第101回箱根駅伝 ①区間エントリー後


日頃お世話になっている方々とお話しする中で僕の箱根駅伝への熱量について語ったところ、僕がどのように箱根駅伝を見ているか気になるとのお声をいただいたので、今回は備忘録もかねてノートを書いてみることにしました。

僕は箱根駅伝のどういうところが好きか、というのを知らないままだとこの先の文章と熱量がとても怖いと思うので、最初にそれだけお話ししておきます。

簡単にいうと、箱根駅伝はただのスポーツ番組ではなく、僕の中ではドキュメンタリー番組の最終章です。

日テレが1年間選手のレース、記録会、合宿などに密着した映像を出すのですが、試合中は真剣な表情の選手たちもその人となりが分かると親近感が湧きどの選手も本当に応援したくなるものです。

また、日々の頑張りから成長の過程がわかったり他の人間が困難に立ち向かう姿勢を見て、自分もやってやるぞ、という気持ちになりいつも勇気をもらえます。

(同様に、お客様が頑張る姿勢からもとても元気をいただいております。いつも本当にありがとうございます。)

4年生は4年分の愛着がありますから、全4年生に特に頑張ってもらいたいという気持ちでいつも応援しています。

なので贔屓の大学は特になく、1人でも多くの選手が悔いなく走り切ってほしい、というスタイルで毎年応援しており、それが昂じて今では1年で1番楽しみなイベントとなっております笑


ちなみにその密着番組がいくつかあるのですが、1/2(木)5:50~「箱根駅伝絆の物語」という番組が放送されるので、ぜひ録画でもしてご覧ください。

実はすでに一度地上波で放送されているのでご覧になった方もいるかもですね。

優勝候補の大学では、國學院大学・平林&山本、青山学院大学・鶴川、駒澤大学・篠原を取り扱っています。

各有力校のエースがどういう過程で4年間過ごしてきたかが分かると、本番の面白さが増します。

こんな番組もございます。


ざっくり簡単に箱根駅伝がどういうものかについては、俳優・和田正人さんのお話がとても分かりやすくおすすめですのでぜひご覧ください👇

また、今回は直前情報大公開スペシャルというものが放送されています。
(箱根駅伝の番組はスポーツ扱いなので日テレ系のCS放送での取り扱いでしたが、だんだん地上波放送が増えてきました。CS系のも含めて来年までに自分で限定公開のyoutubeにあげられるように準備します。。。)

まさかのpivotでも取り上げられています(驚き)


① 区間エントリー後

② 1日目1/2往路(1~5区)後

③ 2日目1/3復路(6~10区)後

できたらこの3回書いてみたいです。。。


それではレツゴー!
目次があるので、お好きなところからご覧ください!


観戦スタイル

僕は5つのアイテムを同時に駆使しながら観戦していきます。

面白そうだと思うものがあればぜひ本番までに準備して真似してみてください笑



TV

なんといっても日本テレビの本放送が一番大事です。
リモコンのdボタンを押すと、各中継所や各区チェックポイントでのタイム差などや区間タイムを容易に把握することができます。

ボタンを連打するとポイントをゲットできてプレゼントラリーに参加できますが、毎年ポイントだけ集めて終わります笑
20~30分おきにポイントゲットのチャンスが更新されるので、1区から見る方はやってみましょう笑


ラジオ

文化放送:2代目山神・柏原さん
ラジオ日本:柏原さん以来の5区2年連続区間賞、城西大学OB山本さん
NHKラジオ:箱根駅伝出走経験もある俳優の和田正人さん

把握している範囲の放送局とメジャーな出演者です。

僕が毎年聞いているのはラジオ日本ですね!
ラジオ局の中では一番しっかり事前の取材を行なっていると思っています。

文化放送はこんなXの投稿も行っております笑
面白いのでおすすめです!

