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ビットコインしか勝たん! 第49話
※2024/7/20作
<テーマ>
ビットコインとエントロピー -秩序の安定や価値の保存には どうして外部エネルギーが必要なのか?- (後編その1)
師匠
「そうじゃ では金貨はどうじゃった?」
小僧
「金貨の場合 えぇと ちょっと待ってくれよ」
師匠
「りょ」
小僧
「おいっ オレの真似すんなよな! 師匠がそれ使うと なんか違和感あるぞ!」
師匠
「なんじゃ? 怪獣8号 ワシだって読んでおるぞ」
小僧
「相変わらずさすがだよなぁ 師匠は 80歳にして フリーレンだけじゃなく怪獣8号もカバーしてるとはな!」
師匠
「フリーレンと同じく ワシの孫が好きでのぉ 一緒にアニメ見たり 漫画読んだりしておるからのぉ でまだか? 金貨の件」
小僧
「りょ」
師匠
「りょはもうええ 分かった」
小僧
「なんか 師匠が急にりょなんて言い出したから調子狂ってきたぞ」
師匠
「すまんすまん で金貨はどうじゃったんじゃ?」
小僧
「えぇと 金貨の場合 確か.. 中身に安い金属を混ぜて偽造したんだよな そうすれば少ない量の金で たくさん金貨が製造出来るからな」
師匠
「そうじゃったな」
小僧
「そして やがて民衆はそれに気づき ローマ帝国は滅びていってしまった」
師匠
「さすが小僧じゃな もうワシが教えることはないのぉ」
小僧
「いや 師匠さぁ ちょっと待ってくれって これはまだ復習だろ? 早くこの続きにいこうぜ 虚構価値の話の続きな!」
師匠
「あぁ そうじゃったな 虚構価値じゃったな」
小僧
「頼むよ」
師匠
「結局のところ 今流通しているお金というものは さっき小僧が貨幣の歴史で説明してくれた通り もはや容易に製造可能なレベルへ下がってきておるんじゃよ」
小僧
「確かに それはオレも理解してるぞ これまでに色々師匠から教わったからな」
師匠
「政府や中央銀行もそれに気づいておるはずなんじゃ」
小僧
「いくらでも簡単に供給量を増やせるなってことだよな?」
師匠
「そうじゃ 厳密に言うと 間違ってもじゃ 貨幣の歴史を辿らぬ様に 今こうしている間も 各国政府は 建前上は必死にインフレを抑えたりする努力をしている風を装っておる」
小僧
「何だよ その言い方 なんか皮肉っぽいぞ」
師匠
「あえて皮肉めいた表現を使っただけじゃ 気にせんで良い」
小僧
「りょ」
師匠
「けどじゃ お金というものの原点に立ち返った時 お金には価値があるという人々による合意形成が最近は特に揺らいできておる そうワシは思っておるんじゃ」
小僧
「合意形成が揺らぐねぇ」
師匠
「前回話したじゃろ? 覚えておるか? 通貨の揺らぎ…」
小僧
「もちろん 通貨の揺らぎな! まさかフリーレンの魔力の揺らぎに被せてくるとは意外だったけど なかなかあの話は印象深かったよ オレ 今でも覚えてるぞ! おもろかったよな!」
師匠
「そうか それなら良いんじゃがのぉ」
小僧
「それに ユーベルとラントはビットコイナーだったな!」
師匠
「それはあくまでも ワシの想像の世界線じゃがのぉ」
小僧
「分かってるってば!」
師匠
「繰り返しになるが そもそもじゃ 秩序の安定を保つ為には エントロピーをどうする必要があったんじゃった?」
小僧
「えぇと エントロピーを低くだろ?」
師匠
「その為には何が必要じゃった?」
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