アセスルファム
この単語を見た時に妙に響きが気になり
何者だ、此奴はと携帯を手に取り調べる。
現代は直ぐに調べ物が出来るような
高性能なものが目の前にあってとても助かる。
"アセスルファムK=人工甘味料"
人工的な甘さを指すものだったのか。成程。
自然な甘さに心落ち着く日もあれば
どうしようも無く人工的な甘さに
手を出したい日もあったりする。
ここでふと私の中の空想が動き出して
沢山の細胞が働き出す音がする。
人の手で産み出される甘み。優しさも愛も。
甘みは摂取し続けると依存性が高くて
手を伸ばしても伸ばし続けても足りなくなって
それでも欲しくて手を伸ばして足を沼に取られる。
その甘さは天使なのかはたまた悪魔なのか。
悪魔だと分かっていても。
差し伸べてくれたグラスにはアセスルファム。
飲み干した先には何があるんだろう。
喉がカラカラに乾ききって
思考もぐにゃぐにゃとぼやけてきて
甘さに少しの苦味を感じた時に
堕ちていく音がするのだろう。