ラジオもテレビがCMに入るのと同じタイミングでCMに入ります。
どこでラジオ音量を上げてテレビ音量を下げるのかがいつも難しいです。

X(twitter)

これがかなり大事で、タイムラインを更新し続けるので指が休まることはありません笑

① 当日変更

まずは8時スタートの前に出走メンバーの当日変更があり、6時50分までに提出で、発表されるのは大体7時30分くらいになります。

実際に1区で出走する選手は発表より前にウォーミングアップを開始しているので、現地観戦勢のポストを探すことで6時台から当日変更を把握することができます!笑


② 秒差

日本テレビが用意した定点が5~10kmおきくらいで何箇所かあり、このタイム差がテレビ放送にも載りますが、集団がばらけてくる2区以降でテレビになかなか映らない選手もでてくると、選手同士の細かい距離感の差などはなかなか分からないことが多いです。

そこで現地観戦をしている方々が選手間のタイム差をポストしたものを探して逐一戦況をチェックします笑

テレビに映らない選手の息遣いや表情やフォームのキツさなども書いてくださるかたがおり、とても参考になります!


あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド

通称「あまこま」

選手の後ろにつく運営管理者に乗る各大学の監督もこれを旅のしおりのように携帯します。

コースレイアウトについて細かく書いてあるのでとても参考になります。
箱根駅伝にまつわるエトセトラについて詳細に書かれており、本物のマニアの熱量を知ることができます。

Kindleでも購入できますので、すぐに手に入れたい方も安心の時代です!


YouTube

選手目線でのコース動画を見ながら観戦します笑

テレビ中継では選手を正面から捉えた映像が主に流れますが、こちらの動画は臨場感が味わえておすすめです。

3車線の道路を走れたら気持ちいいだろうな~っていつも思います笑

神奈川県の実家に車で帰る際には毎回大手町の読売新聞社前に寄って、コースを試走しながら帰ります。

また、大手町による度にスタートから日比谷通りに出るまでの最初の50m位を走ります笑

その先は3車線の道路で普段は交通規制ないので、残念ながらここで僕の箱根駅伝は終わりです笑

各区間の特徴

和田さんの動画でも解説はありますが、こちらは公式サイトの簡単なコース紹介で、頭にちょっとだけでも入れておくとこの先の話が入りやすいです。

もっと詳しく知りたい方は前述の「あまこま」がオススメです!

レースのポイント

前哨戦となる出雲駅伝全日本大学駅伝やその後のトラックやロードレースを終えて、國學院大学(出雲1位、全日本1位)、駒澤大学(出雲2位、全日本2位)、青山学院大学(出雲3位、全日本3位)が優勝候補。

エース格」と「」と「層の厚さ」の3点のポイントがあるので、抑えていきましょう。

エース格の戦力

青山学院大学(鶴川、黒田、太田) ≧ 駒澤大学(篠原、山川、佐藤) > 國學院大学(平林、山本)

試合のフォーマットによりますが、箱根駅伝においては僕の中ではこの格付け。

基本的にはエースは往路に注ぎ込まれますので、彼らを見たい方は初日から。

2区(9時過ぎから)は最もエースが集う区間なので、ここまでには起きたいですね。

青山学院大学は黒田(当日変更でおそらく入る)、駒澤大学は篠原、國學院大学は平林が出走。


駒澤大学 ≧ 青山学院大学 > 國學院大学

往路のアンカーである山登りの5区、復路のスタートとなる山下りの6区です。
箱根が出雲、全日本と全く異なると言われるのは距離が長くなるだけでなく山があるから。

山を制する者が箱根を制する
という格言もあります。
これはどういうことかというと、平地の1区間(1~4,7~10区)で1分以上のタイム差をつけるとなると、相当な実力差がないとまずつきません。
しかし、山は実力に加えて適性がものをいう区間で、ここでは平地では考えられないような2~3分の差が1区間で平気でつきます。
優勝候補同士だとしてもです。
たった2区間しかなくてもかなりウエイトを占める要素になってきます。

