フレッツ光にねん割終了:光コラボへの転用手続き
インターネット回線+プロバイダ契約を光コラボへ転用する話題です。
大雑把には@nifty光コラボに転用しようとしたのですが、最終的にはIIJmioひかりに転用したといった内容になります。
現状
現在の自宅のインターネット環境は、回線事業者はNTTのフレッツ光、インターネットサービスプロバイダーは@niftyと別々の契約となっています。
NTTのフレッツ光はにねん割の契約なのですが、NTTがにねん割のサービスを終了するとのこと。NTTはBtoCの事業は縮小し、BtoBの事業に専念したいので、C(コンシューマー)の方は、契約を光コラボレーションしている他業者にお任せしたいという感じなのでしょうか。
光回線を引いたのは4年前です。そのころも回線とプロバイダーが一緒になった光コラボは各社あったと思うのですが、そうしなかったのは、ONU(光回線終端装置)を小型ONUにしたかったから。NTTに直接回線工事を頼むと、簡単に小型ONUの対応をしてもらえるので、光ファイバの工事はNTT、プロバイダーは@niftyと光コラボではない組み合わせとした経緯があります。
小型ONUは形状的にはSFP+のインタフェースと同じで、電源とかは必要ありません。そのため、小型ONUにすると通常のONUの場所(とACアダプター)が必要無くなりネットワーク機材周りをすっきりさせることができます。
但し、小型ONUに対応したルーターが必要となります。ルーターはレンタルもできますが、小型ONUに対応していてひかり電話にも対応しているヤマハのNVR510を自前で用意して使っています。
現在のフレッツ光の回線料(戸建て、ギガファミリー)5,400円は、にねん割で700円割り引かれて月額4,700円となっています。実際には、ひかり電話のサービスも利用しているので、500円をプラスした5,200円(税抜き)が毎月の料金となっています(光電話の通話料が0の場合)。
一方、@niftyのプロバイダ料金は1,000円(税抜き)です。実際にはいくつかの追加サービスを使っているので、1,600円(税抜き)を支払っています。
@nifty光コラボの検討
現在のフレッツ光の契約更新は今年の9月のため、9月にフレッツの契約を止めて、光コラボへ変更しようかと検討しました。現在、@nifty光のIPv6プラスで速度的に特に不満はないので、なるべく現状維持できるだろうと思い@nifty光コラボへの転用を検討しました。
ちなみに、これまでの光回線をそのまま使うことを転用というようです。
@nifty光コラボ(ホームタイプ)の料金は月額5,200円ですが、2年プランや3年プランなどの割引プランがあります。
2年プランだと月額料金が4,900円から始まり、8月目からは4,700円、14ヶ月目からは4,500円と段階的に下がって行き、3年目からは割引無しの5,200円になるようです。
3年プランだとはじめから月額5,200円ですが、28,000Pのニフティポイントが付きます。そのポイントは月額料金の支払いにも使え、その場合は1ポイントが1.5円として使えるので、実質42,000円(約8ヶ月)の割引となります。但し、ポイントの付与は、4カ月後に8,000P、8カ月後に10,000P、12カ月後に10,000Pと段階的に行われるようです。
今後の3年間(切換え月は含めず)の料金を比較してみると、下記のような感じになります(ひかり電話は含めていません)。
@nifty光コラボにした方が、現状のまま(フレッツ+@nifty)使い続けるよりはお得なのは間違いないですし、これまでのにねん割のフレッツ光+@niftyよりも料金が安くなります。もしかすると、違約金を払っててでも、もっと早くに変えていた方がお得だったのかもしれません。
@nifty光コラボへの転用手続き
@nifty光コラボへの転用手続きの手順としては、次のような感じになります。これは他の光コラボでも同じだと思います。
2の転用申し込みには、1で取得した転用承諾番号が必要となります。2の@nifty光の転用申し込み手続きの情報入力には、お客様ID(電話番号でも可)、住所、氏名、クレジットカードの下4桁(クレジット払いの場合)、メールアドレスが必要でした。
ネットからNTTに転用の申請を行うと、すぐに転用承諾番号が発行され、メールが返送されます。転用承諾番号には有効期限があり発行してから15日となっています。ただ、@niftyへ申し込みは5日以内に行うように書かれています。@nifty内での手続き日数を考慮してそうなっているのだと思われます。
@niftyへの転用申し込みは、転用承諾番号の取得と契約プランが決まっていれば簡単です(すでに@niftyを使っているからかもしれません)。ひかり電話の転用も一緒にできます。開通日の指定は、2週間(10営業日)以降から選択可能でした。申し込みを行うとメールが届きます。マイニフティのスマホアプリやウェッブページから進捗状況が確認できます。
なお、転用の場合はフレッツ光の解約手続きは必要無いようです。
@nifty光コラボに申し込みすると、工事に関する打ち合わせの電話がかかってきます。
電話での工事の打ち合わせの中で、ひかり電話を使う場合は「レンタルのホームゲートウェイを使う必要がある」と言われました。機材が増えるのは困るので今の環境をそのまま使いたいと相談しましたが、「レンタルのホームゲートウェイでないと保証できない」との回答。「保証はそれで良いが、自己責任で自前のルーターで接続することもできるのか?」と尋ねても、「ホームゲートウェイを接続してもらわないと保証できない」と言われるばかり。こちらとしては、「保証はできないが、自前のルーターで接続している人もいます」とか、「物理的には可能です」とかいう回答があれば、契約しても良いかと思ったのですが、レンタルのホームゲートウェイしかつながらない的な回答しか得られなかったので、@nifty光コラボへの転用はあきらめることにしました。
