名前が埼玉県の由来になったらしいのです。

歩道橋にもそう書いてあった!

つまり、"さきたま"→"さいたま"になったっぽい。そして"前玉(さきたま)"は"幸魂"とも書くらしく、ということは埼玉県=幸魂県ってことになるわけで、えーっ!それはだいぶ大きく出たな!!と思いました(笑)

情報をチェックしただけでは見逃しているものってあるので、やはり現地に足を運ぶって大事だなあとも思ったり。というわけで次は前玉神社辺りも是非行かなくては。名物ゼリーフライも食べ損ねたし、はにわの館(これもめちゃ気になった)なども観たいし、またぜひ行田を訪れたいです。久しぶりのぶらり旅、楽しかった!

おまけ↓

忍城大手御門跡を示した石碑っぽい

道に迷ってるうちに思いがけず忍城大手御門跡の石碑を見つけるなど。ここが正面の門があったところかあ〜!ちょっと嬉しい。方向音痴のおかげで良いこともある(笑)


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