大人って何をモチベーションに生きてけばいいの?
最近モチベーションがない、何に対してもだ。
もし所帯を持った人間であれば、家族のために仕事・プライベートに励むことがモチベーションになるのだろう。
そもそも仕事が好きな人間なら、働くことがモチベーションに直結しただろう。
「モテたい」とか、「金持ちになりたい」みたいな、人間の根源的欲求が人より深ければ、それがモチベーションになり得たのだろうとも考える。
僕にはどれもない。
所帯がない、夢がない、野心がない、熱中する趣味がない、才能がない、生き甲斐がない、
すなわち、モチベーションがない。
若い頃からモチベーションとは、ソーシャルディスタンスをとって生きてきてしまった。
小学校の真ん中あたりで将来の夢を聴かれて困っていた、なぜなら夢なんてものを持ち合わせていなかったから。
夢がないということは、将来像が見えないということで、中学生でも高校生でも大学生でも進路に悩んだ。
なりたいものもなければ、行きたい学校も企業もないからだ。
有り難いことに親の教育の末、大学までは行かせていただき、今は社会人として働いている。
ただその全ての局面で、自分自身のモチベーションの無さに頭を抱えてきたのだ。
思い返すと、僕の人生において唯一のモチベーションがあるものがあった。
それは部活動だ。
中学、高校、大学と続けた陸上競技だけは、自分自身から見てもモチベーションに満ち満ちていた感じている。
毎日練習し、練習以外の時間も陸上競技のことを考え続けていた。
いろんな大会の結果を貪るように調べて、いろんな選手の情報も頭にインプットし続けた。
ついたあだ名は“歩く陸マガ”。
※陸マガ=陸上競技マガジン(陸上競技専門雑誌)
陸上競技だけは、夢中になれた。
もしかしたら、部活動はモチベーションを持てない10代に、モチベーションを感じさせるために作られた教育システムなのではないかって考えたりさせられる。
大学の部活を引退して以来、何に対してもモチベーションを感じない。
大学の卒業式の際、「あー、俺の人生が物語なら、これで最終回だなー」なんて感じたりもした。
社会になって、ずっと長いエンドロールだなって思いながら生きてる。
こんなに長いのはパイレーツオブカリビアンくらいだ。
この後、劇的な恋をするとか、転職して天職に出会うとか、熱中できる趣味に出会うとか、なんらかの転機が僕に訪れた際、モチベーションがまた湧いてくれんるんだろうか…
とりあえずしばらくは、モチベーションを見つけることをモチベーションに寿命を消費していこうと思います。