ゲームマーケット2021秋 びーているが気になる新作
前回は秋ゲムマで頒布される旧作を紹介しましたがやっぱ新作もね!ということで、私が気になってる秋ゲムマ新作を紹介してみます。全部未プレイなので印象のみで語ることをご了承ください。お品書きは以下の画像の通り、Table Game in the Worldさんの注目新作企画で私が投票した作品+3作を50音順に紹介していきます。
※本記事は、11/18に行ったtwitter連投をベースにしています。
ACADEMIC SOCIETY
ブース:アナログランチボックスさん、土-チ14
17世紀、科学学会の黎明期が舞台。テーマもいいし昔のユーロっぽい飾り過ぎないデザインと淡い色合いも好き。システムもアクション取り合い+トラック管理で王道を行きつつ凝ってそうで良さそうです。
∞MURDER MYSTERY 〜終わらない物語〜
ブース:SALTY STUDIOさん、土-ツ05
何度も遊べて展開も変わるマーダーミステリっぽいゲーム!それだけで興味持つのに十分!残念ながら少量の持ち込みで予約も払底しており当日分があるかも怪しい状況ですが気になります。
VICKE
ブース:ピーナツデザインさん、土-セ20
小舟で宝探しなアブストラクト。デザイナーさん製作作品らしいクールさと手作りで曲線的で淡い色合いの柔らかさが同居したコンポーネントが魅力的。カタン(道)+コリドール+ガイスターっぽさのあるルールも興味深い。
かばんにいっぱい
ブース:盤上遊戯製作所さん、両-キ03
システム:上杉真人さん×コンポーネント:BGMさんで最強×最強になってしまったゲーム。絵本の世界が完全に顕現したかのような凶悪な可愛さ。トラックを早く進みたいけどたくさん止まって資源拾いたいジレンマ+得点化条件の買い物要素が面白そう。
KAWARS
ブース:ZEN SELECTさん、両-ス03
井の中のカエル戦争ゲー。カエルなのにイラスト超かっこいい。TCGのクリーチャー戦を切り出したルールはそれだけで面白そうですが、山札切れで勝利条件がひっくりカエルことで攻めるか守り切るかの駆け引きがあるのもアツそう。
きけんなさいくつ
ブース:Studio GGさん、土-オ07
Studio GGさん最新作。きょうあくなまものライクなカード効果の打ち合いですが、「まもの」がライフの削り合いだったのに対し「さいくつ」は勝利点山札の操作&奪い合いでTCGからドイツゲーに寄った印象です。
キャラホメ ソロ
ブース:ちゃがちゃがゲームズさん(くらげシステムさんに委託)、土-ア12
自分で自分を褒めるのって良さそう。それをキャラ通すことでやりやすくなりそう。抽象的なノウハウに具体的な手続きつけてやりやすくすることには意味があると思うのです。
きょうの勝ち
ブース:ナナワリさん、土-エ13
ささやかな勝利条件で日々にちょっとした彩りを。ゲームというよりは日常を素敵にするツールという感じですが。でもランダムな目標を与えて行動に指針を持たせるのってすごく近年のボドゲっぽい気もするのです。
グッドナイトファンタジー
ブース:USAPAGAMESさん、土-ソ03
ファンタジー経済フレーバーの協力ゲー。まずザ・マインドっぽいシステム×建物効果で拡大再生産というのが意外。さらにそこに共通山札の構築を入れることでこの2つの要素をいい感じに混ぜつつ戦略性生んでてすごい。
こちら異世界転生局
ブース:六角えんぴつさん、土-イ18
ラノベ的な世界観が注目されがちな本作ですがシステムにも注目したい。ワカプレ部分だけで2種のアクションエリア(ワイナリーっぽい)+ アクションに後入りできるけど先行有利(ギャラリストっぽい) + お邪魔NPC(カンバンっぽい)と盛り沢山。それが女神×社畜フレーバに絶妙に結びついてます。天才の所業。
サーオボロス
ブース:倦怠期さん、両-コ06
