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店舗黒字化のための優先順位

お店を黒字化にするのには正しい手順があります。
多くの不採算店舗は店舗改善の手順を誤り、さらに業績を悪化させて
しまいます。店舗経営における戦略とはお店を繁盛店に変えるための「優先順位」をつけることです。


店舗黒字化のための優先順位

①経営者の意識改革(お店は誰のためにある?)
②自店の徹底分析(顧客・市場・競合の3C分析)
③経営理念の確立(あなたがなぜその店を経営しているのか?)
④店舗コンセプトの再構築(ターゲット、商品、独自サービスなど)
⑤事業計画の立案(5年中期、1年短期の目標設定)
⑥財務管理(日々の数値の管理と調整)
⑦スタッフの採用業務
⑧スタッフ・組織のモチベーション管理
⑨接客・サービス品質の向上
⑩既存顧客をリピートさせるための施策
⑪新規顧客の開拓
⑫客単価の向上

ここで気づいてほしいのですが、この手順を反対から行っている店舗が非常に多いということです。

経営者の意識が低く、経営理念も確立されていないまま、チラシやDMを乱発して顧客を呼ぼうとしても、長期的には経営がうまくいくはずがありません。

「従業員が悪い」「仕入先が悪い」「市場の景気が悪い」など自分の周りのせいばかりして、自分を顧みない。そんな経営者の意識を変えること。それは、「お店は誰のためにあるのか?」。


「店は客のためにあり、店員とともに栄える」倉本長治

経営者の意識が前向きになり理念、将来へのビジョンが明らかになれば従業員にも希望がもて、モチベーションも上がります。それが長期的にはお店の黒字化につながるのです。

売上を上げる方法の順番

次に売上を上げる方法についてご説明します。
売上に直結する方法といえば何といっても「集客方法」です。
集客の正しい手順
①リピート率の向上
②新規客の集客

この順番が逆になると大変なことになります。実際既存顧客の満足度をおろそかにし、新規客獲得を必死で行っている、お店が多いのですが新規獲得にかけるコストは多大なものがあります。新規顧客獲得のコストは5倍かかると言われています。


いかに既存のお客様に「なんどもお店に足を運んでもらえるか」
その方法を考えていきましょう。

①接客力の徹底(笑顔・気配り・感謝の心)
皆様がお店にいかれたらわかると思いますが、店員の応対が悪ければいくら商品がよくても2度とそのお店に足を運ぼうとは思いません。
接客力の徹底は基本中の基本です。

②お客様アンケート(顧客満足度を測る)
店をどのように改善していけばいいのか、お客様に聞くのが一番早いです。簡単なものでいいのでお客様アンケートをとってみましょう。

③店内イベントの計画(売り場に鮮度を与える)
これはイベントだけではなく、仕入れにも言えることですが、いつき
ても同じ店ではお客様は何度も足を運んでくれません。
「何か新しい発見がある」「ワクワク感」があるなど、常に売場を新鮮に保つのが店内イベントの計画です。

 計画的に年間計画を立てて毎週何かイベントを考えましょう。計画的に行うことが大切です。

 ここで一つ注意点なのですが、みなさん季節に応じたイベントを企画されていると思います。

 しかし、2月8月は「にっぱち」と言って客数が一番減る時、こんな時はチラシやDMなどの費用のかかるイベントを思い切ってやめてしまうというのも重要な方法です。

 この時期に費用をかけて広告を打っても費用対効果は見込めません。

そんな時はひたすら接客のトレーニングや売り場レイアウトの変更など「中身」を良くしていくことに力を注ぎましょう。

以上、お店を良くするための基本的な優先順位をお伝えしました。


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