ビットコインしか勝たん! 第41話
※2024/4/18作
<テーマ>
ビットコイン 「松竹梅の法則」と「通貨の揺らぎ」 -なぜ大衆は安いコインの沼へハマり 価値の本質を探究しようとしないのか!?- (中編その1)
師匠
「それはじゃな 「もし将棋の神様がいたら…」ってやつなんじゃがのぉ 小僧は知っておるか?」
小僧
「いや オレは初耳だな なんか面白そうだから教えてくれよ 藤井八冠のその逸話ってやつ」
師匠
「いいじゃろ これはじゃな 今や将棋のタイトル全てを保持する藤井聡太8冠が当時まだ17歳(七段)の時にじゃ とあるイベントで会場にいたファンとのやりとりなんじゃよ」
小僧
「へぇ つまりファンサ的なやつか?」
師匠
「ん? ファンサって何じゃ?」
小僧
「なんだよ 師匠 フリーレンは知ってるのにファンサを知らねえのかよ」
師匠
「で それはなんじゃ ファンサとは…」
小僧
「あれだよ 有名人とかが壇上で行うファンサービスのこと!」
師匠
「おぉ なるほどのぉ ファンサービス それを略してファンサと呼ぶんじゃな さすがZ世代じゃわい 相変わらず勉強になるわい」
小僧
「で そのファンサでどんなやり取りがあったんだよ?」
師匠
「そうじゃのぉ あれは確か 名古屋市内で行われた将棋プレミアムフェス in 名古屋2019というイベントでのことじゃったんじゃ」
小僧
「へぇ 名古屋のイベントねぇ それで?」
師匠
「そこでじゃ 当時17歳の藤井青年は将棋ファン約700人を前にトークショーを行ったんじゃよ」
小僧
「へぇ トークショーね それで?」
師匠
「それでじゃ そのイベントの中で質問タイムコーナーというのがあったんじゃよ 将棋ファンからの質問に藤生青年が何でも答えるってやつじゃな」
小僧
「へぇ 質問コーナーね それで?」
師匠
「そこでじゃ ある一人のファンから非常に面白い質問が飛んできたんじゃ」
小僧
「へぇ 面白い質問ねぇ ちなみにどんな質問だったんだ?」
師匠
「その質問はこういうもんじゃった 将棋の神様にお願いするなら何をお願いしますか?」
小僧
「へぇ それは面白いな! 将棋の神様がいたら何をお願いするかねぇ」
師匠
「面白い質問じゃろ? ちなみに小僧じゃったらどう答えるんじゃ?」
小僧
「えっ!? オレだったら?」
師匠
「あぁ そうじゃよ もし小僧が17歳の将棋棋士じゃったらどう答えるんじゃ?」小僧
「もしオレが17歳の棋士の場合かぁ うーん そうだなあ 将棋の神様にだろ?」
師匠
「あぁ そうじゃ 将棋の神様にじゃ」
小僧
「まだ17歳だろ? 若いよなぁ やっぱ勝ちてえよなぁ あっ!オレならこう答えるかな 最善の1手を教えて下さい!って」
師匠
「なるほどのぉ 最善の1手… 確かに棋士なら誰しもが知りたいじゃろな」
小僧
「そうだろ! なんせどんな局面でもさぁ 最善の1手を指して勝負に勝ちたいからな!」
師匠
「そうじゃな 小僧の回答の通り普通はそんな感じの回答をするんじゃよ」
小僧
「普通はって… おいっ 師匠 何だよ その言い方! なんか気分悪いぞ」
師匠
「すまんすまん 別に小僧を否定するつもりはないんじゃよ」
小僧
「そうかぁ?」
師匠
「あぁ そうじゃよ 実際にそのイベントへ出席していた藤井8冠(当時七段の17歳)と同門の中沢沙耶女流二段(当時初段の23歳)はじゃ この様に回答したんじゃよ」
小僧
「へぇ どう答えたんだ?」
師匠
「全ての対局に勝てますように」
小僧
「ブハァっ!!! ウケる! 全ての対局に勝てますようにって… それってもう野心全開じゃねえかよ!」
師匠