なので毎年各大学には箱根駅伝に向けてそれぞれ登り下りのスペシャリストがいるもので、いつも安定してこの区間を上位で走る大学には育成ノウハウがある印象。

そのノウハウや経験値に関しては青山学院大学が上、走者自体の力は駒澤大学が上なイメージです。

國學院大学は山での安定感に欠けるイメージだが、逆にこのネックさえ解消できればかなり優勝に近づくでしょう。。


層の厚さ

國學院大学 > 青山学院大学 > 駒澤大学

ここが今年の國學院大学が出雲、全日本を制して箱根でも優勝候補筆頭に挙げられる理由。

往路はエースの戦力差、復路は層の厚さ(7区~)が如実に出る場面です。

通常なら山下りを終えた6区での差がゴールまで変わらないことが多いが、豊富な戦力を備える國學院大学の存在が復路ゴールまで優勝争いを楽しませてくれると思っています。

まとめと優勝予想

こうみると優勝候補の戦力が拮抗しているのが分かりますね!

僕の優勝予想は青山学院大学です。

願望じゃなくて、ただの予想です。

箱根駅伝は、直近の傾向では後半で巻き返しが効きづらいイメージがあるので、いくら復路の戦力が充実している國學院大学とはいえ往路と山で遅れをとってそれを挽回するは容易じゃないのかなという感じです。


僕の願望があるとするなら、最後まで拮抗したヒリヒリする展開をみたいです!

誰かのアクシデントありきの接戦ではなく、出走する全選手が全力を出し切れた上での鍔迫り合いが一番ワクワクします!


区間エントリーと注目選手

12/29に仮での区間エントリーが発表されます。

1/2本番までに期間があるため、出走予定の選手が怪我したり体調不良などのアクシデントがあった際に柔軟な対応ができるように、どの区間も走れるような選手は最初からエントリーせずに一度補欠に回しておくのが通例です。

実際の区間配置が世間が予想するようなものとほぼ変わらない場合は主力級にアクシデントがなかった証拠ですし、意外なオーダーになっている時はアクシデントがあった場合が多いです。

エースは太字にしています。


國學院大学

1区: 後村 光星(2年)
2区: 平林 清澄(4年)
3区: 山本 歩夢(4年)
4区: 岡村 享一(1年)
5区: 高山 豪起(3年)
6区: 嘉数 純平(3年)
7区: 鶴 元太(4年)
8区: 佐藤 快成(4年)
9区: 飯國 新太(1年)
10区: 吉田 蔵之介(2年)

補欠: 中川 雄太(4年)、青木 瑠郁(3年)、上原 琉翔(3年)、辻原 輝(2年)、野中 恒亨(2年)、尾熊 迅斗(1年)

青木:1区当日変更
辻原:4区当日変更
野中:7区当日変更
上原:9区当日変更

勝敗を分けるキーマンは5区高山。

出雲,全日本と辻原がエース区間で上位で耐える走りをしっかりして、野中が繋ぎ区間で区間賞をとって差を縮めるというパターンで勝ってきているので、今回もその流れで前半のエース区間の一つである4区が辻原、復路の平地一発目で後半巻き返しの起点になりやすい7区が野中という感じですね。

上原は沖縄出身で暑くなる後半に向いてますし、距離も復路最長の9区になりそうな気がします。

あまり予想には悩まないオーダーですね。


こう見ると、1~4区は駒澤大学青山学院大学としっかり戦えるだけの戦力があるな、と感じます。

少しでも往路でこの2校の前に出て焦らせることでリズムを崩せればかなり優勝が近づくと思います。

レースは生もので21チームの思惑が入り混じったレースになるので、他の大学の予期せぬ好調な走りがこの2校に影響することもありますから、ちょっとでも2校が先頭争いから外れた瞬間があれば大きなチャンスですね。