多分、無料のホームゲートウェイ(小型ONU対応のもの)を借りて、それを使わずに自前のルーターで大丈夫だとは思うのですが、自分も年取って守りに入ってしまい、面倒なことはあまりしたくないので、断念しました。若いときだったら、チャレンジしてみようと思っただろうなーとか思いつつ。
IIJmioひかりの検討
そのままフレッツ光を使い続けるか少し迷いましたが、月に1,000円以上高いのはちょっともったいないので、他の光コラボを検討した結果、次の候補としてIIJmioひかりが上がりました。ネット検索すると、光電話でもヤマハのRNV510のルーターを使っている人もいるようだし、@niftyよりは情報が多そうなので。
IIJmioひかりは、月額4,960円のところ1年間は4,300円に割り引かれます(2年契約となります)。なので、先の@nifty光コラボとの比較のため3年間で月額換算すると4,823円となり、@nifty光コラボの2年プランと大体同じになります。さらに、回線料には使えませんが、今なら30,000円のギフト券が頂けるということで、この分を含めて月額換算すると3,990円となり、@nifty(3年プラン)に比較しても安くなるようです。
ただし、IIJmioではひかり電話の電話工事(3,500円)と同番移行工事費(2,000円)の計5,500円が余計にかかるようです。また、ギフト券がもらえるのは1年後のようです。
IIJmioひかりの転用手続き
IIJmioひかりでもひかり電話を使う場合、申込時にはレンタルルーターは必須で、無しは選択できませんでした。但し、回線工事の打ち合わせ(コンサルティング)時に不要のお願いをすれば良いとの内容がチャットサポートのFAQにあり、申し込み時にはルーターありにしておきました。
申込時には打ち合わせの希望日の入力もするので、いつ電話がくるかも、あらかじめ分かって良いです。電話がかかってくる時間帯(2時間範囲)は後から連絡が来ます。
電話による回線工事の打ち合わせでは、現在ヤマハのNVR510を使っていて、現状そのままの状態で使いたいと言うと、あっさりと了承されました。レンタルのWifiルーターも不要と言うことなら無しでOKですよと、特に何事も無く了解してくれました。回線工事は1週間後くらいからの希望日にしてくれるとのことで、最短の1週間後でお願いしました。
現在@niftyではIPv6プラスで接続していますが、これを解除しないと、転用先(IIJmio)でのlPoEのIPv6サービスが受けられないようです。IPv6の解除は@nifty光の解除前であれば、解除日を指定することができます。なので、IPv6を使っている場合は、@nifty光の解除(解約)は後にしてIPv6の解除を先にしましょう。解除はネットから簡単にできました。希望日は回線工事日としました。
@niftyのIPv6の解除とIIJmioのIPv6の開通のタイミングが分かりませんが、変更の順番としては、一旦、工事日にPPPoEで接続して、その後IPv6が開通したらそちらに変更するという下記のような2段回の回線変更になります。
@nifty(IPv6プラス)回線→IIJmio(PPPoE)回線への設定→@nifty(IPv6解除)→IIJmio(IPv6)への回線設定→@nifty光解除(解約)
IIJmioひかり開通
実際には、開通工事日の午前0時過ぎに切換え工事が行われ、午前8時頃にはIPv6の開通メールが届いていたので、PPPoEでの回線接続の設定はせずに、いきなりIPoE接続の設定で使えるようになりました。
NVR510の設定ですが、ネットをみるとIIJmioで使っているtransix(DS-Lite)の設定はGUIではできずコンソールから行う必要があるてきな説明が多いですが、実際には現在ではGUIのかんたん設定で一発で接続設定できます。とても簡単です。ヤマハのページは設定例が豊富で玄人向けにとても良いのですが、素人でもGUIで簡単に設定できるという点をもっと宣伝しても良いのではと思いました。
ひかり電話の設定はこれまでと変えずに、何もせずにそのまま使えました。多分、新たにひかり電話を設定する場合もかんたん設定で一発で設定できると思います。
回線速度
切換えたIIJmio光のインターネットの速度ですが、ルーター設定時の朝9時頃の時間帯でのM-Labでの測定では、ダウンロードで700Mbps、アップロードで400Mbpsくらい出ていました。
測定時のNVR510のトラフィック情報のグラフだと、ピークでダウンロードで800Mbps、アップロードで500Mbps以上出ているようです。
夜の10時頃の測定では、ダウンロード700Mbps、アップロード300Mbps程度で、思ったほど悪くなっていませんでした。FASTでの測定結果も示しておきます。
まとめ
@nifty光コラボとIIJmioへの転用を比較してみて、対応スタンスにやや違いがあるように感じました。@nifty光コラボは、無料でレンタルをするからその機器を使ってくださいというスタンスで、IIJmioはレンタルも準備していますが、自前のルーターを使ってもかまわないので設定は自分でしてくださいというスタンスのようです。どちらが良い悪いということではないと思いますが、自分にはIIJmioのスタンスの方がマッチしているように思いました。
@niftyは、ハビタットをやってみたい(結局、FM Townsは買ったけど、ハビタットはやらなかった)と思いNiftyServeに加入し、フォーラムなどで情報を集めたりしていた頃からの付き合いで、思い入れはありましたが、プロバイダーとしては止めることになりました。ただ、メールや過去のブログなどがあるので、@nifty基本料金の月250円の契約は残して継続して使う予定です。