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「高い声」を出す方法は?正しい練習方法を詳しく解説!

カラオケで歌をうたうために日々歌を練習しているのに、一向に音域が伸びない…という悩みはありませんか?近年ではボイトレ教室をはじめ、たくさんの専門家が「高い声の出し方」に関する記事や動画を出しているため、練習方法や歌い方のコツも百様ですよね。

しかし、

  • どれを試しても、声が出るようにならない…

  • そもそも地声が低いので諦めている…

  • 自分に合った練習方法がわからない…

と、練習を諦めてしまった・断念してしまった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、自力の練習だけで音域を「hiA → hihiC#」まで上げた筆者の実体験も踏まえながら、「高い声を出すための方法」について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!


そもそも練習すれば「高い声」って出るの?

「高い声が出したい!」と思っている方が一番気になるのは、「そもそも練習して出せるようになるの…?」という点ではないでしょうか?特にこういった「歌い方」に興味がある方であれば、ある程度の練習を行った上で「自分にはできなかった…」と、感じている方が多いと思います。

では実際のところ、「練習すれば、高い声が出るようになる!」というのは本当なのでしょうか?結論からいうと、高音というのは練習次第で誰でも出せるようになる可能性が十分にあります。

もちろん、正しい発声・練習方法を繰り返す必要はありますが、そもそも高い声を出すための練習というのは、高い音が鳴る「喉の形」を覚える作業なわけですから、コツを掴んだ瞬間に、誰でも高い声が出せるようになるものです。

たとえば、カラオケでは声が出ないのに、普段の「笑い声」や「叫び声」は、歌うときよりも遥かに高い音が出たりしますよね。これは歌っているときと笑うときの「喉の使い方」に違いがあるからです。

もちろん歌う姿勢やマイクの握り方なども多少の影響はありますが、音域を上げる際に最も意識すべきポイントは「喉の使い方」であり、これを意識して練習することで、誰でも今より遥かに高い声を出せるようになるのです。

ちなみに、ハイトーンボイスで有名な男性歌い手「ウォルピスカーター(@wolpis_kater)」さんは、最高音域【hihiD#(高い高いレ#)】という異次元の声域の持ち主です。そんなウォルピスカーターさんでさえ、高い声は「必死に練習して取得した」と語っています。

ウォルピスカーターさんの歌ってみた動画はこちら

「高い声」と「叫び声」は紙一重

先の章お話した通り、高い声は「叫び声」に近い喉の使い方をします。

「叫び声」として有名なのは、やはりトムとジェリーのトムの声ではないでしょうか。たとえば、上記動画の【01:30】あたりでトムが大きく叫んでいるシーンがありますが、高い声をだすことに自信がない人であっても、この「叫び声」ならマネできそうなきがしませんか?

歌い方を意識して練習するのも大切ですが、まずはカラオケなどで「笑い声」や「叫び声」を意識した発声を行い、「そもそも自分にも高音を出すポテンシャルがあるのか?」を確認するとよいでしょう!

【男女別】平均的な「最高音域(最高キー)」はどのくらい?

ここまで高音域の出し方について解説しましたが、そもそも男女の平均的な最高キーはどのくらいなのでしょうか?
ここからは男女における、それぞれの「平均的な最高キー」について詳しく解説していきます!

男性の場合

▲男女における平均的な「最高キー」の違い

一般的な男性の声域での最高キーは「hiA(高いラの音)」といわれており、最高キーで「hiA」が使用されている曲の代表例に「RPG(SEKAI NO OWARI)」 や「灰色と青(米津玄師/菅田将暉)」などがあります。

hiAはあくまでも平均ではありますが、これらの楽曲が「最後まで歌えない…」という方は、まずはこの2曲を歌いきれるように練習するとよいでしょう。

■最高キーが「hiA」の楽曲一覧

女性の場合

一般的な女性の最高キーは「hiF」とされており、代表的な楽曲として「おやすみ泣き声、さよなら歌姫(クリープハイプ)」や「夜に駆ける(YOASOBI)」などが挙げられます。

■最高キーが「hiF」の楽曲一覧

引用元:『女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介

自分の「最高音域(最高キー)」を知るには?

ここまで平均的な最高キーについて解説しましたが、「自分自身の最高キー」を知っておくことも、練習楽曲を選ぶ上でも重要です。
もちろん、自分が歌える楽曲のキーから判断することもできますが、その場合「その音域が、本当に最高キーなのか?」を判断するのが難しい、という欠点があります。

そのため自分の最高キーを知るためには、一音ずつキーを上げていく動画などを参考にしながらチェックしていくと良いでしょう!

ちなみに最近では、木村わいP(@kimura_yp)さん作曲の「高音厨音域テスト」という楽曲も、音域テスト楽曲として人気を集めています。

楽曲中の最高音はなんと【hihihiE】と、とても人間に出せるレベルの音域ではありませんが…(笑)
どこまで出せるか?の判断として、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!

高い声を出すための練習方法は?


発声時の発音は『え』を意識する

▲「え」の発音は喉が締まり、高音域が出しやすい(左)

発声練習の際に「まずは母音で歌ってみる」という解説をよく見かけますが、高音域の発声という観点だけで考えると、最も高音発声に優れているのは「え」の発音です。

というのも音程というのは、音の波長が短くなる(高くなる)ほど高くなるため、音の出口である喉はできるだけ閉める必要があります。
イメージでいえば、沸騰したヤカンの小さな穴から「ピーッ」と高い音が鳴るのが近い状態といえます。あれはヤカン内部が密閉されて、かつ空気の出口が極端に小さいからこそ起こる現象であり、口が空いたままのヤカンでは音はなりませんよね。

このように、高音を出すための「喉の形」を覚えるためには「え」の発音で練習するようにしましょう。

※発音上「え」では発声が難しい場合には、「れ」や「け」なども混ぜて歌ってみると歌いのでぜひ試してみてください。

「立ち姿勢」で歌う

特にカラオケなどで歌う場合は、ついつい座りながら歌ってしまいがちですが、これは練習の際には避けたい歌い方です。
なぜなら高音キーを出すには、より小さな空気の出口から音を出す必要があるため、ある程度の肺活量が求められます。

しかし座ったまま歌ってしまうと、気管支が曲がったり、腹筋に力が入りづらかったりと、発声練習においてはあまり良い効果が期待できません。

そのため、歌うときはまず「立って歌うこと」を心がけるようにしましょう。

「前屈み」で歌う

高音域にさしかかるほど姿勢がそり返ってしまいがちですが、高い声を出すにあたって身体がそり返らせてしまうのはNGです。

なぜなら身体をそり返らせてしまうと、喉奥が開いてしまいやすく、高音を出すコツである「喉を閉めて歌う」ことが難しくなってしまうのです。また腹筋にも力が入りづらく、力強い発声をしにくくなってしまうのですね。

そのため、高音域に差し掛かったら、立ったまま前傾姿勢をキープできるように心がけましょう。

自分に合った練習方法で、カラオケを気持ちよく楽しもう!

本記事でも解説した通り、高音域を気持ちよく出せるようになるためには「高い声が出る仕組み」を抑えた上で、練習方法を改善していくことが一番の近道です。

もちろん、ガムシャラにカラオケで歌い続けたり、実際のボイトレ教室に通うことも成果には繋がりますが、まずは1ヶ月間、自分で意識できる「歌い方の改善」からはじめてみてはいかがでしょうか!

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