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【NYY】2022年 Prospect Rankings【野手1-10位】

IntFAでRoderick Ariasを獲得した記念に2022年1月現在の個人的なNYY傘下プロスペクトTop10を作成してみました。現在の能力やフロアに加えて,将来性やシーリングを重視しています。今回は野手のみのランキングですが,気が向いたら投手版も作ります。

IntFA経由の選手が10名中7名という結果に。

1位 アンソニー・ボルピ(SS)

2021年のMLBPipeline Hitting Prospect Of Yearの栄誉を受けた超有望株。2019年ドラフト全体30位指名を受けるも入団直後にはインパクトを残せず。ただ,2020年のマイナーリーグシャットアウト時に地元ニュージャージーの仲間らと自主トレに励みスイング改造すると潜在能力が開花。選球眼,コンタクトは申し分なくヒッティングツールは傘下最高クラス。パワーツールも27HRに加えてLow-Aトップの平均打球速度を計測。持ち前のスピードツールと野球IQを駆使して32盗塁も記録しており,MLBでも20-20を記録できるような逸材。
ボルピ自身の問題ではありませんが,ペラザやカブレラなど,自分よりも守備力の高い年上遊撃手が複数いることからも将来的にはセカンドへのコンバートでも良いかと思います。
既に来年度は2Aで開幕を迎えることが決まっているようで,2021年のWitt Jr.を凌ぐ活躍も期待したいところ。顔もクソイケメンなのでMLBデビューの暁にはジーター並に人気が出そうです。昨日発表のBA有望株ランキングでは全体10位につけました。

2位 ジェイソン・ドミンゲス(OF)

2019年に「The Martian(火星人)」という二つ名のもと,IntFA球団史上最高額となる5.1Mで入団した外野手。不運なことにルーキーイヤーが水に流れたものの,デビュー直後にはFuturesGameに出場するなどビッグネームっぷりを見せつけました。
肝心のプレーでは当初10試合連続安打を記録するなど順調に見えましたが,三振を連発するなどヒッティングツールに陰りも。過剰なビルドアップによって守備・走塁にも影響をきたしていた感じです。それでも自分より平均年齢が3.3歳上のLow-AでOPS.744を記録したことは好材料で,このオフにスイング改造を行って臨む新シーズンに期待したいですね。
また,将来的にはCFよりもRF,LFのほうがいいのかなという印象も持ちましたが,体重も何ポンドか落とした後の中堅守備能力も注目したいです。

3位 オズワルド・ペラザ(SS)

安定したコンタクトと守備走塁で年々評価を上げ続けていた遊撃手。今年はHigh-Aで無双したのち,2Aでも非常に安定したバッティングを披露しました。最後には3Aも8試合経験し,BA.286を記録したのは立派。ボルピが開幕2Aということなので,ペラザの開幕3Aもほぼ決定でしょうか。
2017-2019年までの通算で5HRに留まっていたのにも関わらず,高い階級で18HRを放てたことで将来的に20HRを狙える中距離打者へ。
また,MLBレベルでも通用できる守備に加えて,NYY傘下最高の38盗塁を記録したことで殊更Valueを上げた気がします。去年に続いてスプリングトレーニングでも姿を見られると思いますし,更なるインパクトを期待したいですね。
ただボルピの台頭もあってか,ファンの間ではオルソン獲得のうわさで必ずと言っていいほどトレードピースにされています。

4位 ロデリック・アリアス(SS)

つい先日,4.0Mで入団した21-22IntFAクラス最高選手。17歳という年齢からしても未知数な部分のほうが多いですが,数年前からトップクラスの評価を受けており同年代と比べても圧倒的なフロアを誇ります。
少なからずバルガスやペレイラの17歳時点と比べても安定したスイングだと思いますし,ルーキーリーグでは相応の結果を残すのではと期待しています。
守備・走塁に関しては映像が少ないところですが,各媒体のスカウティングを見てもかなり高評価を受けており,ここに関してはボルピよりも上なのかもしれません。
春からLow-Aなどで好成績を収めることがあれば夏にはTop100入りも容易いでしょうが,プレシーズンでのTop100入りはまず無いでしょう。

5位 エバーソン・ペレイラ(OF)