5,6区(山登りと下り)は走力よりもそれぞれの区間への適正や経験の方が大事と言われます。

高山,嘉数は今季の駅伝でも好走しており平地での実力はあるが、この区間は共に初出走で適性については未知数。

もちろん、出走経験や適正がなくても平地の走力がとても高い選手であれば好走することはあるのでどうなるか。

駒澤大学青山学院大学のメンバーと比べるとどうしても見劣りするので、ここが最大の山場(文字通り山だけに)。

逆にこの難局を乗り切って、6区終了時に先頭と2分以内にいた日なんかにはもうウハウハでしょう。


合宿の様子(選手の人柄がわかると応援したくなるものです)

前田監督のインタビュー

1年間の様子を日テレがまとめています



駒澤大学

1区: 帰山 侑大(3年)
2区: 篠原 倖太朗(4年)
3区: 山口 真玄(3年)
4区: 桑田 駿介(1年)
5区: 坂口 雄哉(1年)
6区: 伊藤 蒼唯(3年)
7区: 森重 清龍(3年)
8区: 安原 海晴(2年)
9区: 新谷 倖生(2年)
10区: 吉本 真啓(4年)

補欠: 佐藤 圭汰(3年)、山川 拓馬(3年)、小山 翔也(2年)、白井 恒成(2年)、村上 響(2年)、谷中 晴(1年)

佐藤:3区当日変更、1,4区リザーブ?
山川:5区当日変更、2区リザーブ
谷中:7区当日変更?
村上:9区当日変更?

こんな予想ですね。谷中と村上は逆もあるかも?
?のところは多分って感じです。
勝敗を分けるキーマンは4区桑田。

下りもできてどこの区間の変更にも対応できそうな伊藤がリザーブに入らず既にエントリーされているのが意外というのと、帰山が6区(山下り)で伊藤が往路平地(2区篠原を除く1,3,4区のどこか)かなと思っていたのでそこの予想は逆でした。

リスクヘッジ重視して一度外しておくみたいなエントリーを極端に行うイメージは駒澤に対してあまりないので、逆にいえばちゃんとエントリーされている伊藤と帰山は万全なのかな、と思うと楽しみです。


2区のキャプテン・篠原は高校時代は目立った成績を出した選手ではなかったが、大学に入って急激に伸びた選手。

僕が大学駅伝を見始めてからは、おそらく最も伸びた印象で、前代未聞な伸び幅。

それでも驕ることなく、自分が成長するために組んでいた海外の合宿を蹴ってまで上半期に低迷していたチームに合流して夏合宿を引っ張っぱり、駒澤の下半期の好成績に繋げてきたナイスガイな篠原には悔いのない走りをして卒業してほしいです。

藤田監督曰く、2区は2回目以降の方が圧倒的に走れる(経験値が大事)、とのことなので、過去に出走経験のあるだけでなく区間タイムもかなり良かった國學院大学・平林と青山学院大学・黒田に対して、今回初出走の篠原がどれだけ走れるか、が優勝争いのカギになってきます。

選手たちへの直前インタビュー
篠原の受け答え、言語化の素晴らしさたるや。
おそらく初めて見る方にも、篠原がどういった選手でありキャプテンなのか、その人となりがわかる談話になっています。

篠原と中央学院大学・吉田のインタビュー


3区予想の佐藤は今年は怪我に苦しんだが、5000mでは社会人を含めても今の日本で一番強い選手。

学生のスケールを超えた選手は怪我をしても出走さえできれば好走することが多いので、久々に彼の走りを観れることを心待ちにしています。


後述する青山学院大学の4区はおそらく太田で、3年連続で駒澤大学を抜く走りをしており(2年時は抜き返されたけど)、箱根駅伝でマニアの度肝を抜く走りを毎年している駒澤キラー。

もし1年生の桑田が勝負を強いられるような展開になって自分の走りを見失ったら、実力を発揮できず失速してしまう、なんてこともある。

(太田は1対1の勝負に滅法強く、ポーカーばりの心理戦を走りながら仕掛けてくる)

