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金継ぎもどき(その2):小麦粉パテで穴埋めを試す
以前にボンドと絵の具で行う金継ぎもどきの方法で割れた皿を修繕しました。
その後も何個か割れたものを修繕したのですが、どれも大きく割れたものなので、貼り合わせれば形状が元に戻る物でした。
先日、猫のご飯用に使っている茶碗を床に落としてしまいました。今回は結構な数に割れてしまった上、拾い集めた破片を貼り合わせても、一部隙間が出てしまい、穴埋めする必要が生じました。
ボンドに小麦粉を混ぜるとパテのようになって、穴埋めに使えるということなので、試してみることにしました。
まずはこれまでと同様、タイトボンド3アルティメットを使って破片を貼り合わせます。
![](https://assets.st-note.com/img/1738298406-6NYstdOM0cAxvHrFfUPZWpjD.jpg?width=1200)
左上の白っぽい部分はまだボンドが未乾燥の箇所
ボンドが乾いたらはみ出したボンドを取り除きます(前回と同じです)。
その結果、下の写真のように、砕け散った部分が大きな隙間になってしまいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1738298406-a8rmBQEPFe6ATp3S1Jbd7IZh.jpg?width=1200)
この部分を穴埋めしてみました。
タイトボンド3アルティメットに小麦粉を混ぜ合わせます。同量くらいを混ぜると手でこねられるくらいの硬さになります。細かい隙間を穴埋めしたい場合には小麦粉を少なめにして柔らかめにした方が良いようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738298406-unXCRA3D0ZFNgsmPSt7LpUV5.jpg?width=1200)
このパテ状のボンドを隙間に塗りつけます。小麦粉を混ぜたボンドは乾燥速度が速いので、複数の場所を同時にやろうとするとうまくいかないかもしれません。
また、今回はしませんでしたが、大切な皿の場合にはマスキングテープでマスクして、余分なパテが着かないようにしてからパテ埋めを行った方が良いかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1738298406-PKyfakuxQZ6qAFitpL1H5dmE.jpg?width=1200)
1日くらいたって十分に乾くと、結構カチカチに固まります。
余分な部分はナイフや紙やすりで取り除きます。紙やすりは耐水ペーパーの600番や800番を使い、水を付けながら行いました。
結果はこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738298406-xgQSnyhTHBKoAbZP4D6Yjae0.jpg?width=1200)
細かいヒビの部分はあまりうまく埋まりませんでしたが、大きな穴の部分は大体埋まりました。
パテの粘度が少し硬かったのかもしれません。もう少し柔らかい液状のパテにしてすり込めば、細かい隙間にも入って良かったかもしれません。ただ、細かい隙間は次の金色の絵の具を塗る作業でもある程度埋まるので、あまり気にしなくても良いかと思い今回はこれで良しとしました。
後はつなぎ目の部分に金色のペベオ陶器用ポーセレン150を塗って、150度のオーブンで35分焼き入れすれば完成です。
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![](https://assets.st-note.com/img/1738333241-i2TbIlKksAdO4on5uh1yaQrV.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1738333242-0ZByWcf4XLeptaTGJOP1VjED.jpg?width=1200)
タイトボンドに小麦粉を混ぜたパテを用いて穴埋めしてみました。うまく隙間にパテが入り込めば固まってうまくいくようです。
食品衛生法に適合した瞬間接着剤もあるようなので、あまり大きくない隙間なら、このような瞬間接着剤を使って穴埋めしても良いかもしれません。