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【MLB】ルカ・ドンチッチのトレードをMLBで例えると【Short】

普段MLBやプロ野球を追っている人であっても、昨日タイムラインに流れ込んできた大ニュースに関心を持たれた方は多いかもしれません。
日本時間2月2日14時12分、NBA界最大のインサイダーであるESPNのShams Charania(シャムズ・カラニア)記者が以下の投稿を行いました。

内容を簡素に要約すると、「ダラス・マーベリックスのLuka Doncic(ルカ・ドンチッチ)とロサンゼルス・レイカーズのAnthony Davis(アンソニー・デイビス)がトレードされた」というもの。140文字に満たない投稿内容であったものの、Shamsは一瞬にして世界中を仰天させたといっていいでしょう。

これがどれほどまでに衝撃な取引であったかを伝えるのであれば、ファンのみならず現役のNBAプレイヤーらがこぞって「Shamsのアカウントがハッキングされたのか!?」とツイートしたほど。それほどまでにあり得ない内容かつ、事前に1つも噂されていなかったトレードであったわけですね。

最終的には再びShamsが「Yes, this is real.」としながらトレードについて再投稿を行ったことで、ようやく取引が現実であることを認めざるを得ない状況となります。

この喧騒はMLBファンの元にも多く届いたかと思いますが、結構な頻度で「このトレードってMLBで言うとどのくらいやばいの?」という投稿を見かけました。色々考えてみましたので以下参考まで。

この2人ってどんな選手?

そもそもDoncicとAD(Davisの愛称)がどれだけの選手かに触れておかないといけませんね。
まずDoncicは欧州スロベニア出身の弱冠25歳。とはいえ16歳でスペインプロリーグでデビュー→19歳でNBAデビューを果たした正真正銘の怪物。
1年目に新人王を受賞すると、2年目から6年目の昨季まで毎年MVP投票8位以内・AS選出・ALL-NBA 1stチーム選出という歴代指折りの傑出度を披露。ALL-NBAの1stチームはMLBでいうシルバー・スラッガー賞に近いイメージですが、NBAの場合だと1st~3rdチームをそれぞれ5名づつ選出しており、Doncicは5年連続で1stチームに選出されたということです。
プレイスタイルとしては、198cmとフォワード並みの体格ながらも、ハンドリングとシュート力、そしてパス能力が突出しており、大型の司令塔として異彩を放つ存在。加えて得点王に輝くほどのスコアリング能力、そしてフィジカルやリバウンド能力を有することから、オフェンスにおいては完全なるオールラウンダーとして君臨しているスーパースターになります。
出来ないことといえばディフェンスと、審判への悪態を我慢することくらいでしょうかね。

一方のADも、すでに殿堂入りが議論されるレベルの選手といって差し支えないでしょう。ケンタッキー大学にて19歳でNCAA優勝を果たした2012年に、唯一の大学生としてロンドン五輪のアメリカ代表入り。もちろんドラフトでは全体1位の鳴り物入りでNBAデビューを飾ると、208cmの長身を生かしたディフェンス力で2年目と3年目にブロック王を獲得。加えてインサイドでの得点能力も安定して試合平均25点程度を残せる成長を果たしたことで、Doncic同様にALL-NBA 1stチームの常連(4回)へ。
そして2019年に色々な一悶着を経て、大都市ロサンゼルス・レイカーズにトレード移籍。史上最高選手の1人であるLeBron James(レブロン・ジェームズ)とタッグを組むと、初年度からNBAファイナル制覇を達成しました。
ただ、ADの場合はそのあたりからやや暗雲が立ちこめており、度重なる怪我によって低稼働となっている点は言及しておきます。(ざっと数えましたが、優勝後の5シーズンで120試合ほどを欠場。※NBAは1シーズン82試合)

重ね重ね、上記の2人はMLB選手の影響力では太刀打ちできないほどのスターパワーがあり、この説明だと全然足らんのですがご容赦。

MLBで例えると…?

じゃあこのトレードをMLBで例えるとどんなもんじゃい、というところ。
昨日ポストしたのですが、当初は

Bobby Witt Jr.(Doncic)
↑↓
Mike Trout(AD)

が近いのかな~と思っていました。DoncicはWitt同様に、「確実に今後もフランチャイズプレイヤーであり続ける」というような選手であること、ADはTrout同様に怪我さえなければ未だにリーグエリートなベテラン選手ということで配置。

とはいえ、Wittは昨年大ブレイクを果たしたとはいえ、Doncicと比較するとまだまだ実績不足感が否めません。というかMLBを見渡してもこの若さでALL-NBA 1st×5回級の選手なんて……。

いや、いましたね、そういえば。

Doncicと時を同じくして19歳でMLBデビューを果たし、昨年まででシルバー・スラッガー賞5回受賞、MVP10位以内5回、AS選出4回のスーパースターが。

そうです、NYYの忘れ形見ことJuan Sotoですよ…!!

Sotoは周知のとおり、このオフに15年765MMでメッツ移籍を果たしたばかりであり、なおかつすでにキャリア4チーム目。この点はいささかマブス一筋のDoncicとは異なります。
そのため、頭の中で「2021年オフに13年350MMでナショナルズと生涯契約を果たした世界線のJuan Soto」としてください。


そしてADの代わりは誰になるかですが、TroutはWitt同様に生え抜きフランチャイズプレイヤーのため、ややニュアンスが変わってくるんですよね。
「Troutくらい存在感のあるベテランながら、稼働率が高いとは言えないスター」なんてそうそういません……

いや、こちらもいますね。。

ADと時を同じくして2012年に19歳でMLBデビューを果たし、新人王受賞・MVP2回・オールスター選出8回・シルバースラッガー賞4回受賞の怪童…

Bryce Harperですよ!!

ぶっちゃけADよりも遥かに実績がある2time-MVPではあるものの、年齢差がしっくりきました。

そのため、「DoncicとADのトレードをMLBで例えると?」の個人的な解は

Juan Soto(Nats残留のすがた)
↓↑
Bryce Harper

とさせていただきます。このトレードが、何の前触れもなく、誰のトレード要求もなく行われたならば、確かに「Passan乗っ取られたか?」と思っちゃうかもですよね。

もし他にも「この選手のほうがフィットするのでは」みたいなご意見があればどしどしお願いします。







いやでもさ、普通に考えてHarperがNatsにトレードで出戻りって変な話よな。なんかここは釈然としないよね。
じゃあADくらい稼働率の低いベテラン、出場時は””違い””を生み出せる実力者をもう1人挙げる必要があると…。

いるじゃないですか、ここに。

ADやDoncicと同じく、若くして巨額契約を手にし、本塁打王2回、MVP1回、AS選出5回。昨年はプレーオフにてクラッチホーマーを連発した男…いや”漢”が



Giancarlo Stantonだよ!!!!!!

(ほんじゃ、SotoとStantonのトレードが成立したってことでよろしくね、2025年シーズン。あけおめ!!)

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