「確かにのぉ 小僧の言う通り野心全開じゃのぉ」
小僧
「けどさぁ それはいいアイデアだよな! オレが答えた最善の1手よりもめちゃくちゃ欲深くて草生えるけど」
師匠
「まぁ そうじゃな けどワシにはその気持ち 痛いほど分かるんじゃよ
・次の一手を教えて下さい
・難解な盤面にて最善手を教えて下さい
・詰将棋でミスらないようお願いします
などなど 将棋を生業にする以上 勝ってナンボの世界じゃろ?」
小僧
「まぁ そうだよな プロだからな 勝ってなんぼだよな」
師匠
「じゃから どの棋士だって類似の回答をしたじゃろな」
小僧
「けどさぁ 師匠の言う藤井八冠の逸話ってのはそれじゃねえんだろ 何なんだよ? そろそろ教えてくれよ」
師匠
「そうじゃな ワシの好きな藤井八冠の逸話はここからなんじゃ それは藤生8冠(当時七段の17歳)の神回答なんじゃよ」
小僧
「へぇ 神回答ねぇ なんかゾクゾクしてきたな 普通じゃなさそうで」
師匠
「まぁ そうじゃな 回答が普通ではなかったんじゃよ そしてその回答を聞いた将棋ファンは全員どよめいたんじゃよ」
小僧
「へぇ 会場がどよめくねぇ 多分みんなが想像する斜め上を行ってたんだな! でなんて答えたんだよ?」
師匠
「せっかく神様がいるのなら ぜひ1局 お手合わせをお願いしたいです」
小僧
「ゲェー マジかっ!!! 何だよ その神回答! すげえな 斜め上過ぎるぞ! まさに神! 藤井神!」
師匠
「そうじゃろ 普通じゃ 17歳の子供にこの回答は出来んと思うんじゃ」
小僧
「確かにそうだよなぁ オレの想像の遥か斜め上を行ってるぞ!」
師匠
「そうじゃな 80歳のワシが聞いても それは遥か斜め上すぎるわい」
小僧
「やっぱ若い頃からすごかったんだな! って言っても 今でもまだ十分若いんだけどさぁ」
師匠
「誰も予想だにしないレベルの高い神回答にじゃ 会場からは おっ~! と驚きの声が漏れ そして会場全体がどよめいたんじゃよ」
小僧
「なんか分かる気がするなぁ そりゃそうだよな やっぱ凄えよ 藤生八冠はさぁ」
師匠
「繰り返すが当時まだ17歳の少年じゃぞ 棋士になって数年しか経っていない少年がじゃ 私利私欲ではなくこの様な回答をしたんじゃ そりゃ会場全体が驚くじゃろ」
小僧
「同世代のオレは何も言えねえよ まさに北島康介状態… 何も言えねえ」
師匠
「ん? 小僧よ それはちとニュアンスが違うんじゃが…」
小僧
「えっ!? そうか? 北島康介といえばこれだったろ? 何も言えねえ」
師匠
「そうじゃよ 確かに北島選手と言えばそれじゃよ 何も言えねえ 2004年アテネ五輪に続き2008年北京五輪でも100mと200m平泳ぎで金メダル つまり2冠を取った時に感無量の余り出た発言じゃよ じゃが 今の小僧の何も言えねえは ただ単に情けなくて出た言葉じゃろが」
小僧
「なぁ 師匠 いつもだけど そんな真面目に捉えるなよな! わざとだぞ オレだって分かって言ってるんだぞ 機転を利かせてな! キ・テ・ン!」
師匠
「そうか? それならいいんじゃが」
小僧
「本当に分かってんのかよ? なんか嘘くせえぞ」
師匠
「もちろん分かっておるわい ん? そうじゃ ワシは今いいことを思いついたわい 小僧の名誉挽回の為にここで1つ質問をしてやろう 準備はいいか?」
小僧
「ん? 突然どうしたんだよ? 師匠 まぁ いつものことだから別にいいんだけどさぁ で何だよ その質問ってのは?」
師匠
「もし 今 サトシ・ナカモトが目の前にいるなら 何をお願いしますか?」
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