「NFTは注目を集めるだけの単なるカラクリなのか」 Zoobdoo分析記事
昨今の世の中で大流行しているNFTは、特にアートの分野での利用が盛んです。しかし現在流行っているNFTの利用方法の中で、実生活に役立つ活用事例はどれくらいあるのでしょうか。NFTには単なる収集価値以上の価値があるのですが、人々はいわゆる「ギミック」、つまり人目を引くような派手な用法につい気を取られてしまいます。今回の記事では最新技術の陥りやすい「ギミック」の罠について解説しています。ぜひご覧ください。本記事は、Zoobdooに掲載されている「NFTs Are a Gimmick; They Won’t Be For Long」の内容を日本語へ翻訳し掲載したものです。
NFTの可能性
NFTができることを最大限に理解するためにはまず一旦現状から離れ、そのきらびやかなイメージを払拭した上で、非常に根本的なところから考えていく必要があります。
ブロックチェーンのセキュリティーによって支えられている唯一無二のデジタル資産である、というのがNFTつまり非代替性トークンの本質です。
NFTの根本的な技術の原理などについてはこの記事では触れませんが、それでも一つだけ書いておきたいのは、すべてのNFTは世界で唯一のものでありしかもそれが証明可能であるということです。つまり誰であれそれを否定したり、コピーしたり、あるいは奪ったりはできないということです。
このことを踏まえると、NFTの価値提供が歴史的な美術品の価値提供(希少性があること・本物であること・非再現性が高いこと)とあまりにも似通っていたがゆえに、世界はビープル氏の作品やCryptoKittiesなどに魅了されるのかもしれません。
しかし「世界に一つしか存在しない(デジタルな)モノ」という基本に立ち返れば、もっと魅力的なユースケースがたくさんあるはずです。
たとえば、シンプルですが意外と知られていないニッチなNFTのユースケースとして「暗号ドメイン」というのがあります。たしかにドメイン名というのは、ユニークなコレクターズアイテムといったものと比べるとどうも魅力に欠けます。しかし、「.com」にどれほど価値があるのかということは、もう何十年も前からインターネットが証明してくれています。
たとえば市場性の高い「Insurance.com」や「LasVegas.com」は数千万ドルで落札されました。人気のある文字列を所有しているのは人気のある不動産を所有しているのと同じで、莫大な収入を得ることができるのです。Ethereum上の「.crypto」ドメインも、いつの日か数千万ドルの価値になるかもしれません。
ドメイン名の例からもわかるように、再現性のないデジタルアイテムは実用的なビジネスアプリケーションになり得ます。実際に個人でも企業でも、さまざまな方法でこのようなアプリケーションを生産的に役立てることができるのです。
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NFTs Are a Gimmick; They Won’t Be For Long
最新技術の陥りやすい「ギミック(人目を引くためのからくり)」の罠
NFTもギミックとなってしまっているのか
NFTは収集価値だけではない
NFTの可能性
NFTのさまざまな機能
・記録管理
・詐欺対策
・二次流通対策
・ファンドレイジング
・貸借の担保
新しい時代の幕開け