【NYY】Austin Wellsがすごいことになってる【Short】
始まっちゃいましたね、2024年シーズン。お察しのとおり、再び仕事に明け暮れる生活に戻ってしまった故に更新が滞っています。
それでも「確固たる意思」によって試合観戦はほぼ欠かしていません。褒めてほしい。
そして我らがヤンキースといえば、開幕からHOUを敵地で4タテという珍事を巻き起こし、5カード連続で勝ち越し。TORとのアウェイシリーズは落したものの、被スイープの懸かった第3戦目では9回2点ビハインドから見事逆転勝利。
勝ち星ではリーグ最多を記録しており、非常にいい出足であることは間違いなし。ホットな存在としてはやはりJuan Sotoでしょうな。目玉補強としてNYYの2番打者に君臨してからというものの、すでに数々のハイライトフィルムを製造しています。
そして新たなリードオフマンとして貫禄がつき始めたAnthony Volpeの存在は非常に大きいです。昨年悩まされたO-swing%等のZone指標を劇的に改善させたことなどでリーグ屈指の遊撃手へ成長。ただトロントとのシリーズでは非常にまずいアプローチを見せていたことは気がかり…。ここから再び盛り返せるかがスターへの分水嶺であると読んでいます。
調子の良い選手がいるということは、悪い選手も当然いるわけで、これまで幾度もチームを救ったはずのAaron Judgeがキャリア最悪のスタートを切っており、復調が待たれます。いうても相変わらず出塁能力には長けており、ツボにはまるのを気長に待つのみか。
TorresとRizzoについても本来の打力発揮には至っておらず、守備面でも足を引っ張っている印象。RizzoなんかはST絶好調→故障→復帰後に絶不調という流れだったのでちょいと厳しいですよね。
そしてそんなJudgeらを尻目に、最悪の打撃スタッツを記録している選手が1人。昨季デビューを果たした捕手・Austin Wellsです。
Jose Trevinoとともにプラトーン起用されていますが、11試合で打率.103 0HR OPS.346という泣く子も黙る成績を披露。本来であれば捕手デプスに富んだヤンキースにおいてWellsを我慢して出場させる必要もないのですが、xStatsやZone指標を見ると違った印象を受けます。
サンプル数が少ないとはいえ、xwOBAはリーグでも上位に値する.399を残しており、Barrel%やxSLGといった数値もむしろ強打者に数えられるようなものに。
さらにVolpe同様、O-Swing%やO-Contact%といった数値も昨年から10%以上良化を果たしており、高いBB%に寄与。本来三振の少ないバッターではありませんが、K%においても高水準な結果であることが見て取れます。
当然ながらwOBA-xwOBA=▲.211、SLG-xSLG=▲.439という乖離は今季20打席以上立った選手中、ダントツの1位。2022年序盤のJoey Galloもこんなスタートだったので油断はできませんが、もう少し長い目で見ても良いかなと感じています。
最悪Wellsが駄目でも、2Aですでに7HR放っているAgustin Ramirezを筆頭に、Ben Rice、Carlos Narvaezといった短期での捕手層は申し分ないかと。
何はともあれ、がんばれヤンキース。
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