ここが駒澤大学にとって今回の最大の鬼門だと思います。

逆にこの4区をうまく凌いで2分差以内にいられたら5,6区次第で逆転できる可能性は大いにあるでしょう。

5区山川の箱根駅伝でのこれまで

藤田監督のインタビュー



青山学院大学

1区: 宇田川 瞬矢(3年)
2区: 黒田 然(1年)
3区: 鶴川 正也(4年)
4区: 荒巻 朋熙(3年)
5区: 若林 宏樹(4年)
6区: 野村 昭夢(4年)
7区: 白石 光星(4年)
8区: 塩出 翔太(3年)
9区: 平松 享祐(2年)
10区: 佐藤 愛斗(1年)

補欠: 太田 蒼生(4年)、田中 悠登(4年)、黒田 朝日(3年)、佐藤 有一(3年)、安島 莉玖(1年)、小河原 陽琉(1年)


黒田(朝日、然の兄):2区当日変更、5区リザーブ
太田:4区当日変更、(朝日が5区に入った場合の)2区リザーブ、3区リザーブ?
安島:9区当日変更?、7,8,10区リザーブ?
田中:10区当日変更、7,8,9区リザーブ?

勝敗を分けるキーマンは1区宇田川(次の章で後述)。

原監督がメディアを通してブラフを仕掛けた記憶はないので(競技を広めるという立場的にも多分しない)、往路で使うと言っていた荒巻にはアクシデントが起こったのでは、と界隈では噂されています。そもそもエースが集う往路で使うと12月のインタビューで言っていただけに調子は良かったと思うので、残念ですね。

代わりに往路にエントリーされている宇田川も11月のハーフマラソンでも好調で、そもそも往路で使えるレベルの実力者なので滑り出しは問題ないでしょう。そもそも原監督が1区の区間配置を外した記憶ないのですし。


初めて見る方でもわかりやすいような注目ポイントは2~4区に並ぶ(であろう)黒田朝日、鶴川、太田が区間新記録を出すかどうかですね!

現実的に区間記録を出せる大砲を3人並べられるチームは過去にも例がない気がしますし、全員がちゃんと実力を発揮したらとんでもなく後続に差がつく気がします。

ちなみに2,3,4区の区間記録はどれも東京国際大学を卒業したヴィンセント選手が持っています(大学4年間で3回更新はとても凄いことです)笑


対他大学でいうと2~6区が

駒澤大学  :篠原―佐藤―桑田―山川―伊藤

青山学院大学:黒田―鶴川―太田―若林―野村

と両校の主力メンバーがっぷり四つの真っ向勝負になるので、ここでの競り合いに注目です!

想像しただけでここはワクワクが止まりません!!!!!



各大学の思惑

僕が監督に憑依してみたらこんな感じで、「」は優勝するために持ち込みたい展開です。

國學院大学

「8区10km地点までに先頭(≒青山学院大学駒澤大学)から2分以内の差につけていること」

冬で北風が吹く関係で、都内から神奈川に進んでいく往路は追い風、神奈川から北上して都内に戻る復路は向かい風の中を走ることになります。

特に湘南の海岸線から藤沢の市街地に入っていく浜須賀交差点(8区9.5kmあたり)から風を正面から受け始めます。

駅伝の中継では先頭を常に映す大きな中継車(1号車)が普段はペースメーカーの役割を果たしつつ、向かい風の際には風除けになる、と言われることがあり、箱根駅伝では復路中盤から首位のチームが後続を大きく引き離すことが多いのはこのためとされています。

8区10kmで先頭と2分以内であれば、たとえ先頭という有利なポジションを取られていても挽回できる走力があると思います。

風が強いほどこのデッドラインは小さくなり条件が厳しくなると思いますし、風が弱いほど追いかけやすく國學院大学に有利な展開になると思っています。


現在の予報では、往路1/2(木)8時@大手町は3℃ & 1~3m/sの北風(追い風)、その後の各中継所でも一桁台の気温と緩めの追い風が続き、寒くなってスピードが出やすい展開。