弱冠20歳のパワーヒッター中堅手。お気に入りのプロスペクトです。入団時には高い野球IQと守備・走塁が評価されていた選手でしたが,彼もスイング改造とビルドアップが奏して2021年に大活躍。今季200打数以下で20HRを記録した唯一の選手であることからも,傑出したパワーヒッターへと変貌したことが分かります。その活躍もあって昨年末のルール5プロテクトではフレイジャーを追い出して40人ロスター入りを果たしました。
ただ,三振数と空振り率に関しては階級を追うごとに増しており,来季気をつけて確認したいところ。もちろんそんな課題は選手やスタッフが把握しているに決まっているのでアジャストしていくでしょうが。
多くの媒体がペレイラよりバルガスを上に置いており迷いましたが,自分の好みに忠実なランクとしました。

6位 アレクサンダー・バルガス(SS)

彼も守備・走塁で高評価を受けて入団したIntFA経由の選手。入団直後はチグハグな打撃フォームでしたが,今季は動きを極力無くしたフォームへ変更したように思います。Low-Aへの昇格はありませんでしたがルーキーリーグで一定の成績を残せたことはGood。レイチェル・バルコベックらの指導の下,更なる打撃成績向上に努めてほしいところ。
個人的にはアリアスの加入もあり,傘下に有望遊撃手が溢れているのでトレードピースとして不良債権にくっつけても・・・とこっそり思っています。

7位 オースティン・ウェルズ(C)

2020年ドラフト1位指名で入団の捕手で,今季Low-Aでデビュー。予想を超える安定した活躍でHigh-A行きを勝ち取ると,シーズン終盤に大活躍。また,11月のアリゾナ・フォール・リーグではBA.344/OPS1.034と大車輪の活躍で同じくNYY傘下のイライジャ・ダナムとクリーンナップを形成しました。
ただし,好調であった打撃と裏腹に,捕手守備力では16失策など力不足を露呈。盗塁阻止率に至っては70試合で12.5%(112-14)に終わるなど散々でした。これだけ見るとコンバートは必須でしょうが,現段階ではウェルズの守備能力向上を図って捕手に据える考えのようです。
16盗塁を記録するなど意外にも平均以上の走力を有しており,両翼へのコンバートも可能でしょうがValueは大幅に下がることは必至ですかね。

8位 アントニオ・ゴメス(C)

バルガスと同期入団の捕手であり,年齢に反して捕手としての総合力はかなり高い印象。2021年のポップタイム(本塁-二塁間)は1.88秒と驚異の数字であり,MLB全体を通しても有数のレベルです。フレーミングも非常に巧みで,ルーキーリーグの投手映像が流れると,ボールを受けるゴメスのフレーミングに注目が集まるほど。
課題の打撃でもルーキーリーグでは141wRC+を記録するなど成長。来季はLow-Aにリベンジし,シーズン後半にHigh-A到達が理想でしょうか。SNSへの投稿が活発で,オフには大捕手モリーナに教えを請う姿も。多くの話を聞いても真面目で努力熱心な選手のようで,NYYの扇の要へ成長してほしいです。

9位 トレイ・スウィーニ(3B)

2021年ドラフトにてNYY1位指名を受けた大卒遊撃手ですが,現時点で考えても遊撃にとどまれる守備総合力がないため3Bとしています。
NYYでは毎年お馴染みのオーバーピック指名であり,特にスウィーニはドラフト直前に評価を急上昇させて選手と危ない香りが。所属リーグのレベルも高いとは言えず,高速球への経験が僅少という情報もあって,適応には注目が集まりました。
しかしLow-Aの29試合で6HRを放つなど予想以上に活躍。129打席で18四球を記録したことも個人的に好印象ですね。それでも,これだけ若い内野プロスペクトが跋扈する中,大卒のスウィーニを指名した判断はやや疑問が残りますし,よっぽどの大活躍を見せない限りはMLBで姿を見ることはないんじゃないかな~と踏んでます。

10位 オズワルド・カブレラ(IF)

ペラザ同様にコンタクトツールに光るものがあるものの,パワーレスなプロスペクトであった両打ち内野手。しかしスイングを改造した今季は大台手前の29HRと大躍進。とくにシーズン終盤に3Aのたった30打数で5HRを記録したことは嬉しい誤算でしたね。(反面,武器であったコンタクトツールを捨てることとなりましたが,,)
また,走塁でも21盗塁で20-20を達成するなど2AのNorthEastDivisionでMVPに輝きました。守備力も高く,2B/3B/SSをフレキシブルに守れる存在はアクティブロスターでも貴重なことでしょう。
開幕は3Aで迎えることが濃厚でありますが,シーズン終盤の大爆発を再度見せられればMLB昇格も時間の問題でしょう。


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