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Photo by
shinsukesugie
生き残る不思議な写真屋さん
最寄りの駅前のお店が市の整備事業により全て立ち退きになった。
その中には子どもの頃から高校生ぐらいまでお世話になった写真屋さんがあった。
うちの親は私と弟が子どもの頃、とにかく写真を撮る親だった。
カメラで写真を撮ったら、そのフィルムを写真屋さんに持って行って。毎回現像をしてもらっていた。
高校生ぐらいになると携帯のカメラやデジカメになったので、写真屋さんには行かなくなったが、お店の前を通るたびに懐かしいなぁ、あのおじさん元気かなぁとは思っていた。
それがいきなり立ち退きで、きれいさっぱりお店が消えてしまって、ちょっとショックを受けていた。
もうあの写真屋さんも廃業か…と思ったら、私のマンションの近所に移転しているではないか!
たぶんご自宅を改装されて写真屋さんとしてオープンさせたみたい。
これは親もびっくりしていて、写真屋さんって今稼げるん…?と親子で失礼なことを考えてしまった。
おそらく学校行事の写真やアルバム作成とかそういった方面では需要はあるのではないかと父は言っていた。
移転した写真屋さんだが、よくお店の前を通るが、あまりお客さんが入っている様子はない。
近所の方とお店の方が外でおしゃべりしていたり、隣にセブンイレブンがあるのでコーヒーを買っているところはよく見かける。
もしかしたら近所の人の憩いの場にはなっているのかもしれない。
新しくお店がオープンしても半年後にはバッタバッタ閉店する中で、生き残り続ける地元密着型の強い写真屋さん。
商売っ気があまり見えない、でも生き残っている、しなやかで強い、なんともいえない不思議な写真屋さんだ。
私もその生き残り方を真似したい。
生き残る術を教えてほしい。
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