競り値が競り落としたカードの得点化フラグ建てにもなる。競りの駆け引き面白くなりそうです。mor!さんのセレンゲティの逆という評で興味持ちました。異色の競りのさらに逆て。阿曽山大噴火さんが激賞してたのも印象的。
競り値に2重の意味を持たせることで駆け引きが生まれるのがいいのです。「最適な値付けが分かるとゲームにならない」と言われる競りに揺らぎをもたらす一つの手ですね。
ジェマカルテ
ブース:久遠堂さん、土-エ14
絵本的な王国で宝石集めるワカプレ。かわいい&シンプルなワカプレですがマップ+移動の概念があったり個別プレイヤー能力があったりで遊び応えもありそう。ワカプレ×マップ×個別ワーカー能力でちょっと杓子兵器さんのアリアドネーを思い出したりも。あっちはがっつり重ゲーでしたが。
ジェマカルテは娘とちょっとがっつりめなゲーム遊べそうってことで期待してるのです。あと、建物の名前に作者さんがお世話になった人々の名前を忍ばせてるという趣向が粋で好きです。
真打 ポケット
ブース:JUGAME STUDIOさん、両-ウ26
和風クールなデザイン × 落語テーマ × ソロプレイ可!これは私の興味にストライク。実は真打、評判は知ってるけど中身はそこまで知らないのです。でもテーマ×アートで興味を持つのに十分……。
真打 ポケットの他にも3つ、JUGAME STUDIOさんはソロ可能な小型ゲーム(ポケットシリーズ)を出されます。また、この4つを収納可能なポーチも販売。このポーチのキャッチフレーズがいいのです。"PLAY SOLO RULES TOGETHER!"
スイレントスイレン
ブース:中村誠さん、土-タ13
中村誠さんお得意の「渡る世間はナベばかり」などの激ムズ神経衰弱。今回のお題は――モネの『睡蓮』!モネ大好きだからこれは行くしかねえ!地味に連作前期と後期の画風の違いとかの勉強にもなるのでは。
※引用ツイートでは「スイレンとスイレン」ですが後に「スイレントスイレン」に改名しています。
Stampede
ブース:四等星さん、両-オ27
二位価格封印入札のゲーム化。それだけで興味深いですが、最適額に収束させないための揺らぎを入札額ダイスロールで実現する剛腕。それをフレーバーで「切手欲しすぎて狂ってるから」とするユーモア。システマチックなのに馬鹿で好き。ところでタイトルはStamp(切手)とStampede(殺到)をかけてるんですよね多分。
せーのでツミクル
ブース:さだまつひろゆきさん、土-セ06
競技性が求められるアブストラクトをより公平にするためのリバーシの同時手番化の試みとそれで生じる矛盾の解消。そこで初めて可能になった「自陣に石を追加」というアクション。デザイナーズノートに書かれた製作経緯に通底する実験精神でとても気になるようになった作品です。
チキンドミノ
ブース:よっけ亭さん、土-タ17
チキンレース × ドミノ倒し。超素朴なコンポーネントと面白さ。でもルールにはシンプルゆえの洗練を感じます。それでいてパーティ的に盛り上がれるものの掛け合わせというのも強い。ゲムマ会場では3個500円と爆安。
なお、チキンドミノはボドゲラジオ「みやみやはヨナヨナ」第38夜の番組中のご紹介で知りました。聞いててよかった。
デコニファ
ブース:ノスゲムさん、土-ア13
手作り木製ゲームのノスゲムさんの最新作。今作はクリスマスツリーテーマの協力バランスゲー。超かわいい!そしてでかい!ホントのツリーの代わりに飾りたいぐらい素敵…!既に予約で在庫払底してますが、ブースで見本を見れるとのこと。
ドラ猫
ブース:ミラーハウスさん、土-ツ03
リアルタイムデッキ構築型パズルゲーム。リアルタイム×パズルはよくあるけどそこにデッキ構築が入るのが目新しい。ラウンドごとにデッキ増えてパズルの良回答できることで資源&得点が伸びる拡大再生産要素もあり。
ナナ
ブース:Mob+さん、土-ア24