区間エントリーを見ても、駒澤大学青山学院大学がスピードに乗って逃げていくことが予想されるので國學院大学にとっては頭がいたい。


一方で復路は往路より1℃ほど寒くなり、北風はそこまで変わらない予報。

寒いと序盤に突っ込んで入っても後半のスタミナが持ちやすく追うには格好の条件で、あとは風がどれだけ味方するか。


序盤にどれだけ差をつけられたとしても、「後続が逆転してくれる」というチームメイトに絶対的な自身があれば自分の走りに集中していいパフォーマンスを発揮できます。

「射程圏内」と常に思える状況であれば大丈夫なので、エース力でやや劣り山登りにも不安がある初日の往路で挽回不可能な差をつけられないようにすることが優勝への最初のハードルです。


一番嫌なのは去年のように駒澤大学青山学院大学が競り合いながら抜け出してしまう展開。

麻雀でもそうですが、追う相手が単独と複数とでは難易度も大きく変わってきます。

少しでも早い段階でどちらかのリズムを崩して、早々に1対1の構図に持ち込みたいところです。


駒澤大学

「往路優勝」

まずは早々に大きなタイム差(可能なら往路だけで5分以上)を國學院大学に対してつけて「挽回が難しい」と心を折りにいくことが大切。

前回大会は青山学院大学と首位争いをしながら序盤から3位以下に大差をつけたので、今回もそれができたら美味しい展開。

國學院大学を引き摺り下ろした上で、青山学院大学とのタイマンを制さないといけない。

復路で先頭に立っている青山学院大学はどんどん気分良く調子に乗って逃げていくので、往路優勝して決して前に出さないようにしたい。

藤田監督もインタビューで國學院大学より青山学院大学を意識していたので、去年のリベンジに期待ですね!


青山学院大学

「8区10km地点までに後続を3分以上引き離すこと」

発想は國學院大学が追いつきたい理由の逆です。

駒澤大学と同様に、序盤で大差をつけて國學院大学の戦意を喪失させること。

ちなみに、去年は往路だけで9分近い差をつけています。

その上で、6区終了までに真っ向勝負を繰り広げる駒澤大学には2分以上の差があれば、後続をぐんぐん突き放していく勝ちパターンに入ってくると思います。


黒田は入りがゆっくりで常にマイペースで走るため集団走だとしても先頭を引っ張ることばかりで相手へのアシストを序盤してしまうことが多い。

1区で國學院大学駒澤大学に30秒差をつけることができたら、2区の黒田が安全にマイペースで走っても相手に追いつかれる可能性はかなり下がるので万全のスタートを切ったと言えると思います。

宇田川も強いですが駒澤大学・帰山と國學院大学・青木もかなりいい選手なのでそれはなかなか難しい。。。

ですがそれができた時にはもう手をつけられないでしょう。
太田鶴川太田の区間記録祭りになるかもしれません。

話が遠回りしましたが、1区が青山学院大学の運命を分けるポイントになると思っています!
100点:2校に30秒以上つける
80点:2校と15秒以内

たとえ80点取れなくても挽回できるだけの戦力が後ろに控えているという事実があるので、それがリラックスした走りにつながって好走するといいですね。


マイペースで入った黒田に平林と篠原が追いついたパターンの想像⇩

平林
後ろについて休憩とかするタイプではない。多分追い抜く。
黒田も黒田で無理に追いついて後ろについたりとかはせずマイペース。
黒田が追いついたら負けじと前に出るけど、平林も後ろには回らずに並走開始。

篠原
駒澤をなんとしても勝たせる、という発言が最近はとても多い。
⇨もしも追いついたら勝負に徹して後ろにつく。
プライドを捨ててまでチームの勝利を優先する姿もかっこいい。
人の後なんて走らず正々堂々勝負するというプライドを優先するのもかっこいい。
(今までの篠原なら追い抜くか、出雲でのvs.平林みたいに並走して真っ向勝負。)

こんな妄想ですね。笑
3者3様なので想像も楽しいです笑


終わり

1/2往路が始まったら、CM時に書きながら観戦して記事を更新していこうと思います。

わからないことがあればいつでもなんでも聞いてください!

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