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【NYY】2023 availableな左翼手有望株をまとめた

先日,「Oswaldo Cabreraは左翼の第一オプション!」とまとめておきながら,こんなタイトルのnoteを出すのは忍びないですが『もしCabreraが倒れたときの左翼手を,自軍戦力から賄う』という前提で,MLBに近い左翼手有望株を無理やり3名まとめていきます

😮なんでそんなことやるの?
Bryan Reynols獲得という絶対に実現しないオプションに夢を抱く同胞に対し「ぼくたちにはまだ希望があるんだよ!」と示すため。

😮じゃあこの3選手は現実的なの?
それぞれのMLB定着確率は30%にも満たないだろうよ。

😮暇なの?
暇だよ悪いか?

①Elijah Dunham 24歳 L/L

【2A】110試合 .248(415-103) 17HR 37SB OBP.349 OPS.797 118wRC+ BB%=12.2% K%=21.2%

2022年成績

2020年にインディアナ大学のドラフト外から入団し,各階級でフロアの高さを見せているプロスペクト。2021年のAFLに傘下するとOPS1.000超えの傑出度を披露し"AFL breakout player of the year"を受賞。2022年はDouble-Aでフルシーズンを過ごし,年齢も奏して平均超のStatsを残しています。
BABIPが2割後半ながらも期待された数字を残した点や,BB%・K%で通用している点からも,来季3Aでの開幕ロスターに名を連ねる可能性は非常に高いと踏んでいます。

オフにはウエイトトレーニングに励む姿が頻繁にSNSへアップされており,特にバットスピードはGreat。今季はフライボール主体の打撃スタイルに磨きがかかったように見えますし,本塁打数も微増。傘下全体で企画数を増やしている傾向に支えられてか,盗塁数37も立派ですよね。(≠彼の走塁能力・センス)

ボディーフレームやプレースタイルからもそれこそLars Nootbaar(STL)のようなComparisonを期待したいところですが,Dunhamの守備能力はウィークポイントの一つ。ルーキーシーズンにはCF守備にも就きましたが,今季はLFで多くの時間を過ごしています。(それでもBaseball Prospectus算出のFRAAでは▲3.6を計測)

いずれにせよ,今年11月にはRule5 Eligibleとなる予定で,40人ロスターに入るかも注目。そのためマイナーオプションも減っていないのは魅力かもしれませんね。Baderタイプのハートフルな選手なので,今後若手が増えていくはずのNYYにとってXファクターになりえるかも。(BALの躍進をみていると特にそう感じます)

②Jeisson Rosario 23歳 L/L

【2A】104試合 .243(362-88) 11HR 12SB OBP.363 OPS.771 116wRC+ BB%=14.8% K%=18.9%

2022年成績

2016年にサンディエゴ・パドレスと国際FAで契約を果たしますがMitch Morelandのトレードピースとしてボストン・レッドソックスに加入。その後40人ロスター入りを果たしたものの,Trevor Storyの加入に伴って2022年3月にDFA。その後ヤンキースに加入し,2Aでシーズンを過ごしました。

元々『BB%が高いもののパワーレスな守備走塁型外野手』という触れ書きであったものの,2022年シーズンにはアプローチが改善されたのかFB%&HR/FBともに上昇。結果としてキャリア最高となる11HRを記録しています。にも関わらずK%はBOS傘下時代から10%近くも下降させており,なかなかに見栄えの良いStatsを残しました。

守備においてもDunhamとは異なりCF経験も豊富。(それでも今季FRAAはマイナス)個人的にはシーリングの高さもDunham以上と見ており,肉体的・年齢的にもまだまだ成長が見込めるのでは?と思っています。Rule 5ドラフトではかすりもされなかったけど。

ウィークポイントとしては,BOSが一度40人ロスターに加えたことに関連して,マイナーオプションを1つ消費していることでしょうか。ここはDunhamよりも流動性に欠けるか。

③Everson Pereira 21歳 R/R

【A+】73試合 .274(288-79) 9HR 19SB OBP.354 OPS.809 119wRC+ BB%=10.5% K%=26.8%
【2A】29試合 .283(113-32) 5HR 2SB OBP.341 OPS.846 128wRC+ BB%=7.3% K%=30.1%

2022年成績

最後の1人は2017年の国際FAで入団したEverson Pereira。当初はクラストップクラスの守備走塁ツールで評価を得ていたものの,2020年のシャットアウト期間中に大幅なビルドアップを敢行。結果として,翌年にはRk~A+の3階級でわずか49試合にも関わらず計20HRを記録。オフにはRule5プロテクトのために40人ロスター入りするなど評価を上げる1年となりました。迎えた2022年,序盤は全く打球が上がらない時期を過ごしたものの復調を果たし,2Aに到達しています。

最大の魅力は筋力増加によってプラスツールとなったパワーでしょうか。今季も序盤の4・5月を除けば255打数で13HRを放つポテンシャルを見せています。

一方,前者の2人と異なるのはリスクの大きさでしょうか。2AにおいてK%=30.1,GB%=49.3,BABIP.380など来季にあたって不安な数字が立ち並びます(空振り率も昨年通してクソ高い)。特に深刻なのは打球角度の低さであり,根本的なアプローチ改善が行われない限りは3A昇格後も同じフェーズを迎えそう。

また,元来プラスツールであった中堅守備もビルドアップによるものか,超悪化。将来的にも両翼への移動が確定的です。

加えて怪我体質・オプション消化というリスクも併せ持っているためにヤンキースの選手としてMLB昇格できるかすら未知数。1年前の私にとってはFavoriteなプロスペクトであったものの,この1年で買い集めたPereira株を売り始めているような状況です。それでもシーリングの高さはRosarioを遥に凌ぎますし,Instagramにアップされる今オフのトレーニング動画を見てると応援したくなっちゃいますね。

最後に

一番避けたいのは,昨季みたく前半戦絶好調で,ラストピースとして有望株トレードからのスター獲得だよな。Cabrera頼むでほんま。

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