手札&その公開の縛りを導入することで、記憶力だけでなく推理力も試される神経衰弱+α。シンプルながら切れ味の鋭そうなゲームです。作者の宮野さんが温めてた作品がついに…という感が少しあり。あとアート超かわいい。
HAKONE
ブース:Paix GUILDさん、両-ケ03
タイトル通りの駅伝のゲーム。クールさとオールドユーロっぽさ両立したデザインがなんかいい。随所でフレーバー再現も効いてそう。なぜか西暦5000年の駅伝復興…というSFストーリーなのぶっ飛んでる。
HackClad
ブース:遊陽ゲームズさん、両-B20
少女能力者"魔女"となり対怪物レイドバトルの功績を競う。デッキ構築×スクエアマップのコンバット。「敵行動の事前公開」で魔女の未来視を表すのがクール。自行動で敵の行動を未来視からずらすことで間接的に他プレイヤーの妨害するの楽しそう。
Panzer Table
ブース:石魔郷さん、日-エ17
卓上の!リアルな街で!リアルな戦車が!ダイスで戦車戦!もうそれ以上何か言うことがあろうか!
Panzer Table、製作者さんが模型の人のようなのでおそらく戦車もフィギュア…なのかな?街の建物はペーパークラフトみたいです。
負けヒロインとは言わせない!!
ブース:SALTY STUDIOさん、土-ツ05
ヒロイン視点のハーレムラブコメものを作ってる身としては気になる作品。ヒロイン属性(能力)獲得してイベントで好感度上げていち早く告白…って感じなのかな?告白絵のエモさがいいのです。
豆と共にあれ
ブース: HOY GAMESさん、両-サ01
今ゲムマ最注目の一角であろう一作。あのテラミスティカを紙ペン化しようという試みがもうこの時点で興味深い。ルールが公開されており確認可能。シビアなリソースマネジメント × 点数化戦略をどう獲得するかという計画性が問われそうなゲームです。
豆と共にあれ、語るには長谷川登鯉さんの神すぎるアートワークも外せません。ドライになりがちな紙ペンですが、本作ではアートの力もあり超豊かな世界観の存在が感じられます。
ミートマスター
ブース:バンソウさん、両-ウ32
サラダマスターが長女にストライクだったため買わざるを得ない一作。ルールはあんまりサラダマスターと変わりがないですが、今作は肉の部位が細かく分かれてたり魚がいたり兎などのレアな肉があったりとチョイスが面白い。
ユビエイム
ブース:Proto Craftさん、両-コ13
模型+ボドゲのプロトクラフトさん、今作は指で弾丸ハジキというプリミティブな遊び感の強い1作。そこにリスクとるかしゃがむか…みたいなボドゲっぽいジレンマもあり。しかもゲーム2種遊べる。もちろん今回も神造形。
レムレース
ブース:Domina Gamesさん、両-A05
姉妹2人による謎多き超難関ダンジョン攻略。雰囲気がDominaらしいダーク×少女に合ってます。Dominaさんや作者のポーンさんの一連の含みを持つ世界観解説(?)ツイートも雰囲気出てます。ソロでも60~90分がっつり遊べそう。
ロード・オブ・ボーダーズ
ブース:てんぐすたんさん、土-セ22
アニメ・ラノベ的な世界観に、ヌースフィヨルドのワカプレ&開拓要素 × ペーパーテイルズ的な戦争要素(対NPC)というシステムを盛り込んだ本格派の1~2人用。これは遊び応えもあるでしょう!
ロード・オブ・ボーダーズ、特にワカプレのアクションスペースをキャラクターで表しているのが良くて。そこについて以前にさんざん連ツイしたのを作者さんにtogetterにまとめていただいたのでそちらもご覧ください。
まとめ
と、いう訳で秋ゲムマ2021気になる29作品をざっと紹介してみました。ホント会期直前になっちゃいましたが皆様のご参考になれば。
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