「アメリカではハイパーインフレが起きているのか」MintDice分析記事

「ハイパーインフレ」という言葉は誰もが一度は聞いたことがあると思いますが、経済的に不安定な小国が陥るイメージが強いのではないでしょうか。たとえばアメリカのような大国でもハイパーインフレになることはあるのでしょうか。今回の記事ではハイパーインフレの定義も紹介しつつ、アメリカのインフレ状況を考察していきます。また、ハイパーインフレ時代に備えてどのようにして身を守るべきかについても触れています。ぜひご覧ください。 本記事は、 MintDiceの「Hyperinflatin and Bitcocin in the USA」の内容を日本語へ翻訳し掲載したものです。

アメリカはハイパーインフレか

現在アメリカのモノ・サービスの価格は急速に上昇しています。しかし価格上昇の割合で言うと、まだ1ヶ月の間に2倍になるほどの上昇率ではありません。したがって政府の専門家の見解によると、厳密には現在のアメリカはハイパーインフレには陥っていないということになります。

しかしだからといって、現在アメリカで起きていることに何の問題もないというわけではありません。なぜなら月に2倍の上昇率とまではいかなくとも、それに限りなく近い上昇率で価格が上昇している可能性があるからです。

このレベルの上昇率というの異常であり維持可能なものではありません。ハイパーインフレとまではいかない上昇率であったとしても、結局は数ヶ月という短期間の間にモノやサービスの価格が2倍になってしまうのです。

では、アメリカの現在のインフレ率は一体どれくらいなのでしょうか?この問いの先が、人々の見解が分かれてくるところです。

たとえば、1970年代に金本位制を廃止して以来インフレ率を隠し続けてきたアメリカ政府は「インフレは起きておらず、すべて順調だ」と言うでしょう。しかし他方では、第3回目の景気刺激策の小切手給付があって以来、1週間あたり100ドルだった食費支出が400ドル近くまで膨れ上がったという家族もいます。これは明らかにインフレです。

アメリカのサプライチェーンに関しては、2021年の1月から既に再開しており完全に通常運転となっていますので、サプライチェーンの問題ではありません。では一体なぜ物価が上昇しているのでしょうか。

現在のアメリカは紛れもなくインフレーションです。そしてこの事実を理解して受け入れるか否かに関係なく、ここ2〜3年間の政府によるお金の印刷は全くもって維持可能なペースではありません。

政府の行ってきたお金の印刷により、人々の財布の中のお金も預金口座の中のお金も、同様に切り下げられてしまいました。市場では以前1ドルで買えたものが今では買えません。現実を直視しなければいけない時がついに来たのです。

現在のアメリカがハイパーインフレに陥っているかどうかを測る別の方法としては、国の支出と収入の比率をみることです。アメリカの支出、つまり負債と収入の比率を見ると、負債が収入を60%も上回っているということがわかります。

国の政府負債が収入を40%以上上回っている場合はハイパーインフレであると見なされます。しかしもちろんアメリカ政府はそんなことは認めず、前述のように、30日間で物価が完全に2倍になったわけではないということを主張する立場をとり続けるだけです。

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